34話 イチョウ並木
次の日…。
僕はリビングのソファーに寝転んで雑誌を読んでいた。もう直ぐ昼なので子供達は長いテーブルの前に座っていた。ルナが食事の御数を盛った大皿を運んできた。そしてテーブルに置いた。
「!」
ルナが僕の手の届く範囲に来たので僕はルナの尻を触った。ルナはビクッと反応した。そして僕を見て少し睨んだ。
「ふへへ」
僕はルナの嫌がる姿を見て興奮した。
「こら!」
僕はルナの嫌がる顔をもっと見たいからルナの身体に抱きついた。僕はルナの身体に顔をスリスリした。ルナは僕の頭を叩いた。
「貴方、子供の前でやるの止めて!」
ルナは僕に注意をし、僕はルナに抱きつくのは止めた。
「………」
レイジは母さんが嫌がる姿を見てじっと僕を睨んだ。
ルナは調理場に戻っていった。レイジは立ち上がり、調理場に行った。
「母さん」
「どうしたの?」
レイジがルナ側に来たのでルナは聞いた。
「母さんは何で父さんが嫌な事をしてきても強く拒否しないんだ?母さんが強く言えないなら僕が言おうか?」
「言わなくて良いよ。もう慣れっこだから」
レイジはそう言うのでルナはそう答えた。
「父さんはいつもそうだ。母さんが嫌がっているのに過剰にスキンシップを取るし、飽きたら止めて他の女にちょっかいをかけるし、父さんは自己中で性格もクソだ」
レイジは少し怒っていた。
「余りお父さんの事、悪く言っちゃだめよ。お父さんはその事を気にしていつも夢の中で魘されるから」
ルナは何となくそう言った。
「何だよ、それ。本当なの?」
レイジはルナの言葉に驚いた。
「あっ、冗談よ。冗談」
ルナは何気なく言った言葉にレイジが何かに気がついた様子を見て直様冗談だと言った。
レイジは調理場からヨミがいる場所に戻った。ルナもレイジがヨミに何を言うのか心配になり、ヨミの居る場所に行った。
「父さん、本当なのかよ」
レイジは僕の前まで来て僕に聞いた。
「どうした、レイジ」
僕は身体を起こし、レイジの言葉を聞こうとした。
「俺が父さんに酷い言葉を掛けているから父さんがいつも夢で魘されているって本当なのかよ」
レイジは僕に聞いた。
「違う」
僕は否定した。
「本当の事なんだろ」
「違う。違うよ。俺は魘されてなんか無い」
「知っているんだよ!父さんがいつも夢で魘されて涙を流している事は!」
「何で息子に酷い言葉を掛けられて辛いって俺に言わないんだよ」
レイジは涙を流していた。
「父さんはな息子に酷い言葉を掛けられるのは当然の報いだと思っているんだ。父さんは母さんの夢を踏み潰し結婚した。そしてお前達が生まれた」
「それでも母さんは僕に恨み言なんて一言も言わなかった。母さんはずっと僕の所為で苦しんでいた」
「レイジ、お前が恨み言を僕に言うことで母さんの心は救われたんだ。だからレイジ。お前は間違ってないよ。僕を恨んでくれてありがとう、レイジ」
僕がそう言った。
「俺は…、俺は…」
レイジは涙をこぼしながら両膝を地に突き、言葉が出てこなかった。
「救われてないよ、ヨミ」
「ルナ…」
ルナはレイジの近くにいた。
「救われてない…」
ルナは涙を流していた。
「済まなかった。俺の所為で…、俺の所為で」
僕はルナとレイジを抱きしめた。僕の目から自然と涙がこぼれた。
その日からレイジは僕に対する態度は変わった。よく自分の子供と温泉に行くのだが以前は僕が誘っても来なかったレイジが今回、誘うとついて行く事になった。だから昼ご飯を食べた後、みんなで温泉に行く事になった。今日の温泉の男湯は人があまり居なかったので男共で湯船に浸かり語らった。風呂から上がり、コーヒー牛乳やアイスを食していると女性陣も風呂から上がった。女性陣もコーヒー牛乳とアイスを食べた。僕らは休憩所で一息ついた後、温泉を出た。夜ご飯は外で食べる事になり、子供達の好きな回転寿司に行った。その日はこれで終わった。
