19話 ダンジョン
あれから数日後…。
僕はシエラとアリアで買い物をしていた。
その頃、家では…。
「すみませーん」
エリナは玄関から女の人の声が聞こえたので玄関へ行き対応した。
「大丈夫?、母さん」
ルークは心配になって玄関の様子を見に来た。エリナは来客と何か話しているようだった。
「大丈夫よ。お母さん、ちょっと用事が出来たから家を出るね。ルーク、留守番よろしくね」
「ああ」
ルークは母にそう言われた。来客を見た感じ女の人しか居ないし、何か母さんの知り合いっぽいので大丈夫だろうと思った。エリナは何処かへ出かけた。
「ただいまー」
僕とシエラとアリアは買い物を終えたので家に辿り着いた。
「あー、疲れた。アイスココアでも飲むか。あれ、エリナは?」
僕はエリナがいないので自分の子供に聞いた。
「母さんは、女の人と何処かに出かけたよ」
ルークはそう言った。
「どういう事だ?」
「母さんの知り合いっぽい女の人が数人、家に来て一緒にどこかに行った」
「お前、何でそれを僕が帰ってくるまで留めなかった?」
「母さんも子供じゃないし自分で判断出来るだろ。父さんは過保護過ぎる。母さんはその内、帰ってくるでしょ」
「お前には失望したよ」
僕はそう言い、玄関で靴を履き外に出た。
僕は宛てがないので色んな所を探そうとした。
「………」
僕は森の中を歩いていた。どうやら僕の跡をつけている奴がいるようだ。
僕は森を抜けた開けた場所に出た。
「隠れてないで出て来い」
僕は声高らかに言った。
「!」
僕は森から出てきた奴の顔を見て驚いた。
「久し振り、お父さん」
僕にそう言ったのは僕が知っている女だった。水色のドレスを身に纏い、黒い大剣を持っていた。
「僕はお前のお父さんじゃ無い」
「ふふっ」
僕の発言を女は聞いて少し笑った。
「もしかしてお前らがエリナを…いや、イシスを連れ出したのか?」
「そうだよ。お父さん」
「今更、僕達に何の用だ。エリナに何をしようとしている?」
僕は氷のような水色の髪の女に聞いた。
「今のお母さんは昔の記憶がない、何かしらの理由で別の人格がお母さんを動かしている。だからイシス母さんの人格を取り戻させる。そして私たちは幸せに暮らす。お父さんもイシス母さんと会いたいでしょ?」
「会いたいに決まってるよ。でもエリナも愛しているんだ。もしエリナの人格を消してイシスを主人格にするつもりならお前達を全員殺す」
「お父さんは浮気性だね。イシス母さんは悲しんでいるよ」
「物事っていうのは何か理由があってそうなっているんだ。だからイシスが転生して過去の記憶が引き継がれなくなったのは何か理由があるんだ」
「良いの?私たちがこうやっている間にエリナさんの人格は消えてしまうよ」
「そうだな。俺はお前を殺して、前に進む」
「魔力固定」
僕は右手を横に向けた。右手の全指先から黒い魔力が黒い炎のように燃え、浸食するように手を覆った。右手に黒い大剣を出現させ黒い大剣を握った。空気中に漂う魔力を集め、自分の魔力を混ぜ合わせることで大剣を作った
「暗黒解放:死と滅亡の運命」
僕は唱えた。僕の頭の上には黒い天使の輪が現れた。黒い大剣から黒いオーラが漏れ、身体からは黒いオーラが漂った。
「暗黒解放:死と滅亡の運命・凍りつく世界」
女は唱えた。女の頭の上には水色の氷の天使の輪が現れた。黒い大剣から氷のオーラが漏れ、身体からは氷のオーラが漂った。
「「………」」
お互いに剣を構えた。
「行くよ、お父さん」
「ああ」
お互いに走り出し、相手に向かった。
「………ギギギ」
黒い大剣同士がぶつかり合う。
「!」
僕はわざと込めていた力を抜き相手の剣を蹲んで避け、女が力を込めていた剣を振らせた。
「死ね」
「ハード・バースト」
僕は魔力を黒い大剣に流すことで斬撃の威力を上げた。僕の剣先が女に当たろうとしている、
