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天翼の支配者【リメイク版】  作者: 火山 千
第一部

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21話 アーサー王

 四日後…。

 イザベラに阿修羅とフェリクス、魔女のディアナを僕の家に呼んでと言われたので僕は彼らを連れて来た。


「ヨミ、何度もお邪魔して悪いわね」

「いえ、大丈夫です」

 僕は言った。


「本題に入っていいわね。また貴方たちの目の前に敵が現れる夢を見たのよ」

「「………」」

 みんな黙った。


「敵ってどんな奴なの?」

 テオは聞いた。


「敵は複数いるわ」

「複数?何人いるんだ?」

 僕は聞いた。


「十三人よ」

「そうか…多いな」

 僕はそう呟いた。


「イザベラよ、質問があるのじゃが」

 ディアナは恐る恐る聞いた。


「何だい?」

「もしかして儂を呼んだのは敵と戦う人数が足りないからじゃないだろうな」

「その通りよ」

 イザベラは答えた。


「それなら儂は帰る!」

「皆、ディアナを止めて!」

 ディアナは家に帰ろうとするが皆に止められた。


「ディアナ、貴方はヨミから力を奪ったんだから、敵と戦う責任がある」

「嫌じゃ、嫌じゃ」

 ディアナはみんなに引っ張られた。


「お師匠さま、落ち着いて下さい」

 魔女、ディアナにそう言ったのは、ゼノだ。ゼノは小さい頃からディアナの弟子として魔法、魔術をディアナの家で研究しているそうだ。どうやってあのディアナを説得し、弟子になったのか知りたいものだ。


「ゼノ、儂を助けろ。儂は嫌じゃ、戦いたくない」

 ディアナは喚いた。


「お師匠さま、師匠が戦う時は私も付いて行きますから」

「……、分かった。ゼノが一緒なら良かろう」

 ディアナは嘆くのを終えた。


「ゼノ!」

 ルナはゼノの名前を呼び、ゼノの近くに来て両膝を突き、ゼノの両肩を持った。


「ゼノ、貴方は敵と戦うには知識、経験が足りない。行っちゃダメよ」

「母さん…」

 ゼノは困った。


「良いじゃないか、ゼノももう立派な大人だ」

 僕がそう言うと。


「ヨミ、貴方が子供の時と今のゼノを比べないで。ゼノはまだ子供なんですよ」

 ルナは僕にそう言った。


「ゼノ、貴方が戦う相手は貴方に容赦なんてしない。確実に貴方を殺しに来るわ」


「大丈夫だよ、母さん。僕にはお師匠さまがいるし、僕自身、お師匠さまの援護だけするつもりだから。僕も今回の戦いで勉強して兄さんや姉さんみたいに戦えるようになりたいんだ」


