bad days change
ロストデイズの3話目になります、是非読んでいただければと思います!
評価、コメント、お待ちしております!!
『ロストサマーデイズ』
「なぁ、いつまで泣いてんだよ...いつまで閉じこもる気だよ......。」
「うるせぇ...おまえはなんで...平気な顔してんだよ。悲しくねぇのかよ...!」
「まだ、生きてるかもしれないんだよ...なんで...もう会えないなんて決め付けるんだよ...」
「......いや、おまえもわかってるはずだ.........おまえも見てたもんな...知ってんだよ。」
「確かに見たさ!!オレだって!でもそんなこと言ったら...会えるもんも会えなくなるじゃないか!!」
「黙れ...希望論だけじゃもう...どうにもなんねぇんだよ!」
「.........。わかった...オレは一人でもヨムを探しにいく...おまえは来なくていい......。理想にも現実にもすがれない奴とはいたくない...。」
「!!!おい!どういう意味だ!」
「その通りの意味さ...友達ごっこはもうおしまいだ.........今まで楽しかったよ。ありがとう。」
「おまえまでいなくなるのかよ...!!やだぜ!そんなの!!」
「長い長い夏だったな...。『じゃあな』......レイメイ...。」
「ナガレ.........................。」
『ロストデイズ3』
クリスマスの朝だ、昨日に比べれば俄然気分がいい。
やっぱり何があっても明日は来るんだ、そう、変わらない日々が三ヶ月間...。
変わらないということはクリスマスであることも変わりなく、私は笑顔で今日を迎えられそうなことに少しほっとした。
自分の部屋を出て、階段を下り、眠い眼をこすりながら洗面所に行く。
何度もフラつきながらようやくたどり着いた洗面所には先客がいた。
「おはよう」といつもと変わりない挨拶をするのは妹の「フタバ」だった。
「おはよう!」と私はいつもと変わらない挨拶を妹に返す。
そしてちょうど良い温かさのお湯で顔を洗う。
これもいつも通り。まぁ、季節によってお湯の温度は変化するけど。
大概の眠気はこれで吹っ飛ぶ、これが朝早い時間帯からのハイテンションを可能にさせる。
気が付くと妹がいなくなっていた。
どうやら先にリビングに移動したらしい。
いずれ世界が終わろうともやっぱり今日はクリスマス、リビングに行くと昨日と同じ私の身長を軽く超えるほど大きいクリスマスツリーがそびえたっている。
そういえば、昨日はイヴだった...例年通りだったら豪勢な食事を食べていた筈だが...。
いかんせん記憶が曖昧だ。帰ってからの記憶が断片的にしか思い出せない。
決して酔っていたわけではない。
なんてことを一人、ソファーに座りながら考えていたら、妹の可愛い歓声が聞こえてきた。
そうか、ツリーの下にはプレゼントがあるんだっけか。
当然私の分もあるのだろう。いや、なきゃないでかなりひどい。
「ねぇねぇお姉ちゃん!すごくない!!ほら!!」
満面の笑みで私に向かって伸ばした手の上には携帯型音楽プレーヤーがのかっていた。
「ずっと欲しかったんだ〜!!すっごい嬉しい!!!」
その様子を見ているとなぜかこっちまで嬉しくなってきてしまった。
「お姉ちゃんも早く開けてみなよ!」
「うんそうだね!」
私もわくわくしてきた。
妹が手渡した私へのプレゼントは絵本の中にあるような赤い包紙に包まれていた。
私はドキドキしながら包紙をやぶり箱を取り出した。
「おおっ!!」妹が歓声を上げた。
思わず私も上げてしまう。
それは最新型のそれなりにお値段もするスピーカーだった。今までそれは欲しいと思うも金銭的な都合で買うことを幾度と無く諦めたものだった。
思い切りネタに走ったものだったらどうしようかと思ったがそんなことは全くなくとても嬉しい結果になった。
そういえば今日は誰かの誕生日だったような...うー...思い出せないや。
レイメイにでも聞いてみようかな、あいつ人の名前とかすぐ覚えられるし。
電話番号はなんだったけな?
それすらも思い出せない。
私って本当にバカなのかなぁ......。はぁ...。
家の場所なら覚えてるや、朝ごはんを食べたら行ってみよう。
5年ぶりに。
あの時の仲間に。
あいつは覚えているだろうか?
5年前の夏を。
楽しくて、悲しかった、あの夏の日を。
『ロストサマーデイズ2』
「なぁ、ショウヤ、アカネ、おまえらもヨムを探しにいくのか?」
「ううん、僕はいかないよ...アカネは?」
「私は...なんで...今だって十分悲しいのにまた悲しい思いをしに行かなきゃいけないの!もう...うんざりなんだ......ヨムちゃんがどこにいるかなんてわかんないし、それに、死んじゃってるのかもしれない...だったらわかんないほうがいい!!知らないほうがいい!!」
「アカネ...ショウヤ...俺もだ......俺も行かない。」
「ああ、それがいい。おまえは一人で背負いすぎだ。」
「ほんっと、そうだよ!レイメイ!!一人じゃないんだよ!だから...今、相談してくれて実は嬉しいんだ」
「ありがとう......そんでな............今日限りでこのメンバーで集まるのを...やめないか?」
「なんで......どうしたんだよ急に...おまえ......人間様の優しさに触れられて嬉しくなって思考回路が分断したのか?」
「いや、ちげぇよ......このままじゃ...これからどんなに楽しいことがあってもこころの底から笑えない気がするし......いつまでもこの記憶にしがみついたままだと俺らは明日に一歩も踏み出せないような気がするから...。だから......。」
「私.........レイメイがそうしたいって言うならそれでいいと思う......だから......もう会わないっていうなら......それはそれで受け入れる!みんなの問題だと思うから......。」
「僕も賛成だ、早く楽しい日々が送りたいんでね。」
「ありがとう......今度またこのメンバーで会う時はこのチームの名前通り自由が失くなりそうになった時だ!!その時まで「自由防衛団」は休止だ!!みんな!!『じゃあな』!!!!!!!」
どうもミツキ(時の旅人)です!!早くも3話目を投稿させていただきます。
今回はレイメイやアカネの過去に少し触れる形で書かせていただきました。
詳しいことは話が進むにつれてわかってくると思いますので、是非とも期待していただければ光栄です。
それでは次の作品やその他でまたお会いしましょう。
『じゃあな』!!!