しかし。
「ハード・バリア」
女はそう叫び、氷のバリアで攻撃を防いだ。
「…っ!」
僕の黒い大剣が女のバリアを破壊した。女は回避するために後ろに移動した。
「!」
女は後ろに移動した後に前に踏み込んだ。後ろに後ずさり防御の体勢を取るのかと思いきや、攻撃に転じたので僕は驚いた。
「くっ…」
お互いに剣をぶつけ合った。相手の女は攻撃の姿勢を崩さなかった。
「流石だな。お前には剣の才能があることは知っていたが、戦いの駆け引きの才能もあるとは…。ここまで成るのにお前は何人の人間を殺した?」
僕は後ろに下がり、相手から距離を取った。
「私は人を殺したことは無いし、人と戦ったことも無いよ。なぜここまでお父さんと戦えると思う?それはね…、父さんが私に与えた力が私に戦い方を教えてくれるからだよ」
「そうか…」
僕は遠い昔に僕と今戦っている女、ハクアに僕の力の一部を譲渡した事があった。
その頃、エリナ達は…。
エリナを連れていった女達の家に辿り着き、家の中に入った。
「お母様、どうですか。何か思い出せませんか?」
女達の中の一人がエリナにそう言った。
「何も思い出せないわ。申し訳ないけどイシスさんと私は別人で多分人違いだと思うよ」
エリナはそう言った。
「そんな事は有り得ません。絶対に貴方はイシス母様の生まれ変わりです」
エリナの言葉に女は焦った。
「エリナさん、貴方に全てを話しましょう」
もう一人の女は話を始めた。
「貴方の夫であるヨミは嘗て私たちが生きていた時代に受肉し、私達の母様と暮らしてました」
「父様と母様は愛し合い、いつかは子供が出来ると思っていた。しかし子供は出来なかった。父様が調べた結果、どうやら母様は子孫を作れない体質だという事が分かった。それを父様が母様に伝えると母様は酷く悲しんだ。そんな母様を見て父様はお母様にホムンクルスを作るように言った」
「創造主である父様にとって人間を作り出すのは簡単だった。けれど父様は受肉した身、ゼロから人間を作る力は無かった。しかしホムンクルスなら人間でも作る事が出来る。母様は黒魔術師の始祖と昔から呼ばれており一番最初の魔女であった。だからホムンクルスを作るのに時間は掛からなかった。母様はホムンクルスを作るため、部屋に籠もった」
「そして母様はホムンクルス…、私たちを作り出した。私達は母様と父様に育てられ、大きくなった。私達には母様から属性の力を分け与えられていた。それは母様からのプレゼントだった」
「私達は一人一属性使えた。他の属性の魔法は使えなかった。だが母様から渡された属性の力を使えない者がいた、私の妹のハクアだった。ハクアは母様から氷の属性の力を渡された。ハクアは姉や妹と違い属性の力を使えないためいつも泣いていた。自分だけ家族の絆が無いと…」
「母様はいつもハクアの頭を撫でて宥めた。私や妹達ははそんな妹を見て辛かった。それを見ていた父様はハクアに自分の力の一部を分け与えた。ハクアは氷属性の力を使えるようになった。ハクアも属性の力を使えるようになり、みんな喜んだ。父様はいつも部屋に籠もり何かの研究ををしているが、家族のために動いてくれた。それが嬉しかった」
「私たちは血が繋がっていないけど、そんなの関係ない。私たちは家族なんだと母様は私達にそう言った。それを聞いた私達は泣いた。それから何年も家族で一緒に暮らした。平穏で幸せだった」
「魔女である母イシスは他の人と違い、外見は魔法で劣化せず、寿命も他の人の三倍は生きれるそうだ。父様も魔法で外見が年を取らないようにし、寿命も延ばすようにと母様が言ったが、父様は断った。父様はこの世でやる事は終えたから未練は無いと言った。多分、父さんはずっと部屋に籠もってやっていた研究が完成したのだと私は思った。お父様は寿命で亡くなった。母様は嘆き悲しんだ」