「意志は固いのね」


「うん」

 ルナはゼノを抱きしめた。


「みんなこれを持ってきたから見なさい」

「これは!」

「王都内の襲撃される場所に印を付けた物よ」

 テーブルに王都の全体図の地図を広げた。


「これから貴方たちがどの襲撃場所で敵を待ち伏せするか、話すわ」

 イザベラは誰がどの場所で待ち伏せし戦うか話し始めた。襲撃の日時や敵の詳細も話した。 イザベラは話を終えるとリリアと一緒に帰っていった。



 王都が敵に襲撃される当日になった…。

 武装した十三人の男が風魔法で宙に浮き、王都を見下ろしていた。


「どうやら待ち伏せされているようだな」

 この集団のリーダー格の男が言った。


「どうしますか?アーサー」

 集団の中の一人が言った。


「いや、このままでいい」


「どうやら先生の仲間に未来視の能力を持った奴が居るようだな。面白い」

 アーサーは答えた。


「お前達は王都で好きに暴れるがいい。だが先生と戦うのはこの私だ。邪魔をしたら殺す、分かったな」

「散れ」

 アーサーがそう言うと武装した集団は各々散った。



「あははははは、死ねえい、死ねええええええ」

 剣で王都の市民を何人も刺し殺した男がいた。


「お前、人を殺しすぎだ。もうその辺にしとけよ」

 阿修羅は男にそう言った。


「ん、何だ?おめえ」

 男は聞いた。


「俺の名は阿修羅。お前の名前は?」

「俺の名はモードレッド。円卓の騎士の一人だ」

 男はそう答えた。


「そうか、お前が待ち伏せをしている奴の一人か。俺の邪魔をしないなら見逃してやってもいいぞ」

 モードレッドはそう言った。


「王都の市民が抵抗して戦って死ぬのは別に構わんが、無抵抗の奴を殺すのは感心しないな」

「おい、モードレッド。俺と戦え。別に俺と戦いたくなければ、尻尾巻いて逃げていいぞ」

 阿修羅は挑発した。


「逃げる?ざけんな」

 モードレッドは不気味な笑みを見せた。



 王都内の町中で戦いは始まっていた。フェリックスはペリノア王とクロスはベディヴィア卿、アリスはガラハッド卿と戦っていた。王都は建物が破壊される音と悲鳴が聞こえた。



「何で俺が兄貴と一緒じゃないといけないんだよ」

 ロキはレオにそう言った。


「イザベラが決めた事だ、何か意図があるんだろう」

 レオはそう言った。

 空から人が落ちてきた。そして地に降りた。


「お前達、先生の息子だな」

 男はそう言った。


「誰だ?お前」

 ロキは聞いた。


「私の名はガウェイン。さあ、私と戦おうじゃないか」

 円卓の騎士のガウェインはそう告げた。



 円卓の騎士二人はゼノとディアナの目の前に現れた。


「兄者、多分あいつらですぜ」

 円卓の騎士の一人のガレスは言った。


「弟よ、あの子供は本当に先生の息子か?」


「確かに先生の息子の(はず)です」


「先生の息子の割に力を感じない。もう一人の(ばばあ)からは先生の力を感じる、どうやら力を譲渡されているようだな」

 円卓の騎士の一人、アグラヴェインは魔眼で相手を観察していた。


「ほう」

 魔女、ディアナは自分の本来の姿になった。彼女の若い姿を見てアグラヴェインは目を見張った。


「暗黒解放:死と滅亡の運命(ラグナロク)失われた恐怖(ロストフィアー)

 ディアナは唱えた。彼女の魔導服は白く染められ、黒い大剣は白くなった。ディアナの頭の上には白い天使の輪が現れた。白い大剣から白いオーラが漏れ、体の周りからは白い閃光が光り、そして消えた。


「ゼノ、貴方は私の援護をしなさい」

「分かりました、師匠」

 ゼノは構えた。



 ルークの目の前に一人の男が現れた。漆黒のプレートアーマーを身につけ、アーメットは付けてなく、顔が見えた。その男はルークが今まで戦った人の中で一番強いと戦う前から直感した。ルークは剣を構えた。


「暗黒解放:死と滅亡の運命(ラグナロク)もう一つの力(アナザー)

 ルークは剣を持った右腕を横に伸ばし、剣を斜め下に向けた。そして唱え、ルークの頭の上に赤の天使の輪が現れ、剣から赤の魔力が漏れ、体の周りからは赤い閃光が光り、そして消えた。