ある日の朝。僕はイアの隣に座りコーヒーを飲んでいた。
「お父さんの膝に座って良い?」
イアは僕に聞いてきた。
「良いけど…」
僕がそう言うとイアは僕の膝に座ってきた。
「流石に大きいな…」
僕はそう呟いた。
「お父さん、私の頭を撫で撫でして」
「お…、おう…」
僕はイアにそう言われ、イアの頭を撫でた。イアは僕に撫でられると嬉しそうにした。僕は昔、イルとイアと一緒に暮らしていた頃を思い出した。あの頃もイアは僕の膝に座りよく頭を撫でるのをせがんだものだ。
「お父さん、もっと撫で撫でして」
僕はそう言われイアの頭を撫でた。
「お父さん来て!」
僕がイアに頭を撫でていると僕の息子が僕を呼んだ。
「どうした?」
「レイナの様子がおかしいんだ」
僕は息子にそう言われ、レイナの寝ている部屋に向かった。
「どうしたんだ?」
僕がレイナの居る場所に辿り着くとレイナが涙を流していた。レイナは息が荒くなり、過呼吸の状態になった。
「大丈夫か。ゆっくり息をするんだ」
僕はレイナの手を握り落ち着くように言った。
「一体、どうしてこうなった?」
暫くするとレイナは落ち着いたのでレイナに聞いた。
「ここでは言えない。お父さんと二人で話したい」
レイナはそう言い、僕とレイナの二人で部屋で話すことになった。
「何があった?レイナ」
僕は聞いた。
「お父さんは私が魔眼を使えるのは知っているよね」
「ああ」
僕は頷いた。
「私は先、魔眼で未来を見ていたら恐ろしい未来が見えたの」
レイナは怯えていた。
「どんな未来だ?」
僕は聞いた。
「お父さんが死ぬ未来」
レイナはそう言うと涙をもっと流した。
「僕が死ぬのか?どうやって死ぬんだ?」
「分からない。でも雨が降っている日に私たちは喪服で集まり、お墓の前で悲しんでいるの」
「お墓の名前を見たらお父さんの名前が書かれていた」
レイナはそう言った。
「そうか。ちょっとイアを呼んでくるから少し待ってくれ」
僕はそう言い、部屋を出てイアを呼びに行った。
「………」
レイナは待っていた。
「入るよ」
イアはそう言い、僕と共に部屋に入った。
「お父さんから事情は聞いた。レイナ、君が見たのは数ある未来の内の一つなのかもしれない。大丈夫かどうか私の魔眼で君が見た未来を見るから私の手を握って」
イアがそう言うとレイナはイアの手を握った。
「お父さんは部屋を出て、集中したい」
「分かった」
僕はそう答え、部屋を出た。
「じゃあ、私の力を君に流すから受け入れて」
「うん」
レイナは頷いた。イアは魔眼でレイナの見た未来を見た。そしてその未来に辿り着くまでの過程も全て見た。
「どうだった?」
「………」
イアは黙ったままであった。
「お姉ちゃん?」
「大丈夫。レイナが見たのは数ある未来の一つだったから」
イアは答えた。
「数ある未来の内の一つって事はもしかしたらその未来の出来事が起こるって事?」
レイナは聞いた。
「そうだよ。もしかしたらお父さんは死ぬかもしれない。でも私の言う通りにすれば回避出来るから大丈夫」
「どうすれば良い?」
レイナは聞いた。
「簡単な事だから大丈夫。まず一つ目は魔眼をもう一生使わない。二つ目はお父さんの力、暗黒竜の力を貰わないようにする。この二つを守れば最悪な未来は回避出来る」
「出来そう?」
「うん」
イアが聞くとレイナは頷いた。
「じゃあ、話は終わり。お腹減ったからご飯を食べに行こ」
イアはそう言い、レイナと共に部屋を出た。
「あ、お父さん」
イア達は部屋を出ると扉の外にヨミが立って二人を待っていた。
「大丈夫そうか?」
僕は聞いた。
「うん、大丈夫。レイナ、お父さんと二人で話したいから先に行ってて」
「分かった」
レイナはリビングに向かった。
「イア、僕は死ぬのか?」
僕は恐る恐る聞いた。
「お父さんは死なないよ」
「そうか」
イアの言葉にそう答えた。
「お父さん、これ上げる。お守り」
