28話 暗黒五強
「もうお前達は終わりだ」
ここら一帯の地から黒い魔力が吹き出した。そして魔力の色は青く変わった。この世界の空気中、地中にある無数の膨大な魔力が僕を中心に集まる。僕の身体は少し浮かび、青い魔力は僕に向かって流れ込み、青い球体となり僕を包み込んだ。二匹の大きな青い鮫が青い球体の周りを泳いだ。
「暗黒第四解放:死と滅亡の運命・死を操る」
僕は唱えた。そして黒い球体は割れた。僕の宙に浮いていた足は地面に着いた。
「まさか古代の青い力をお前達に見せる事になるとはな…」
僕は淡々と言った。
「こっちには人質がいる!武器を捨てろ、アルタイル!!」
タナトスは僕を脅した。
「人質?笑えるな」
僕はタナトスの方へ手を向けた。
「何っ!」
タナトスは驚いた。タナトスの身体は樹木で斧を振り下ろさないよう拘束された。
「ぐっ!」
タナトスは力を入れるが樹木の拘束は解けなかった。
「お前等、俺の嫁と息子を解放しろ。そうしないとタナトスを殺す」
「ぐっ…があっ」
僕はそう言いタナトスを縛った樹木に力をキツく入れた。タナトスは樹木の縛る力によって苦しんだ。
神々の従者達は僕の言う事を聞き、嫁と息子を解放した。
「そう、それでいい」
息子は嫁の方へ行き、嫁は息子を抱きしめた。
「!」
僕は黒い大剣の柄を逆手に持ち、自分の後ろに勢いよく突き出した。
「ぐっ…、何で…」
僕の後ろには姿を透明にし、僕の首を取ろうと忍び寄ってきた者がいた。その者の身体に僕は黒い大剣を突き刺した。
「何で予測出来たかっていう顔をしているな。教えてやろう。私の眼は未来を予知する能力を持っているんだ。だからお前が僕に攻撃をしようとしたのは容易に予測出来た」
僕はそう言うと男に突き刺していた剣を抜いた。
「魔眼を持っていたのか…」
まだ息のある男はそう言った。
「いいや、私は魔眼をもう持ってはいないよ」
僕は否定した。
「じゃあ、何なんだ」
男は僕に聞いた。
「僕が今、使っているのは竜眼だよ」
僕の眼の瞳孔は黒く尖り、角膜は深い赤色をしていた。
「冗談はよせ。竜眼を使える者なんて御伽噺に出てくる人物が使っている位だ。現実の世界で人間が竜眼を使っている奴なんて存在しない」
僕がそう言うと男は竜眼を使う者なんて存在しないと笑った。
「だがお前の目の前にいるこの俺は竜眼を持っている」
「そんな、馬鹿な…」
僕がそう言うと男は信じられないようだった。
「俺様はお前達の創造主だぞ。この俺に不可能は無い」
僕はそう言った。
「時間はたっぷりある。僕が竜眼を手に入れた経緯でも話そうか」
僕は話を始めた。
「暗黒の時代。魔族が支配するこの時代も我ら暗黒五強が現れ世界を統治した事で終わりに近づいて来た。そんな時、新たな勢力が現れた、竜族だ。我々が魔族を蹂躙したことで息を潜めていた竜族がこの世界を支配しようと、戦争を仕掛けてきた。我々は魔族を蹂躙した身、竜族なんてものは取るに足らない存在であった。竜族達も疲弊し、降参しようとした時、奴は現れた。暗黒竜だ。その竜は暗黒の時代に突然現れ、世界を破壊し人々を混乱に陥れた。これには神々も恐れた」
「我ら暗黒五強は暗黒竜と戦うが苦戦を強いられた。そこで私は暗黒竜に停戦協定を提案した。暗黒竜も戦いに疲れたのか停戦協定を承諾した。その後、僕等は暗黒竜に手厚い歓迎をした。暗黒竜は人の姿を象り、僕と一緒に暮らした。暗黒竜の性別は女性であった。僕は暗黒竜に名を名付け、自分の嫁にした。その後、僕は暗黒竜と契約する事で全てを超越した眼を手に入れた。その眼を僕は暗黒竜眼と名付けた」
「暗黒竜眼は自分の持っている全ての魔眼の特性を持つ。魔眼を使い分ける時のようなタイムラグは生じないため、最強の眼と呼ばれた。そして暗黒竜眼は暗黒竜の技を全て自由に使う事が出来た。以上が私が竜眼を手に入れた経緯だ」