「ふふっ。流石、先生の息子だ」


「私の名はランスロット、円卓の騎士の一人だ。お前、名は何と言う?」


「俺の名はルーク・レッドフィールド」

 ルークは答えた。


「そうか…。ルークよ、私と全力で戦いどちらが強いか決めようじゃないか」

 漆黒の鎧を着た男。円卓の騎士、ランスロットは言った。



「レイジ、貴方は何で私に付いてきたの?」

 カナエは聞いた。


「何でって、心配だから付いてきたんだよ」

 レイジは答えた。


「ほう、可愛い女がいるじゃないか」

 レイジとカナエの前に男が現れた。


「私の名はトリスタン、円卓の騎士の一人だ」

「そこの女、私の嫁にならないか?嫁になったらたっぷり可愛がってやるぞ」

 円卓の騎士の一人、トリスタンはカナエにそう言った。


「気持ち悪い」

 カナエはバッサリと言い放った。


「はは、良いねえ。強気な女を屈服させるのも乙な物だ」

 トリスタンは余裕な笑みでそう言った。


「レイジは下がってて、私が戦う」

「そんな、僕も戦うよ」

 レイジは応戦するつもりでいた。


「私の言う事を聞いて!」

 カナエに怒鳴られ、レイジはカナエの言う通りにした。



 その頃、テオがいる場所では…。


「おー、みんな派手にやっているね」

円卓の騎士の一人、パーシヴァルは言った。


「パーシヴァル、これからどうする?」

 円卓の騎士、ボールスはどうするか聞いた。


「市民を沢山、殺していれば先生の仲間がいずれくるんじゃない?」

 パーシヴァルはそう答えた。


「私たちは市民を沢山、殺すのが目的では無い。私達は先生とその親族を殺すという命令があったから生き返ったんだ」

 ボールスは言った。


「まあ、細かいことは良いじゃないか。王都を襲撃すると決めたのは俺たちの王だ。それに従うまでさ」

 パーシヴァルは言った。


「お前は人を殺したいだけだろ?」

「あ、バレた?」

 パーシヴァルの心の内はボールスには見抜かれていた。


「暗黒解放:死と滅亡の運命(ラグナロク)・デザート」

 テオが唱えると頭の上に砂の天使の輪が現れた。


「行け」

 テオはパーシヴァルとボールスの後ろから砂を操り、捕まえようとした。砂は二人に迫って来た。


「ボールス!」

 攻撃を感じ取ったパーシヴァルはボールスを突き飛ばした。ボールスは砂に捕まらなかったがパーシヴァルは砂に捕まった。


「お兄さん達、襲撃者であってるよね?」

 テオは二人に聞いた。


「パーシヴァルを離せ!」

 ボールスはテオを睨んだ。


「嫌だね」

 テオは前に突き出してた手を開いていたが手を徐々に閉じた。そうするとパーシヴァルを捕まえていた砂は力を強め、パーシヴァルの身体が強く潰され、骨が折れた。


「うわあああああああああああああ」

 パーシヴァルは余りの痛みに悲鳴を上げた。


「離して欲しいなら力尽くでやりなよ」


「クソガキがあッ、ぶっ殺してやる」

 ボールスは仲間の悲鳴を聞き、激怒した。



 その頃、ヨミは王都の外で黒い大剣を持ち、相手を待っていた。空から一人の男が地に舞い降りた。


「お久しぶりです、先生」

 黒い大剣を持った男は僕にそう言った。


「久しいな、アーサー。いや、アーサー王と言った方が良いか?」

「止めて下さい、先生」

 アーサーは大昔の師である僕にそう言った。


真逆(まさか)、お前達円卓の騎士が蘇るとは思ってもみなかった。僕は嬉しいよ、嘗ての僕の教え子に会えるなんて」

 僕はアーサーにそう言った。


「僕も嬉しいです。先生にまた会えて」

 アーサーはそう言った。


「アーサー、お前は何しに来た。まさか僕と話しに来たのか?」

「いいえ、違います。私は貴方と貴方の家族を殺すために蘇りました」

 アーサーはそう答えた。


「そうか…。僕は息子が心配だ、早く様子を見に行きたい。だが、そうはいかないんだろう。本気で相手をしてやる、だからお前も本気で来い」

「分かりました。全力でいきます」

 僕はアーサーにそう言った。


「「暗黒咆哮」」

互いの姿は変わり鎧を身につけた姿となった。


「くっ…」

 僕はアーサーに向かって走り、剣を振り下ろした。アーサーは剣で受けた。アーサーは攻撃に転じ、お互いに剣同士がぶつかり合った。


「「………」」

 僕はアーサーから距離を取った。


「切が無い。大技でけりをつけよう」

 僕はそう言い、空には雲一つ無い快晴だったが、黒い雲が現れ、空を覆った。


「究極魔法:赤い雷(アカイイカズチ)