「おお、ありがとう」
イアは僕に黒色の手首に付けるブレスレットを渡してきた。
「このブレスレットを肌身離さず持っていれば大丈夫。これで最悪な未来は避けられる」
「付けてみて」
僕はそう言われ先ほど貰った、右の手首に黒いブレスレットを付けた。
「おお、良い感じだな」
僕は手を上に上げブレスレットを見て喜んだ。
「お父さん、自分が死ぬかもしれないのに暖気だね」
「そうか?父さんは今まで何度も死にそうになった事があるから、今回も死なないと思うんだ」
僕はそう答えた。
「それにこのブレスレットを付けていれば大丈夫なんだろ?」
僕はイアに聞いた。
「うん。肌身離さず持っていればね。お風呂に入る時も外しちゃだめだよ」
「分かったよ」
僕はイアの言う通りにしようと誓った。
「あと大事な事だけど、暗黒竜の力はレイナに絶対に譲渡しちゃ駄目だよ。他の人に譲渡するのも駄目。分かった?」
「ああ、分かった」
僕は深く心に刻んだ。
僕とイアはご飯の時間なのでリビングに向かった。そして遅めの朝ご飯を食べた。食べ終わると再び、僕らはソファーに座った。
「お父さん、もうさよならの時間が来たみたい」
イアがそう言うとみんな察し、集まってきた。イアの身体は少し光り出した。もうこの世界には居る事は出来ないみたいだ。皆、イアが居なくなる事を悲しんだ。イアは悲しむ僕の子供を抱きしめ、別れの言葉を言った。
「お父さん、言ってない事があるの」
イアは僕に言った。
「何?」
僕は聞いた。
「お母さんはお父さんに会うために何年も何年も魔力をためていたの。天国から現世に行くために。本当はね。私じゃ無くてお母さんがお父さんに会いに行くつもりだったのに私が行きたそうな顔をしたからお母さんは私を現世に送った」
「ごめんね、お父さん。お父さんもお母さんに会いたかったんでしょ」
イアは泣いていた。
「僕はイルに会いたかったけど、イアにも会いたかった。僕はイアが僕に会いに来てがっかりなんてしなかったよ。僕は自分が会いたいのに娘に譲る母さんの優しさに胸を揺さぶられたよ。僕は母さんの事がもっと好きになったよ。だからイアは何も気にすること無いんだよ」
僕がそう言うとイアは涙を沢山流していた。
「ずっと悩んでいたんだな。気づいてやれなくて済まなかった」
「うん」
僕はイアの頭を撫でて宥めた。
イアの感情の高ぶりは落ち着いた。
「イア。三途の川に行ったら、母さんにこれを渡してくれ」
僕はそう言い、イル宛てに書いた手紙とある品を渡した。
「これって…」
「大丈夫だから」
イアは渡された品を見て戸惑った。皆も少しザワついたが僕の言葉を信じた。
「じゃあ、皆またね。天国でまた会おう」
「「イア、お姉ちゃん!!」」
イアは皆にそう言い、別れを悲しむ皆を見て少し笑うと天へと消えて行った。
イアは三途の川を木の舟で渡り、陸に辿り着いた。そこから真っ直ぐ行くと天国だ。イアは三途の川に沿って歩いた。歩いていると他の人が何人かいた。多分、みんな誰かを待っているのだろう。そしてイアは自分の家族を見つけた。
「ただいま」
「お帰りなさい」
「「お帰り」」
イアは自分の家族にそう言うと皆そう返した。
「母さん、どうだった?お爺ちゃん達との暮らしは」
イアの息子が聞いてきた。
「とても楽しかった」
「そっか。良かったね」
イアの返答に息子も心の底から良かったと思った。
「お母さん。これ、お父さんから」
イアはイルにお父さんからの手紙を渡した。
「ありがとう。もう一つ、お父さんから私宛てに何か贈り物がなかった?」
イルは聞いた。
「えっ、無いけど」
イアは後ろにある品を隠していた。
「イア、あるじゃないか。その手に持ってる…」
「あっ…」
イアの夫がそう言いい、夫はイアの持っている物をよく見るとお義母さんには絶対見せてはいけない物を持っている事に気がついた。
(馬鹿あああああああ)
イアは夫の失態を心の中で罵った。