僕は話を終えた。
「さて、僕の家族を傷つけたお前達の処遇はどうするかな」
僕がそう言い、嫁と息子の傍へ行くと従者は僕が恐ろしいのか僕から逃げるように離れた。
「アルテミス、アルド。暫くここに居てくれ。バリアを張る」
僕はそう言い、青いバリアをアルテミスとアルドを中心に張った。
「早くこれを外せ!!」
タナトスは従者にそう言うが、樹木で縛られた身体は容易に外す事は出来なかった。」
「タナトス様、落ち着いて下さい。今、外しますから」
下位の神の一人が炎で樹木の拘束を焼き、拘束を解いた。
「遅いんだよ!お前!!」
タナトスは下位の神の頭をど突いた。
「タナトス、同じ神なのにど突くなんて酷いじゃないか」
僕はタナトスの行動を見てそう言った。」
「黙れ!!お前等、早くその男を殺せ!!」
タナトスは叫ぶが従者達は迷い、動けなかった。
「何をやっている!!お前等その男を殺せなければ全員、死罪だ!!」
タナトスは叫んだ。従者達は僕に向かって来た。
「究極魔法:森羅万象」
僕は手を敵の方に向けた。そうすると地面から樹木が現れた。そして樹木で作られた無数の木の龍がこちらに来る敵に向かって飛翔し敵に打つかり、何人もの従者を退けた。
「暴れろ」
僕は立ち向かってくる神々の従者に向けて木の龍を放ち、敵を圧倒した。
「くそおっ、くそおお!!」
タナトスは自分たちが押されているこの現状に怒りが増した。
「勝てない、勝てる訳無い」
他の神々はそう言い、僕を恐れ逃げようとした。
「そうはさせない」
「広範囲結界」
僕は神々を逃がさぬように破れぬ目には見えない結界を張った。
「僕はタナトスに用がある。他の相手に邪魔されたくないから、お前達にはこの相手を打つけやる」
「お前達にこの私の古の術を見せてやる」
僕はそう言い、空間魔法で黒い古い本を出し、その本から一枚の紙を破り取った。
「黒魔術儀式祭壇、顕現」
僕がそう言うと僕を中心に蝋燭、供物、黒魔術の儀式の祭壇が現れた。
「古代究極黒魔術:死者復活」
僕は唱え、古い本から破り取った紙を地に置き、その紙の上に右手を置き魔力を込めると黒い閃光が走った。そうすると大きな黒い蜘蛛が四人の人間の形を象った。
「まさか、あれは暗黒の時代に最強と呼ばれた…」
「暗黒五強」
神々の中の一人が僕等を見て信じられない様子でそう言った。僕等は圧倒的な存在感を漂わせこの場所に佇んだ。
「我らを天国から引き戻したのはお前か?アルタイル」
僕が立ち上がると、僕の前にいる男が僕にそう言った。
「そうだよ、ベガ。僕がお前達を生き返らせた」
僕はそう答えた。
「!」
ベガは一瞬で僕の首元を掴んで殺そうとした。
「落ち着け、ベガ」
僕を殺そうとしたベガの腕を別の男が掴んだ。
「シリウス、邪魔をするな」
ベガの腕を掴んだシリウスにベガはそう言った。
「アルタイル、何か事情があって僕等を蘇らせたんだろ?」
シリウスは僕にそう言った。
「ああ、そうだ」
僕がそう言うとベガは手の力を抜き、僕の首を掴んでいた手を離した。
「あーあ、これから面白くなるのにシリウスが余計な事を言うから」
暗黒五強の一人、レグルスはガッカリした。
「レグルス!!」
シリウスはレグルスの言葉に少しばかり怒った。
「アルゴルはどうなのよ。アルタイルとベガの喧嘩見たくなかった?」
レグルスは暗黒五強の一人であるアルゴルに聞いた。
「俺は下らん喧嘩には興味が無い。それよりここには戦いの匂いが充満している。久しぶりの現世だ、暴れたい。アルタイル、彼奴等を打ちのめすために俺たちをここへ呼んだんだろ?」
