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アマテラス  作者: red star
7/21

陽光は知る

戦闘に入るはずだったのに………っ!

何故だ……何故なんだ!?

月光と街灯が黒いローブを照らし出す。

そして黒いローブの人影は言った。


「もう一度問おう。お前が神緒空輝だな?」


声音からして男だろう。そいつが空輝に向かい、確認をとる。

空輝は心底面倒くさそうな顔をしながら


「人違いだと思いますけど」


なんてことを言ってのけた。

わずかな希望か、挑発か。

明らかに自分を知る人間にシラを切る。

するとその瞬間、空輝と真耶の間を雷光が通り抜ける。


「仏の顔も三度まで…だ。次は当てる」


少しイラついたように言う黒いローブの男。

真耶はいきなり雷が通った事に驚きの表情を見せるも、男を警戒する。

すると空輝が辺りをぐるりと見渡して一言。


「あの…誰なんですか?そいつ」


言い終わると同時、雷が撃ち出される。

雷を見てから避けるのはどうあがいても無理な事、だが場所がわかっていれば当たらない場所に動けばいい。


男が雷を撃ち出す直前、真耶の手を力づくで引っ張り、斜め後ろに全力疾走する空輝。


「チッ!逃がすか!」


再び雷光が迫るがその前に急カーブし、砂利で埋められた駐車場に逃げ込む。


「ちょっ!ちょっと!どう言う事?」


戸惑いを隠せない真耶だが、


「真耶、とりあえずここから離れてくれ」


いつもよりずっと切羽詰まった表情で、真剣な目をしているのに気づいたのか神妙な顔つきになると


「どういうこと? 状況が理解出来ないんだけど」


空輝は少し困ったような、それでいて焦ったような顔で


「ごめん。今説明してる時間はないんだ」


そう言うと真耶は少し微笑みながら


「そんな顔で言われたらむしろ協力したくなるわよ」


「は?何言って……」


真耶は不敵な笑みを浮かべながら言った。


「どうせテルのことだから作戦があるんでしょ?それを私が手伝うって言ってるの」


空輝は少し怒鳴るように


「話聞いてたのかよ!離れててくれって言っただろ!」


と言うが、実際真耶がこの作戦に参加してくれると成功率が跳ね上がるのも事実。

いや、むしろ自分一人では相当キツイものがある。

だがやはり真耶を巻き込むのは避けたい。

と、そんな事を考えてる時に空輝の手に別の手が絡む。

もちろんその手は真耶の手だ。


「大丈夫よ。私を誰だと思ってるの?霜月家第16代目霜月蒼燐の娘ーー」


確かな自信浮かべた笑みで


「ーー霜月真耶よ!」


そう言い放った。

空輝は真耶の事を見つめ、心の中で自嘲する。

ーー全く、これじゃあ立場が真逆だな。

その時に空輝はある事に気づいた。

そして握られている手を見て、ため息をつく。

少し意識して皮肉っぽい声にして真耶を横目でみながら


「全く、そんだけの啖呵を切っても手が震えてるんだよな〜霜月真耶さんは」


そんなことを言った。

そう。霜月真耶の手は小さく震えていた。

どれだけ強がっても、知らない事は知らず、出来ないことは出来ない一人の少女だ。

それに見たことのない、体験したことのない未知への恐怖。

近くには親しい人がいて、その親しい人は何かよく分からない状況に立たされていて。

これだけのことがあれば屈強な男でも弱気になるだろう。

だが彼女は強気に気丈に振る舞う。

空輝はそれに気づいていた。


「そ、そんなことないわよ!」


故に彼は握り返す。

少女の瞳をー不安と恐怖が入り混じった瞳をー少しでも和らげられるように。


「知ってるよ。だからこそお前は霜月真耶なんだ」


真耶は少し驚きの表情を浮かべてからフッと笑うと


「そうね。これこそが神緒空輝よね」


そう言った。

ラブコメ?になりましたね。

シリアスなのかラブコメなのか作者にすら分かりません(笑)

え?何故かって?

それは簡単。自分でも予想外だからさぁ(泣)

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