「父様は死ぬ間際、自分は創造主だと私たちに言いました。私たちは一緒に暮らす内、お父様の正体を薄々気づいていた。お父様はイシス母様に次に受肉する時を伝えました。イシス母様は父様とまた結ばれるために部屋に籠もり、父さんとまた一緒の時を過ごすために転生魔術を完成させようとした」
「そしてついに母様は転生魔術を完成させた。母様と一緒に行きたかった私たちは母さんに私たちも連れて行ってくれと頼んだ。母様は困った顔を見せたが一緒に転生することを許した。そして私達は転生した」
「これが全てです」
一番上の姉は説明をし終えた。
「エリナさん…?」
「………」
エリナは涙を流していた。
「思い出したのですか?」
女達の中の一人がエリナに聞いた。
「分からない。でも涙が出るの」
エリナは涙を流しながらそう言った。
「ハクアは?ハクアがいない」
「母様思い出したのですか?ハクアは今、父様と戦っていますよ。父様は母さんを連れ戻そうとするからハクアが父さんの足止めをしていますよ。ハクアは時間を稼いだら戻って来るから大丈夫ですよ」
「ダメ。ヨミを止めなきゃ、ハクアは殺される」
エリナがそう言うと女達は青ざめた。
「ハクアの居場所は分かるの?分かればゲートで行けるわ」
「お母様、すいません。ハクアの居場所は分かりません」
女達の一人はそう言った。
「皆で手分けして探しましょ」
エリナはそう言い、みんなで手分けして探すことになった。
一方、ヨミとハクアは…。
「お父さん、降参するなら見逃してあげる」
「ハクア、お前は優しいな」
「私、父さんよりも強いよ。まだ戦うというなら手加減できない」
「言うじゃないか」
「お前は僕が戦っているところを見たことがないからそう言えるんだ」
「全力で来いよ」
僕はハクアを挑発した。
「究極魔法: 氷操白崩山」
ハクアは黒い大剣を下から上に振った。そうすると空気中を走るように氷塊が僕に目掛けて来た。
「究極魔法か…」
僕は氷の塊を避け、ハクアに近づこうとした。この手のタイプには接近戦が有効だ。
「くっ…」
ハクアは剣を振り、僕の方へ氷の塊が来た。僕はハクアに近づけなかった。
僕は氷の塊を黒い大剣で横に切り裂こうとした。
しかし…。
「硬い…」
氷の塊は黒い大剣で切ろうとするが斬れなかった僕は遠くまで飛ばされた。
僕とハクアの距離は遠かった。
僕はハクアに近づくために走り出した。
「お父さん、無駄だよ。私には近づけない…」
ハクアの氷の塊が僕に向かって来た。
「!」
ハクアは驚いた。僕は風魔法でゲートを開き、僕はゲートを通り、ハクアの目の前に辿り着いた。
「もう終わりだ」
僕はハクアに黒い大剣を向けそう言い放った。ハクアは地にへたり込んだ。
「お父さんの勝ちだね」
「ああ」
「エリナは何処にいる?」
「お母さんはお父さんも知っている以前、私たちが住んでいた家にいるよ」
「そうか…」
僕はそう答えた。
「早く、私を殺して…。エリナさんの記憶が消されてしまうよ」
「僕はハクア、お前を殺さないよ」
「お前達がエリナの記憶を消してイシスの記憶を呼び起こそうとしているって。それ嘘なんだろ。お前達の性格からしてそんな事はするはずは無い」
「!」
僕がそう言うとハクアは驚いた。
「仮にエリナの記憶を消してイシスの記憶を呼び起こすのが本当だとしてもお前は殺さない
「何でですか?」
「それはお前が僕とイシスの子供だからだ。例え血が繋がって無くても僕たちは家族なんだ」
僕はハクアにそう言った。ハクアはそれを聞いて涙を流した。
「そうやって私に嘘を言わないで!」
「貴方は私に自分の力の一部を譲渡したから情が湧いたから私に優しくしてるだけ」
「そんなことは無い。僕はお前達を平等に愛している」
僕はハクアにそう言われ弁解した。