アルゴルは僕の意図を汲んでそう言った。
「その通りだ。俺の嫁と息子以外のここにいる全員を殺して欲しい」
僕は嘗ての戦友にそう頼んだ。
「ここにいる連中を片付けたら天国に戻してくれるんだよな」
ベガは僕に聞いた。
「ああ、そうだ。約束しよう。別に天国に戻る前に現世で好き勝手に過ごしてもいいぞ。お前達の望むようにしていい」
「折角、現世に戻ってきたんだし、俺は自分の好きなようにする」
僕の言葉にベガは安心したようだ。
「じゃあ、彼奴等を全員殺してくれ」
僕がそう言うと暗黒五強の面々は逃げる神々を追った。戦いは再び始まった。
アマテラスはそっとこの場から従者と共にこの場から逃げようとしていた。
「一体何処に行こうとしているんだ?アマテラス」
僕がそう言うとアマテラスは驚き、身体をビクッと震わせた。
「いやあ、用事を思い出してな。天道の顔も見れた事だし、帰ろうかと」
アマテラスは怖怖した様子だった。
「あれだけ僕を馬鹿にしたのにただで済むと思っているのか?クソガキ」
「妾は高天原を統べる神なんだぞ、決してクソガキでは無い。訂正するんじゃ!」
アマテラスは怒った。
「タナトス、先から一向に話さないから消えたのかと思ったぞ」
「黙れ」
僕がそう言うとタナトスは睨んだ。タナトスはこれからどうすればここを切り抜ける事が出来るか考えていた。
「武器顕現:死の天使」
タナトスの手に黒い大鎌が現れた。
「やる気だな…。取り敢えず、お前達は死ね」
「木龍よ。暴れろ」
僕は手を敵の方に向けた。そうすると地面から樹木が現れた。そして樹木で作られた無数の木の龍が敵に向かって飛翔した。
「があっ」
木の龍はアマテラスとその従者に直撃し、遠くまで飛ばされた。この木龍に身体が当たるとまず骨はずたずたに折れ、最悪死ぬ。
「ああ、すっきりした」
僕がアマテラスをぶっ飛ばしすっきりした所でタナトスはこちらに木龍を避け走ってきた。
「これはどうかな?」
僕は無数の木の龍を出し、タナトスに向けて飛ばした。
「死ね」
僕は木の龍でタナトスの行く道を塞ぎ、逃げる道も塞いだ。そして僕は手を握る仕草をすると木龍はもっと蜷局を巻き潰そうとした。
だが…。
「切り裂け!!」
タナトスは木龍を大鎌で切り裂いた。木龍を切り裂いた際に生じた鎌鼬が僕の方へ飛んできた。
「ハードバリア」
僕は青いオーラのバリアを張り、鎌鼬を防いだ。
「やるじゃないか、これはどうだ?」
僕は地から樹木が出て、無数の木の龍がタナトスに向かって再び来た。
「ふん、何度もやっても無意味だ」
タナトスは吠えた。
「特性変質」
僕は木の龍の特性を変質させ、どんなものでも貫通される事が出来るようにした。
「何だと!!」
先、切り裂いた木の龍とは全然比べものにならない位、木の龍は硬かった。そして木の龍はタナトスの大鎌を折り、攻撃を防ぐ物は無くなった。そして木の龍に打つかり、タナトスの骨は砕けた。タナトスは遠くまで飛ばされ、息絶えた。
それから時間は過ぎ、僕等は神々とその従者全員殺し終えた。そして暗黒五強のメンバーは仕事を終えたのでバラバラに散った。また、手を貸して欲しい時は呼べば来てくれるそうだ。
僕はアルテミスとアルドを無事に他の遺跡の最深部に連れて行く事が出来た。僕はアルドを封印しようとしたがアルテミスはまた自分も一緒に封印してと僕に言った。
「アルテミス、それで良いんだな」
「うん」
アルテミスはそう答えた。
「アルテミス、アルド…」
「俺は、本当はお前達を封印するのは嫌なんだ。お前達の居場所を作れなくてごめん」
僕はそう言い二人を抱きしめた。
「いいのよ、アルタイル」
アルテミスは泣いていた。
