14話 魔女復活
僕がジュースを飲みに来たらアリアとレオがいた。アリアはレオのゲームしているところをレオを抱きしめながら見ていた。アリアは黒いスポーツブラに黒いショーツだけを着ていた。暑いのは分かるが怪しからん。
「レオ、ゲームは楽しいか?」
僕はレオに聞いた。
「楽しいよ」
レオは答えた。
「そうか」
僕はそう言い、アリアの後ろに座った。
ビクッ。
アリアは僕の行動に反応した。
僕はアリアの胸を触り、アリアの首にキスを二回した。
「たまらん」
僕はアリアの男を誘惑させるような格好に興奮した。その格好で息子と仲良くしているのを見るとアリアのことがより一層恋しくなった。
「すーっ、はあーっ。すーはあーっ」
僕はアリアの匂いを嗅ぎ、興奮していた。
「………」
僕の行動にアリアは何も言わないが反応した。
僕は満足し、その場を去った。
「父さん、母さんに変なことするのやめて」
僕がルナに近づきお尻を触っていたらルナの息子であるレイジにそう言われた。
「母さんはな、俺の女だからこれくらいしても問題ないよ」
「母さんが嫌がってる」
レイジにそう言われた。
確かにルナは僕がスキンシップを取ると嫌がる。
「子供が親のことに口を出すな」
僕はレイジにそう言うと、レイジは不機嫌になり別の所に行った。
よく僕はレイジにルナのことで喧嘩になる。この前もレイジと喧嘩になり、ルナとの子供であるリナはそれを見て泣き、ルナは僕に怒った。
深夜になり、僕はルナと寝ていた。
「母さん、起きてる?」
レイジとリナは部屋の扉を開け中に入った。
「どうしたの?」
ルナは二人がこんな夜遅くに来たので聞いた。リナは泣きそうな顔をしていた。
「母さん、父さんと離婚したいならしてもいいよ」
レイジはルナにそう言った。
「どうしたの?急に」
「母さんは医者になって世界を飛び回って人を沢山助けたいのが夢だったのに父さんが諦めるよう母さんに子供を産ませた」
「僕たちが重荷になってるなら…、僕たちを置いて出ていってもいいんだよ」
レイジがそう言うと、リナはすすり泣いた。
「父さんは母さんが居なくても僕たちにご飯は食べさせてくれると思うし、だからさ…、母さんは何も心配する…、必要は無いんだよ」
そう言われルナは涙を流した。
「ごめんね、私は夢を諦めさせたお父さんのこと恨んでいた。でもね、私、貴方達が生まれてこれで良かったと思ったの。貴方達が重荷なんて一度も思ったことは無いよ」
「「お母さん」」
レイジとリナは泣くとルナは二人を抱きしめた。
レイジとリナは自分の部屋に戻り、ルナは僕が寝ているベッドに戻った。
ルナは僕の顔を見た後、僕の頬にキスをした。
「………」
僕は涙を流した。
「ごめん、すまなかった」
僕は涙声ですすり泣いた。僕はルナに取り返しのつかない事をしてしまった。
「………」
ルナはそんな僕を見て抱きしめた。僕は泣いた。
五日後…。
「お母さん、何でお父さんと一緒に暮らせないの?」
アメリアはカミラに聞いた。
「私の一族は代々、一夫一妻を貫いてきた。だから私はヨミとは一緒に暮らせない」
「そんなのおかしいよ」
アメリアはそう言った。
「お前達を産んだ時も周囲の反対もあったんだ。だから今のこの暮らしで精一杯だ」
「でも、お父さん達と一緒に暮らしたいよ。テオもそう思うよね」
「うん」
テオもお父さんと暮らしたいようだった。
「お母さん…」
「アメリア!我儘言わないの!」
「………」
アメリアは黙った。
「お父さんと暮らしたいってそんなに可笑しい事なのかな」
アメリアは泣きながら言葉を紡いだ。
「ごめんね」
カミラはアメリアとテオを抱きしめそう言った。
僕はカミラの子供、アメリアとテオに会いに行った。よく僕の家にアメリアとテオは遊びに来るがカミラは来ないので僕は会いに行った。
「カミラいるか?会いに来たぞ」
僕はそう言い、家の扉を叩いた。