 僕が唱えると黒い雲から赤い雷がアーサーに目掛けて落ちてきた。


「ぐっ…」

 アーサーは空間魔法で小さなゲートから盾を出し、上から降ってきた赤い雷を盾で防いだ。


「ほう、防いだか…」

 アーサーが赤い雷を防いだのを見て僕は感心した。何故ならアーサーにはこの技を今までに一度も見せたことの無かったからだ。


赤い雷(アカイイカズチ)よ、纏え」

 赤い雷は僕に向かって落ちてきた。赤い雷は僕が前に突き出した黒い大剣に落ちてきた。

 赤い閃光が黒い大剣に走る。黒い大剣に赤い雷が纏った 。

 アーサー王は盾を仕舞った。


「生贄はこれでいいだろう」

 空間魔法で縄で縛られている男二人を出した。


「ブラン・ガラッドの角笛」

 アーサー王は空間魔法で角笛を取り出した。


 フオオオオオオオオオオオオオオオン。

 角笛が鳴り響いた。空に大きな空間の裂け目ができそこから大きな飛竜が出てきた。生贄の男二人の真下に魔方陣が現れ男二人は魔方陣に吸い込まれ、消えて無くなった。


「飛竜よ、この空に浮かぶ黒い雲を蹴散らせ」

 飛竜は主人の言葉通りに口から空気を勢いよく吐き出し黒い雲を蹴散らした。空は晴れた。


「戻れ」

 飛竜は主人の声に従い、空間の裂け目へと戻って行った。空間の裂け目は消えた。


「まさか僕が引き寄せた雷雲を蹴散らすとは…」

 僕はアーサーが雲を蹴散らすために飛竜を呼び出すと思ってなかった。僕はまた雷雲を引き寄せることも出来るがそんな無粋なことはしない。


「!」

 アーサーは剣を地に突き刺し、空間魔法で短剣と紫色の液体が入った小瓶を出した。そして小瓶の蓋を開け、短剣に垂らした。どうやらその紫色の液体は毒だろう。アーサーは空になった小瓶を捨て、また空間魔法で物を出した。アーサーは四隅に林檎の刺繍がしてある白いマントを出し被った。そうするとアーサーは透明になった。


「厄介だな、だがまあいい」


「削れ!」

 僕は赤い雷を纏った黒い大剣を振り回すと、纏っていた赤い雷が地面を削り取った。


「おらああっ」

 僕はアーサーが見えないので剣をぶん回した。赤い雷が地面に当たり辺り一帯の地面はひび割れ、ガタガタになった。


「!」

 黒い大剣をぶん回したお陰で何かに赤い雷が当たった感触がした。

 ジジジジジジジジ…。

 アーサーを包んでいた白い透明になれるマントは赤い雷で焦げ、透明にはもうなれなくなった。


「………」

 アーサーは透明になれるマントを捨て、短剣を使いひび割れた地面の影に身を潜めた。


(クソ、あの短剣はカルンウェナンか…。わざと僕が無差別に攻撃するように仕向ける事で。地面がひび割れ隙間に影ができそこに潜みやがった)


(はか)ったな、アーサー!」

 僕がそう大声で言った。


(非常にまずい、もし少しでも毒が付いた短剣で切られたら即死だ)

 僕は焦った。

 僕は風魔法で宙に浮くことで攻撃を未然に防いだ。


「随分と小賢しい事をするようになったな、アーサー!!」

「………」

 僕は大声で言ったが反応は無かった。


「もういい。この辺り一帯を吹き飛ばしてやる」

 僕は黒い大剣に有りっ丈の力を込めた。僕の周りに赤い稲妻が走った。僕の剣の持ち手から刀身にかけて赤い閃光が走る。僕の黒い大剣は赤いオーラが渦みたいに流れた。


「イル・ネア・ブラスト」

 僕は剣を振り下ろした。赤の斬撃が下に落ちてくる。


「ハードバリア」

 アーサーはひび割れた地面の影から出てきて、円形の灰色のバリアを張った。アーサーは全ての力を防御に回し、アーサーの黒い大剣は魔力となってアーサーの元へ戻った。赤い斬撃は地を削り取った。