「父さん、ごめん。僕が神を殺したからこうなってしまった。神々は人間が苦しんでも何もしないし、神々は自分の私腹肥やしている。僕はそれが許せなかったんだ」
アルドは泣いていた。
「アルド、お前は間違っていないよ」
「そうよ」
僕とアルテミスは自分の息子がした事を肯定した。
「ありがとう。父さん、母さん」
アルドは泣いていた。そして自分のしてしまった罪を後悔した。
「じゃあ、封印するぞ」
僕はそう言い、封印する準備を終えた。
「最後に…。アルテミス、この首飾りを僕にくれてありがとう。これのお陰でみんなを守れたよ」
「うん。貴方にその首飾りをあげて良かった。これからも大事にしてね」
アルテミスは僕にそう言った。
「アルテミス、アルド…。お前達が天国に行けるよう俺が何とかするから少しの間、待ってくれ」
「うん」
アルテミスは僕の言葉に涙を沢山、零した。
「母さん、ごめん。僕があんな事をしなければ父さんと母さんは幸せに暮らせたのに…」
アルドは泣いていた。
「いいのよ、アルド」
アルテミスはアルドを撫でた。
「古代黒魔術:結晶封印」
アルテミスとアルドは水色の大きな結晶に封印された。
「ううっ…。アルテミス、アルド…」
僕はその場所で泣き崩れた。その後、僕は自宅へ戻った。
ライカとレイジは王都からそんなに離れていない場所にいた。
「ライカ、本当に僕と戦うんだな」
「うん、そうだよ」
ライカは答えた。
「私はお兄ちゃんの持っている青い力が欲しい。勝ったら問答無用で貰うね」
「何で僕の青い力が欲しいんだ?」
レイジは疑問に思いライカに聞いた。
「お兄ちゃんが持っている青い力は鍵なの」
「鍵?」
「そう。私がもっと強くなるための鍵」
「何を言っているんだ?」
「分からないなら、それでいいよ」
ライカが何を言っているのかレイジは分からなかった。だがライカが青い力を欲しているのは分かった。
「お前、兄さんや弟の力も奪うつもりか?」
レイジは聞いた。
「んー、まだ考えてはいないけど。ゼノが持っている白い力は欲しいかな。あとエリナ姉さんの黒い力も欲しいな」
ライカは答えた。
「そんなに力を集めてどうするんだ?」
「私は力を全て集め、最強になる。そして私はこの力で世界を支配する。私が新たなる時代の王だ!!」
ライカの感情は高ぶった。
「危険な考えだ。僕はここでお前を止める」
「やれるものならな」
レイジは黒い大剣を構えた。ライカもそれを見て黒い大剣を構えた。
「さあ、始めましょ」
ライカは不気味な様子だった。
「暗黒解放:死と滅亡の運命・インフィ二ティ」
レイジはは剣を持った右腕を横に伸ばし、剣を斜め下に向けた。そして唱え、ロキの頭の上に青い天使の輪が現れ、黒い大剣から青い魔力が漏れ、体の周りからは青い閃光が光り、そして消えた。
「なんだ。お兄ちゃん、第四解放しないんだ。いや、それとも出来ないのかな?宝の持ち腐れだね、ガッカリ」
ここら一帯の地から黒い魔力が吹き出した。そして魔力の色は紫に変わった。この世界の空気中、地中にある無数の膨大な魔力がライカを中心に集まる。ライカの身体は少し浮かび、紫の魔力はライカに向かって流れ込み、紫の球体となりライカを包み込んだ。紫の球体は中が透けていてライカの姿が見えた。ライカの頭の上に紫の天使の輪が現れた。
「まさか…」
レイジは焦った。父さんが見せてくれた力をライカも使えたから。
「暗黒第四解放:死と滅亡の運命・ナイトメアオーバー」
ライカは唱えた。そして紫の球体は割れた。ライカの宙に浮いていた足は地面に着いた。
(来る!)
ライカはレイジに向かって走り、黒い大剣を振り下ろした。
「くっ…」
ライカの殺意のある剣撃に押された。レイジは後ずさりしながらライカの剣を受けた。
(このままでは、やばい!)