「ヨミ…」
カミラは扉を開けた。
「久しぶり、カミラ。アメリアとテオはいるか?皆で一緒に買い物しないか?」
「アメリアとテオは寝てる」
「そうか…。」
「ヨミ、二人で散歩しない?」
「ああ、いいぞ」
僕とカミラは手を繋ぎ散歩した。
「なあ、カミラ…」
「何だ?」
「皆で一緒に暮らさないか?」
カミラは驚いてこちらを見た。
「カミラの事情は知っている。でも俺はカミラとアメリアとテオの笑顔を傍で見たい」
「カミラの一族の柵なんて関係ない。俺はみんなを幸せにするために生まれたんだ」
「………」
カミラは泣いた。
「私も一緒に暮らしたい」
「うん。俺もカミラと人生を一緒に送りたいよ」
僕とカミラとアメリアとテオは一緒に暮らすことになった。カミラは今、住んでいる家を売り払った。僕は子供が増え、お金を節約するため四の世界で借りてた家を解約し、車は売った。
数日後。僕たちは普通の日々を過ごしていた。
僕は昼間から寝ていたが起きてダイニングに向かった。ダイニングからなんだか騒がしい声が聞こえた。
「どうしたんだ?」
僕はシエラの息子、ロキに聞いた。
「ラミアが帰ってこないんだ」
ロキは焦った声でそう言った。ラミアとは僕が育てていた龍の名前だ。ラミアはずっと僕達に人間になれる事を隠していた。でも子供達が生まれ、生活していくうちに龍から人間に変身出来るのがバレた。
「何で、ラミアが帰って来なくなったんだ?」
僕はロキに聞いた。ロキは事情を話した。ラミアはレオに幻の白い花、スノウを取って来るように言われ、ラミアはスノウを探しに出て行ったそうだ。
「レオ。何でお前は無茶な事を言ったんだ!」
僕はレオに言った。
「ラミアが俺と結婚したいだとか毎日のように言うから、幻の花、スノウを取ってこれたら結婚してもいいぞと言ったんだ」
「お前は何をしたか、分かっているのか。幻の花、スノウは崖に咲く白い花なんだぞ。スノウを取りに行って何人死んだと思っている!」
僕がそう言うとレオは顔が真っ青になった。
「とりあえず、僕が探しに行くから、お前たちは家で待ってろ」
ロキは僕も探しに行くと言っていたが危ないので行かせなかった。
僕は一人で遠くにラミアを探しに行った。
辺りは暗くなった。僕は玄関の扉を開けた。ラミアを抱きかかえて。
「父さんが帰ってきた」
クロスは僕を見てみんなに聞こえるように言った。みんなぞろぞろこちらに来た。
「ラミア!」
ロキは近づいた。
「父さん、ラミアは大丈夫なんだよね」
僕はロキに聞かれ、僕は首を横に振った。
「そんな…。うわああああああああああ」
ロキは膝から崩れ落ち泣き叫んだ。
次の日に葬儀を行った。ラミアは花を取ろうと崖から落ちて首を強く打ち付け死んだ。
「何だよ。その目は。みんなして俺が悪いみたいに」
レオはそう吐き捨てた。
「この人殺し」
ロキは呟いた。
「何だ?文句でもあるのか?ロキ。ラミアが勝手に死んだだけじゃないか」
「巫山戯るな!お前のせいで」
ロキはレオに殴りかかろうとした。シエラは抱きしめロキを止めた。
「人の命をなんだと思ってやがる。ラミアはお前のせいで死んだんだよ。お前が無茶な要求をしたから。返せよ、ラミアを元通りにしろよ」
ロキは泣きながら叫んだ。
「ふふ、ラミアは人間じゃないんだよ。ドラゴンだ。それに俺の女だ。だからラミアがどうなろうと俺には知ったことではない。ラミアも俺のために死ねて本望だろ」
レオは無残にもそう言った。
「殺してやる。お前みたいな奴は殺してやる」
ロキは怒りで今にもレオを殺しそうな勢いだった。
「………」
アリアはそれを聞いて涙を流していた。
「母さん。……、母さん!」
アリアはその場から出て行った。レオは追いかけようとしたが僕が止めた。
僕はアリアの部屋に行きアリアを慰めた。
「レオ、ちょっといいか」
僕はレオを呼び、家を出て庭の石に一緒に座った。