「やっと姿を現したか…」

 灰色のバリアで攻撃を防いだアーサーを見て僕はそう呟いた。


「………」

 アーサーは風魔法で宙に浮き、移動した。アーサーは空間魔法で剣を出した。


「ほう、その剣で僕と戦うつもりか?」

 僕は聞いた。


「私が持つ武器の中で最強の剣、マルミアドワーズ。これで貴方を倒します」

 アーサーは構えた。


「お前の大切な剣が折れても知らねーぞ」

「削れ!」

 僕は赤い雷を纏った黒い大剣を振り回すと、纏っていた赤い雷が地面を削り取り、アーサーに目掛けて赤い雷が来た。


「くっ…」

 アーサーは赤い雷を剣で防いだ。赤い雷の攻撃は重く、アーサーは後ろに後ずさりした。


「まだまだあっ!!」

 僕は剣をぶん回し、赤い雷が地面を削りながらアーサーに攻撃した。


「ううっ…」

 アーサーは赤い雷の攻撃を剣で受けるので必死だった。だが赤い雷の攻撃は終わった。


「もうこれで終わりにしよう。お前の最強の技あるんだろ?見せてくれ」

 僕はアーサーにそう言い放ち黒い大剣を捨て、支配の剣と呼ばれる赤い剣を出した。僕は後ろにバックステップし距離を取る。


「霧の剣:マルミアドワース。大技:霧の嵐(ミストストーム)!!」

 アーサーは剣を持っている手を横に伸ばし構える。アーサーの剣から大量の霧が流れ出る。


「支配の剣:クリムゾン・ヴラド。火禍火術(ひかかじゅつ)月読命(つくよみ)

 僕の剣の刀身が深い赤色の火に包まれ渦みたいに流れた。


「行くぞ!アーサー!!」

「ああ!!」

「「うおおおおおおおおおおおおおお!!」」

 互いに力で地面を削り取りながら向かって行った。そして霧の力と火の力が打つかり合った。轟音と共に辺りは力と力が打つかり合った所為で砂埃が舞う。


「「………」」

 僕とアーサーの姿が露わになる。僕はアーサーを斬り伏せていた。アーサーの身体から血が噴き出していた。


 アーサーは倒れた。僕は仰向けになっているアーサーの傍に寄り、膝を突いた。


「先生…」

 僕はアーサーの手を握った。


「アーサー、お前成長したな。俺の先の技は辺り一面、火の海にする技なんだ。お前の大技の所為でそうは成らなかった。力は互角だったよ」


「ははは…、もう少し修行していれば先生に勝てたのかな」

「そうだな。勝てたかもな」

アーサは笑った。


「先生…」

「何だ?」

 アーサーは僕に何かを言おうとしていたので聞いた。


「私は先生とまた会うことが出来て良かった…」


「ああ、僕もだ」


「私は小さい頃から先生に育てられここまで来た。私が先生の実の子じゃないのに育ててくれて…、ありがとう」

 アーサーは泣いていた。


「いいんだよ、そんなこと言わなくても。例え血が繋がって無くてもお前は僕の自慢の息子だよ」

 僕も涙を流した。


「先生、貴方から貰った力と鎧を返します」

「ああ」

 僕はアーサーから天使の輪の力と鎧を顕現させる首輪を受け取った。


「先生…」

「今までありがとう」

 アーサーは笑顔を見せ、思い残す事無く塵となって消えた。

 僕は暫くの間、その場から一歩も動けなかった。

 ここまで読んで下さりありがとうございます。「面白い」「続きが気になる」と思ったら、感想やブックマーク、広告の下にある☆☆☆☆☆を押して応援していただけると嬉しいです!読者様の声が聞きたいので感想を沢山書いてくれるととても嬉しいです。全ての感想に必ず返信いたします。皆様の評価が励みになりますので、何卒よろしくお願いいたします<(_ _)>

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