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アマテラス  作者: red star
14/21

陽光はあっさりと…

更新遅れてすいません!


何回目か分からないけどすいません!

さて。

月は満ち、雲もなく、星が見え。

清廉なる空気が流れる。

そんな風情な夜には、静かに酒を呑むのがある男の楽しみなのだが、今日ばかりは少し勝手が違う。

二人の男が和室の縁側に腰掛け、何かを話している。

片方はメガネを掛けた少し赤みのかかった癖っ毛の男。

もう片方は、黒髪を目より少し上でざんばらに切りそろえた男。


「流石にもう気付いただろうな。まぁ、俺から言わせりゃ遅せぇよって話なんだが」


メガネの男が呆れたように言うと


「いや、空輝君もきっと途中から気付いていたさ。推測を頭の中で張り巡らせていただけで」


黒髪の男は信じきったような顔で言った。

そうするとメガネの男は


「随分とうちの息子の株が上がってるみたいで光栄だなオイ」


そう言って月を眺める。


「僕は…あまり頭が良くないからね」


そう言って黒髪の男も月を眺める。

しばらくの沈黙。

それはどこか言葉無くとも語り合っているようなそんな沈黙。

すると突然メガネの男がゆっくりと立ち上がる。


「おや、もう帰るのか?」


「そろそろ真耶ちゃんが帰って来る頃だろ?ならもう帰らねぇとな」


黒髪の男は柱時計を見て少し憂鬱に目を伏せると


「はぁ…休みが終わる…明日は門下生の稽古か…」


メガネの男は少し笑い、


「門下生が居ないよりかマシだろ。俺も明日は仕事だしな」


そう言ってトンッと地面を蹴って1.5〜2mはある塀に登ると


「まあ、次予定が合ったらまた飲みにくるからよ。じゃあな、蒼燐」


そう言って夜闇の中に溶けて行った。


「『飲みにくる』か……」


そう言うとフッと笑い


「相変わらず図々しいね、緋牽」


そう呟いた。










ーーー翌日


いつも通りに学校に登校してきた空輝だが、少し顔を伏せている。

まるで何かにバレないようにしてるような。

そんな雰囲気。


「あ、神緒!今日空いてるのか?」


バレてしまったようだ。

その隣で玖葉はクスクスと笑いながら俺の方を指さす。


ザマァなんて言いながら俺のことをあざ笑っている。


空輝はひとり思う。

この姿を女子どもに見せてやりたい…。

お前らの抱く狐玉玖葉という幻想は本当はこんな男なんだぞって見せつけてやりたい…。


もっとも、狐玉玖葉という男は学校の二大イケメンに性格と顔の両方で選ばれていて、ファンクラブもある為、その姿を見せた所で全く意味は無いだろうが。


そしてそんな事を考えてる間に周りの男からの視線が痛くなる。

そりゃあ、普通にかわいい黒髪のショートヘアの女子がそこまでかっこ良くもない寝癖ぼさぼさの男に、「今日空いてる?」なんて聞いていたらこう思うだろう。



抹殺対象(リア充)だと。



「早瀬…その言い方だとたくさんの人に誤解を産んで俺が不幸になってしまうからやめてくれ…」


空輝がこめかみを押さえながら言うと


「?どういうことだかは分かんないけど今日の放課後は空いてんの?空いてないの?どっち?」


よくわからない威圧感を持って聞いてきた早瀬に空輝は一言


「空いてます」


「よろしい、ならば戦s…じゃなくて対局よ」


酷い。酷すぎる。

空いてる?→空いてるよ→じゃあ対局しようよ

どんなマニアがこんな会話をするだろうか。

しかし決められてしまったものは仕方ない。交渉するしかないな…。


ーーーキーンコーンカーンコーン


無情なチャイム。

別クラスであるが故に交渉が一気に難しくなる。

なぜならこの学校のクラス編成は少し特殊で、1、2、3校舎があって各学年6クラスあるのだが、学年は関係なく、1、2組は1校舎、3、4組は2校舎、5、6組は3校舎にある。

そして空輝は2組。

そして早瀬は6組。

1校舎〜3校舎の間は一番離れている。


「くそ…なんて約束を取り付けられてしまったんだ…」


その憂鬱な状態のまま時は過ぎる。

しかし、唯一のチャンスともとれる昼休みによってその状況は一変する!




かに思えたが。


「みんな…話がある。よく聞いてくれ。空輝は今朝、霜月さんではなく早瀬さんと登校していた。つまりこれがどういうことか分かるか?」


玖葉が4時間目終わりにこんなことを言い始めた。つまり。


「それはまさかーーー」


「伝説のーーー」


「「「「ハーレムか」」」」


「ちげえよ!」


「はぁ、テル。一緒にご飯食べよ」


「真耶も真耶でなんでこの状況でそういうことがいえるのかな!?昨日真っ赤になってたのに!」


「それはあんたがいきなりそういうことをしだすからいけないんでしょ!?」


「そういうことってなんだよ」


「それは…その…そういうことよ!」


「どういうことだよ!?」


こうなってしまったら昼休みの空き時間なんて無いに等しい。

空輝は青空に散った。



「ったく…笑えねぇ…」


机の上に頭を乗せて脱力したその姿は何処か哀愁を匂わせた。

次回は戦闘パートに入りたいと思います。

かっこいい空輝君が見れるはず!

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