僕は空間魔法で缶コーヒーを二つ取り出した。レオに一つ渡した。僕とレオは缶コーヒーを飲んだ。
「お前は自分のしたことは理解しているのか?」
「父さんも、俺を責めたいのかよ」
「まあ、ちょっと待てよ」
レオは僕の説教を聞きたくないのか家に戻ろうとしたのを僕は止めた。
「母さん、泣いていたよ」
レオはそれを聞いたとき悲しそうな顔をした。
「母さんはレオ、お前のことをもの凄く可愛がっていたからお前があんな言葉を言ったのを聞いて悲しくなったんだろうな」
僕はレオを可愛がるアリアのことを思い出した。
「結局、俺が悪いんだろ」
「いや、別にお前は悪くない。レオは多分僕に似たんだろうな。僕だってお前の立場だったら同じことを言うのかもしれない。だからお前のことをとやかく言うつもりはないよ」
レオは驚いた。父親なら怒ると思っていたから。
「お前は女の子に愛してるって言われたことはあるか?」
僕は唐突に聞いた。
「ラミアに昔、言われたことがある」
「そうか」
「女の子の愛しているっていう言葉は結婚してても言われない位、特別な物なんだ。結果的にラミアを殺したお前はその性格を直すか、隠すかしないともう一生、誰からも愛されることは無いだろうな。お前を愛してくれるのはラミアぐらいだ」
「………」
レオは黙った。
「ラミアがどんな死に方をしたか知ってるか?皆には言わなかったがラミアは苦しんで死んだ。誰もいない寂しい場所で一人ぼっちで藻掻き苦しみ、絶望しながら死んだんだよ」
僕がそう言うとレオは泣いていた。
「なあ、レオ。ラミアを今から助けれるとしたらお前は助けるか?」
「それってどういう意味?」
「これは時の石。時間を遡り運命を変えることのできる代物」
僕はレオに時の石を見せて渡した。
「ラミアを助けるかどうかは、お前が決めろ」
僕はそう言い残し、家に戻った。
(ラミア、ごめん。俺が悪かったよ。今から助けに行く)
レオは時の石で時間を遡った。
「レオ、私と結婚してよ」
「嫌だ。ゲームの邪魔しないで」
「いいじゃん、レオー」
「じゃあ、幻の白い花スノウを見つけたら結婚でもなんでもしてやるよ」
「分かった。レオ。約束だからね」
「ああ、見つけれたらな」
(ん?何だ?この光景前にも同じことがあったような)
(思い出した。俺は時の石で時間を遡ったんだ。ラミア!)
レオは走って追いかけた。靴も履かず外に出た。
「待ってくれ!」
レオは叫んだ。
「何だ?レオ」
ラミアは慌てるレオにそう言った。
「行かなくていい、行かなくていいんだ」
レオはラミアを抱きしめ言った。
「ごめんよ。ラミア、今まで冷たくして。俺が間違ってた」
「レオ…」
レオは涙を流した。
「どうやら、仲直りは出来たようだな」
「何でみんな…」
僕はそう言うとレオは振り返り驚いた。みんな外に出てレオ達を見ていた。
「時の石を使ってもみんなの記憶は無くならないよ」
僕はそう言った。
「じゃあ、ラミアも…」
「記憶あるよ」
「そうか。それでも僕を愛しているのか?」
「うん、愛してるよ」
レオはラミアにそう言われ涙を零した。
「ロキいる?」
シエラはロキが部屋に閉じこもっているので心配になって部屋に入った。
「母さん…」
ロキはベッドから立ち上がった。
「ラミアちゃん生き返って良かったね」
「うん。良かった…。生きてて」
ロキは落ち込んでいた。
「これで良かったの?」
シエラは聞いた。
「良かったんだ…。これで…良かったんだ」
「僕は愛していた。ラミアのことを愛していたんだ。だからラミアが幸せならそれで良かったんだ」
「………」
シエラは何と声を掛ければいいのか分からなかった。
「何で僕じゃあ、ダメなのかなあ」
シエラは息子の苦しむ姿を見て可哀そうになり抱きしめた。
「僕、生きるのが辛いよ。苦しいよ」
「大丈夫。いつかちゃんとロキのことを見てくれる人がきっと現れるから」
