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1分で読める短編シリーズ

元気になれる歌

作者: 優木貴宏

その日の私は朝から失敗続きだった。


学校が終わっても落ち込んでいた私はすぐに帰る気になれず何気なく校舎をふらふらしていた。


適当にさ迷っているとどこからかギターの音がしていた。


音が聞こえる教室をで私はこっそり覗いてみた。


ギターを弾いてるその人は一生懸命弾き語りを練習していた。


まだそんなにうまくはない感じではあるけれど一生懸命さが伝わってきた。


その男子生徒はこっちに気付いたようで練習風景を見られたのが恥ずかしかったのかなんだか落ち着かない様子だった。


そんな姿を見て失礼ではあるがなんだか可笑しく感じ笑ってしまっている自分がいた。


彼は照れながら私に話しかけてきた。


「俺の歌どうだった?」


聞かれた私は素直に


「うまい下手は別として良い歌だったよ」


と答えた。


私の答えを聞いた彼は喜んで良いのか複雑な顔をしていた。


そのあと、彼の練習風景を間近で見せてもらった。


彼の歌を聞くと元気になり一生懸命な彼を見ると悩んでた自分が少しバカらしくなった。


その日以降も彼の練習を覗くようになった私は彼の歌を聞くと胸が高鳴っていることに気づき始めていた。

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