「じゃあ何で、私が小さいときお父さんの部屋に食事を持って来た時、転んでお父さんが大切にしていた紙に食事を溢したのは許して、妹が同じく溢した時はもの凄く怒ったの?」
「それはだな…」
僕は返答に困り何も言えずにいた。
「それは違うよ。お姉ちゃん」
森の中からぞろぞろと何人かの女達が出てきた。エリナもいた。
「私がお父さんの大切な紙に食事を溢したのはわざとだよ。私はハクアお姉ちゃんが食事を溢した時、お父さんは泣いているハクアお姉ちゃんの頭を撫でて許すのを見て羨ましいと思ったんだ。だから私はわざとお父さんが書き留めていた紙に食事を溢したの。お父さんはそんな私を見透かして怒ったんだよね」
「………」
ハクアは何も言えなかった。
「ごめんね。お父さん」
女は僕にそう言った。
「いいよ、僕にも落ち度がある。あんな事で怒って悪かった」
僕はあの時、自分が怒ったのを後悔していた。いつか謝りたいと思っていたが謝れなかった。
「仲直りも出来たし、帰りましょ」
エリナはそう言った。
「エリナ、お前は何を言っているんだ?」
「何って…」
「お前は息子や娘、家をほったらかして出て行ったんだ。何で僕が帰るまで待たなかったんだ?」
「ちょっと家を留守にしただけじゃない。もし貴方の帰りを待って帰ってきてもヨミは私がこの子達の家に行くのは反対するでしょ」
「当たり前じゃないか。お前はイシスじゃないんだ、この子達の母じゃ無い。無関係なんだよ」
「何よ、その言い方」
エリナと僕は口論した。
「お二人とも喧嘩しないで下さい。お父さん、エリナさんを連れて行ったのは私達です。私達が悪いです」
イシスの娘の中の一人は僕達にそう言った。
「そうだよ。お前達が悪い。何でお前達も一緒に転生したんだ。僕はエリナと暮らしてるんだ、邪魔をしないでくれ」
僕は娘達にそう言った。娘達は悲しそうな顔をした。
「何てこと言うの!自分の娘に向かって!」
エリナは僕に平手打ちをした。
「エリナ、お前は無責任過ぎる。お前が次に勝手に家を出て行ったら離婚だ」
「………」
エリナは黙った。エリナは涙を堪えていたが、涙は流れた。
「いい加減にしろ!!母さんをいじめるな」
イシスの娘の一人は僕の首元の服を掴んだ。
「………」
僕は頭に血が上って好き勝手に言ってしまった。エリナは泣いてそれを娘達が宥めていた。
「悪かった、エリナ。ごめんな」
僕はエリナに近づき、謝った。エリナは泣いたままだった。僕はエリナを深く傷つけた。
「エリナ、ごめん。離婚するなんて嘘だよ。息子と娘が待ってる、家に帰ろ」
エリナは泣き止み、頷いた。
「良かった」
イシスの娘の一人がそう言った。
「何で?」
イシスの娘のもう一人が聞いた。
「母様はあの時は子供が出来なくて悩んでいたけど、この時代に転生して子供が作れるようになった。本当に良かった…。本当に良かった」
イシスの娘がそう言うと、みんな涙を流した。僕も涙が自然に流れた。僕達は皆で自然と抱き締め合った。
エリナの提案でイシスの娘達は僕たちと一緒に暮らすことになった。イシスの娘達は僕たちの家族とすぐに馴染んだ。ハクアはよくレオと一緒にいた。ハクアはレオを気に入ったのだろう。
何日か経った…。
「ヨミ!起きて、ヨミ!!」
「何だあ?」
僕がベッドで寝ていたらエリナに起こされた。
「ルーク達が立ち入り禁止されている遺跡に行ったようなの」
僕はエリナのその言葉を聞いて目が覚めた。
「どうすればいい?」
「取り敢えず皆で話し合いをしよう」
エリナにそう言われ僕はそう答えた。
「…、で遺跡ダンジョンに僕の息子達が行ったのか…」
僕はリビングでみんなの話を聞いた。僕の息子のレオ、ルーク、ロキ、クロス、レイジ、テオは昨日友達の家に泊まると行って家を出たらしいがそれは嘘で遺跡に行ったそうだ。
息子達は遺跡ダンジョン攻略するために王都で人を集めていたそうだ。王都では一攫千金を狙い、何人もの冒険者が志願した。そして十六人で構成されたパーティーが結成され、遺跡ダンジョンに潜った。