「イア、見せなさい」
「はい」
イルがそう言うので泣く泣く後ろに隠していた品を見せた。
「………」
イルはその品を手に取ると涙を流した。その品とは手の掌サイズの透明な六角柱が集まり一つになっている物であった。その透明な物の中には一輪の白い花が入っていた。
「「………」」
皆、イルに何て言葉を掛ければ良いか分からなかった。ヨミはイルの妹の力で作った物をイルに送ったのだ。イルの内心は穏やかでは無かった。
「曾祖母ちゃん。ちょっとそれ見せてくれる?」
曾孫にそう言われ、イルは渡した。
「……、これ氷で出来ていないよ」
「「!」」
イルの曾孫はそう言い、皆驚いた。
「ちょっと見せて」
「祖母様、これ氷で出来てませんよ。祖母様の力で作られた物ですよ」
イルの孫はそう言い、手に取り触った。
「………」
孫はイルにその物を渡した。イルは眺めていた。
「その水晶の中に入っている花はスノウと言う花です。スノウの花言葉は愛。祖父様はスノウを水晶に閉じ込める事で永遠の愛を表したかったんだと思います」
孫がそう言うとイルは泣き崩れた。皆、イルが泣くので慌てた。
「皆、長い間私のために一緒に居てくれてありがとう。もう私は未練は無いわ。だから天国へ行きましょ」
イルは立ち上がった。
「お母さん、お父さんから貰った手紙は読まなくて良いの?」
イアは聞いた。
「また泣いちゃうから天国に行ってから読む」
イルはそう答えた。
「天国がどういう所か楽しみだね」
「そうだな」
「僕はちょっと怖いけど」
「皆いるから大丈夫だ」
怖がる息子を父は手を握りしめた。決して離さぬようにと。父も手が震えていた。天国とはどういう場所か分からないので天国に行くのは誰でも怖いものだ。
「大丈夫だよ、父さん」
息子は父にそう声を掛けた。
イル達は天国へ続く広い大地に向けて歩き出した。
僕は現在、通院しているので診察と薬を貰いに遠山先生が勤務している病院に行った。いつも病院に行く時は誰かしらが付いてくるのだが今日は一人で行きたいと僕はそう言ったので僕一人で来た。
「久しぶりだね、折部君」
遠山先生はそう言った。
「お久しぶりです、遠山先生」
僕はそう挨拶を返し席に座った。
「今日は一人なんだ」
「ええ、そうです。遠山先生と一対一で話したくて」
僕は答えた。
「聞かれたくない話?どういう話だい?」
遠山先生は僕に聞いた。
「僕は遠山先生にはもう会わない方が良いと思うんです」
「何で?」
「最近、僕が戦う敵は僕では無く家族や友人、知り合いを狙うんです。その方が有利に事が運ぶ。僕は守る物が増えすぎた。もし遠山先生や先生の家族が敵に狙われたら僕は守り切れないと思うんです。だから今日限りで病院にはもう行かないし、遠山先生とも会わないつもりです」
僕は聞かれたので本心を話した。
「遂にこの時が来たか…。君がいつかそう言うと思ってずっとその言葉を待っていたよ」
遠山先生はそう言った。
「すいません、先生。僕を助けた事で関わり、僕の戦いに巻き込む形になってしまって」
僕は謝った。
「良いんだよ、僕が君を助けると決めた事だ。後悔はしてないよ」
遠山先生はそう言った。
「じゃあ、もう通院は終わりね。最後に出す薬はちゃんと飲んでね。今回は四ヶ月分出すから」
「分かりました」
僕はそう答えた。
「一つ聞いて良いですか?」
僕は遠山先生に聞きたいことがあるので聞いた。
「何だい?」
「遠山先生はこれからどうするんですか?他の世界に家族で身を潜めるんですか?」
僕は聞いた。
「んー、そうだね。当分はこの病院で医者として勤務するつもりだよ」
遠山先生はそう答えた。
「大丈夫ですか。僕と過去に関わっている事で命が狙われるかもしれないですよ」
僕は遠山先生の言葉を聞き少しばかり焦った。
「君がいるから大丈夫だと思っているよ」
「そうですか」
僕はそう答えるしかなかった。。