守っているだけでは押されるままだ、レイジは攻撃に転じた。
「ははっ」
レイジは攻撃に転じライカは喜んだ。レイジの剣とライカの剣が打つかり合い、火花が散った。
「いいね。いいよ、お兄ちゃん」
レイジは青い力の本当の強さを引き出せないが、それを剣術でカバーした。ライカは大技を使わず、レイジとの戦いを楽しんだ。
「これで決める!!」
レイジがそう言うと、空には雲一つ無い快晴だったが、黒い雲が現れ、空を覆った。
「究極魔法:青い雷」
レイジが唱えると黒い雲から青い雷がライカに目掛けて落ちてきた。
「ハードバリア」
ライカは紫のバリアを張り、空に浮かぶ黒い雲から落ちて来た青い雷を防いだ。
「青い雷よ、纏え」
青い雷はレイジに向かって落ちてきた。青い雷はレイジが前に突き出した黒い大剣に落ちてきた。青い閃光が黒い大剣に走る。黒い大剣に青い雷が纏った 。
「削れ!」
レイジは青い雷を纏った黒い大剣を振り回すと、纏っていた青い雷が地面を削り取り、ライカの方へと向かって行った。
「いいねえ」
ライカは黒い大剣に有りっ丈の力を込めた。ライカの周りに紫の稲妻が走った。ライカの剣の持ち手から刀身にかけて紫の閃光が走る。ライカの黒い大剣は紫のオーラが渦みたいに流れた。
「究極魔法:イル・ネア・ブラスト・ナイトメアオーバー」
ライカは剣をぶん回した。紫の斬撃が青い雷に打つかる。威力は互角のようだ。
「まだ!まだあ!!」
ライカは剣を何度も振り、紫の斬撃をレイジに向けて何度も飛ばした。レイジは青い雷でその斬撃を防ぐ。
「第四解放しなくてもここまで戦えるなんて…。流石、私が欲する青い力」
(青い力を手に入れれば私は無敵になる)
ライカは喜んでいた。
レイジを見るとレイジの魔導服はボロボロになっていた。
「お兄ちゃん、もう終わりにしよ。青い力を渡して」
ライカはボロボロのレイジを見て哀れんだ。
「断る」
レイジは断った。
「じゃあ、死んで」
ライカは黒い大剣に有りっ丈の力を込めた。ライカの周りに紫の稲妻が走った。ライカの剣の持ち手から刀身にかけて紫の閃光が走る。ライカの黒い大剣は紫のオーラが渦みたいに流れた。
「この一撃に全てを懸ける」
レイジは黒い大剣に有りっ丈の力を込めた。レイジの周りに青い稲妻が走った。レイジの剣の持ち手から刀身にかけて青い閃光が走る。レイジの黒い大剣は青いオーラが渦みたいに流れた。
「究極魔法:イル・ネア・ブラスト・ナイトメアオーバー」
「究極魔法:イル・ネア・ブラスト」
互いの斬撃が打つかった。斬撃によって地面は削り取られた。
「中々、やるね。でも私には勝てない」
斬撃を互いに打つけ合うがレイジは押されていた。
(僕は妹の間違った道を正さないといけない。だから青い力、僕に力を貸してくれ)
レイジは強く願った。
「馬鹿な、この私が押されているだと!」
青い斬撃の威力は増し、紫の斬撃を押した。
(どこにそんな力が秘められている?先までレイジはボロボロだった筈)
ライカは焦る。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
レイジは力の全てをこの一撃に乗せ叫んだ。青い斬撃は紫の斬撃を凌駕した。
「はあ、はあ…」
ライカは自分に紫のバリアを張り、青い斬撃を防いだ。
「………」
レイジは全ての力を使い果たし、ただ呆然とそこに立ち尽くした。レイジの眼の角膜は普段の眼とは違い、金色だった。
「魔眼か…」
先の青い斬撃の威力が途中で増したのは魔眼のお陰だった事にライカは気づいた。
「………」
レイジはその場に仰向けに倒れた。ライカはレイジの傍に来た。
「お兄ちゃんの力、貰うね」
ライカはそう言い、レイジの頭に触った。青い力はライカの物となった。
「………」
レイジは泣いていた。
「力を奪われたから泣いているの?」
ライカは聞いた。
「違う…。お前を守れなかったから泣いているんだ」
レイジは答えた。
「お兄ちゃん、先の斬撃の威力が途中で上がったのはその魔眼の所為なの?」
「いいや。魔眼の所為では無いよ、ライカ」
「お父さん」
僕はこの場所でライカとレイジが戦っている事に気づきこの場に来た。
「レイジのその眼は真眼と呼ばれている物だ」
「真眼を使用しながら技を使うと技の威力が倍以上になる最強の眼だ」
僕はそう言った。
「お兄ちゃんの眼の力も私に頂戴」
ライカはそう言い、レイジの眼の力も奪おうとした。
「誰かを守りたい、そう強く願うと稀に現れる眼だから例え、眼の力を奪ってもお前は使えないよ」
「ちぇっ」
僕の言葉を聞き、ライカはガッカリした。
「レイジ、大丈夫か?これを飲め」
僕は空間魔法で回復薬を出し、レイジに飲ませた。
「立てるか?」
僕はそう言い、レイジを立たせた。
「後は俺に任せろ。お前はゲートで家に帰りなさい」
僕がそう言うとレイジは頷き、ゲートを開いて自分の家に戻った。
「ライカ、お前はやり過ぎだ」
僕はレイジをここまで追い詰めたライカに怒りが増した。
「力を奪うなら僕から力ずくで奪え」
僕はライカにそう言った。
「そうする」
ライカは少し笑いが混じったような声で言った。
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