王都には遺跡ダンジョンに行った者の噂が広まり、買い物に来ていた、ルナとアリアの耳にも入り、家に急いで戻り、その事を皆に伝えた。
立ち入りが禁止されている遺跡ダンジョンは一度も攻略されたことが無く、噂によるとこのダンジョンの奥には巨万の富が眠っているらしい。だから遺跡ダンジョンを攻略しようと多数のギルドやパーティーが挑戦したが誰一人として巨万の富を持ち帰った人はいなかった。
「どうしよう、ヨミ」
エリナは泣きそうになりながら僕に言った。
「どうするも何も息子達が帰って来るまで待つしか無いよ」
「そんな、悠長な」
僕が言うとルナは僕に言った。
「ヨミ、貴方を筆頭にパーティーメンバーを募りましょ。」
シエラは僕にそう言った。
「シエラ、もしかしてそれは僕に遺跡ダンジョンに行って息子達を助けろって事か?」
「そうだけど」
僕はソファーに座っていたが足を体躯座りの姿勢にした。
「僕、実は狭くて暗い場所苦手なんだよね。身の危険を感じる場所は特に…」
「なに弱気な事を言ってるの!しっかりしなさい」
シエラに活を入れられた。
「ヨミ、パーティーメンバーを募りに冒険者ギルドに行きましょ。さあ、早く立って!」
「嫌だ。やめろー」
僕はシエラに腕を掴まれ、ソファーから下ろされ玄関に向かって引きずられた。僕は必死に抵抗した。
「俺は石のように動かん。イザベラが来るまで動かないからな」
僕は全力でその場を動かなかった。
「もう、仕様がないんだから」
シエラは僕の態度に呆れ返った。
ガンガン。
玄関からドアノッカーがなる音が聞こえた。
「はーい」
エリナは玄関へ行き、扉を開けた。
「急に来てごめんなさいね。話があるからお邪魔させて貰うわ」
聞き覚えのある声が聞こえた。
足音がこちらに近づいてきた。
「大丈夫?ヨミ」
僕が顔を上げるとイザベラが目の前にいた。
「イザベラァ、僕はダンジョンに行きたくないって言ってるのに行けって、シエラが僕をいじめるんだあ」
僕がそう言うとイザベラの付き人として来たリリアは駄駄を捏ねる僕をゴミを見る目で見た。僕の今の姿、他人から見たらどう映っているんだろう。
みんなリビングに集まった。イザベラに事情を説明した
「ヨミ、貴方は遺跡ダンジョンに行ってはいけない」
「どういう事?」
イザベラがヨミにそう言うと、ルナはどういう事なのか聞いた。
「私は夢を見て予言するって前に言ったね。昨日、私は夢を見た。貴方たちの息子が遺跡ダンジョンを攻略し無事に戻ってくる夢をね」
イザベラはそう言い、みんなそれを聞いて一安心した。
「それなら僕が遺跡ダンジョンに行かなくても良さそうだな。あー良かった、良かった」
僕も一安心した。
「何言ってるの?助けに行くのよ、ヨミ」
シエラは僕に言った。
「焦ってはいけないよ、シエラ。私が見た夢にはヨミの姿は無かった。ヨミが居なくてもダンジョン攻略出来たのよ」
「何が言いたいんだ?」
僕はイザベラに聞いた。
「ヨミが遺跡ダンジョンに行くと未来が変わり、貴方たちの息子が無事に帰って来るかどうか分からなくなるってことなの」
「「………」」
それを聞いた皆は黙った。
「じゃあ、私達はどうすれば良いですか?」
ルナがイザベラに聞いた。
「レオ達が帰って来るまで大人しく家で待つしか無いわ」
「そんな…」
シエラは呟いた。
ここまで読んで下さりありがとうございます。「面白い」「続きが気になる」と思ったら、感想やブックマーク、広告の下にある☆☆☆☆☆を押して応援していただけると嬉しいです!読者様の声が聞きたいので感想を沢山書いてくれるととても嬉しいです。全ての感想に必ず返信いたします。皆様の評価が励みになりますので、何卒よろしくお願いいたします<(_ _)>