「急な話ですけど、何か僕に今後の事でアドバイスとかってありますか?何も無ければ無いでいいですけど…」
「………」
遠山先生は少し考えていた。
「君にアドバイスをするとしたら余り人に恨まれる事はしないように気をつけた方が良いと思うよ」
「君は余り人に恨まれる事はしないと思うけど、君は子供が沢山居る、沢山いると過ちを犯す子も現れるのかもしれない。君はそうならぬよう正しい道を示さないといけないっていうのが僕が君へ送る最後のアドバイスだ」
遠山先生はそう僕に最後のアドバイスをした。
「アドバイス、ありがとうございます。僕の子供に正しい道を示します」
「先生、話が長くなってしまってすいません」
「良いよ。今日が君と会う最後の日だから」
僕と先生は立ち上がった。
「僕、先生には感謝しているんです。あの時、先生が僕を助けてくれなければあの永遠の夜を今もずっと過ごしていた。助けてくれて本当にありがとうございます」
僕は心からの感謝を遠山先生に伝えた。
「良いんだよ、君はよく頑張った。あの永遠の夜を脱出したんだからね。あの経験で今の君がある。もう病院に来ないように生涯を全うするんだ。二度目はもう無いからね。私はもう君を助ける事が出来ないから」
「怖い事、言いますね先生。ふふ」
「そうだね。ごめんごめん」
僕も遠山先生も互いに笑った。
「先生の事、ずっと忘れません」
僕は思いを伝えた
「僕も君の事、忘れないよ」
そう遠山先生も返した。
「ありがとうございました」
僕はそう言い遠山先生に手を向けた。遠山先生も僕に向けて手を出した。そして僕らは握手した。もうこれで僕は遠山先生と会うのは最後になった。
イアが居なくなって十ヶ月以上の時が経ち十月の下旬になった。リリアはルークの子供をすでに身ごもっており一ヶ月前に出産した。出産は大変だと聞くが何事も無く子供は生まれた。生まれた子は女の子だった。リリアが退院したので外で皆で食事をする事になった。
「綺麗だね」
「ああ」
僕達はイチョウが立ち並ぶ中を歩いていた。地面には黄色いイチョウの葉が沢山落ちていた。
今回の食事には遠山先生とその家族以外のいつものメンバーを呼ぶと皆、集まった。僕らは今日の目的地に向けて歩いていた。
「もう着くよ。彼処みたい」
エリナがそう言うと僕らは神社に辿り着いた。そこには大きなイチョウの木が立っており、地面は黄色で染まっていた。今日は神社の宮司さんにお願いしてイチョウの木の下でご飯を食べるのを事前に許可を貰っていた。
僕らはレジャーシートを引き、弁当と飲み物を出した。
「今日は皆、集まってくれてありがとう」
僕は皆に最初にそう言った。
「皆に集まって貰ったのは皆知っての通り、私に可愛い初孫が出来たからだ。リリア、出産よく頑張ったな。皆、リリアにおめでとうの拍手!」
僕がそう言うと皆リリアに「おめでとう」と言った。
「僕は皆が笑顔で暮らせるようにこれからも頑張りたいと思う。まあ、黒十字騎士の皆や阿修羅、僕の子供達がいるから大丈夫だな。これからも皆でこの幸せを守って行こう」
僕はそう言った。
「みんな乾杯の準備は出来たかな?」
「「出来たよ」」
皆はそう答えた。
「これからのみんなの明るい未来に乾杯!!」
「「乾杯」」
皆で乾杯し、食事を始めた。
子供達は食事を食べ終わると美しい景色の中で地面に落ちたイチョウ沢山手に取り、散撒いて燥いでいた。僕はその光景を見ていた。僕はこれからもこの幸せを守っていきたいと思った。
ここまで読んで下さりありがとうございます。「面白い」「続きが気になる」と思ったら、感想やブックマーク、広告の下にある☆☆☆☆☆を押して応援していただけると嬉しいです!読者様の声が聞きたいので感想を沢山書いてくれるととても嬉しいです。全ての感想に必ず返信いたします。皆様の評価が励みになりますので、何卒よろしくお願いいたします<(_ _)>