シエラは涙を流しロキをしっかり抱きしめた。ロキを放したらどこかへ行ってしまいそうだったから。
次の日。
僕はエリナとルークで買い物に来ていた。
「母さん、僕武器屋見たいから買い物しといて」
ルークはそう言った。
「でも一人じゃ危ないよ。買い物終わってからみんなで行きましょ」
「大丈夫だから。買い物終わったら、あの噴水の所で集合しよう」
ルークはそう言い、走って行った。
「大丈夫かしら」
エリナは心配そうにルークを遠くから見ていた。
僕とエリナは買い物を終え、噴水のところでルークを待っていた。
「遅いわね…」
エリナは心配そうにしていた。
「武器屋に向かうか」
僕はそう言い、エリナと一緒に武器屋に行った。
武器屋に着き、中に入ったがルークはいなかった。
店主に聞くと、ルークは女の人に声を掛けられ、一緒に出て行ったそうだ。それをエリナは聞くと顔が青ざめた。
「ルーク、ルーク!」
「ルークどこだ!」
エリナと僕はルークを探した。
「いた」
エリナはルークを見つけそう言い、僕とエリナはルークの元へ走った。
「ルーク!」
エリナは叫ぶとルークは振り返り、一緒にいたお姉さんは僕らを見ると口元が引き攣った。
「お母さん、どうしたの?」
「ルーク、あなたを探していたのよ」
エリナはそういった。
「ごめん、お母さん。お姉さんが道に迷っていたから教えてあげてたんだ」
「ねえ、お姉さん」
ルークはそう言うと、ルークと一緒にいたお姉さんは僕たちからひっそりと逃げようとしていた。
「私、もう道が分かったので、失礼しますね」
お姉さんはそう言うと、逃げて行った。
「母さん、苦しい」
ルークはエリナに抱きしめられていた。
「ルーク。貴方、あのお姉さんに誘拐されるところだったのよ」
「そんな、大袈裟な」
エリナはルークの肩を持ち、目を見てそう言った。
「大袈裟じゃない!人に親切にする事は大切な事だけど知らない人に話しかけられても付いて行っちゃ駄目!!」
「今度、知らない人に話しかけられても当たり障りの無い対応をして、分かった?」
「…、分かった」
ルークはそう答え、エリナはルークを抱き締めた。僕達は家に帰った。
数日後…。
ルナとの間に生まれた男の子、レイジは不思議な子供だった。部屋の物置に置かれている石像に興味を示し、欲しがるのでレイジにあげることにした。この石像はカナエという人物が僕の父、シスイの力で石化された物だ。
レイジはよく魔導書を読みあさり、紙に何かを書き記し、空間魔法で誰にも見られない場所に保管していた。ルナはそんなレイジの事を心配そうにしていた。
「よし、これで魔方陣は完成だ」
「石像を中心に乗せて」
レイジは風魔法で石像を浮かし、魔方陣の中心に置いた。
「石化を解きたまえ」
レイジは手を前に出し魔法を掛けた。
ダーン!!
レイジがよくいる部屋から爆発音がした。みんな急いでレイジがいる部屋に集まった。
「レイジ!」
ルナは慌ててレイジを呼んだ。
「お前は…」
レイジの前に座っていたのは昔、僕と戦ったカナエだった。
「レイジ、お前はずっとカナエを元に戻すために魔導書を読み漁っていたのか」
「カナエ。お前がレイジを操って復活したのか?」
僕は空間魔法で剣を取り出し、カナエに向けた。
「父さん、止めてくれ」
レイジは僕に懇願した。
「僕は操られてないよ。石像になったこの人を可哀想に思ったから元に戻してあげたんだ」
レイジはそう言った。
「まあ、ここは狭いし、ダイニングで話しましょ」
ルナはそう言い、みんなダイニングへ向かった。
「レイジ、あなたは本当にカナエさんに操られてないのね?」
「うん。そうだよ」
ルナはレイジに聞いた。
「カナエさん。石化が解けたばかりだけど、貴方はこれからどうしたい?」
ルナはカナエに聞いた。
「私は迷惑で無ければしばらくこの家に居させて欲しいです」
僕はカナエがこんなことを言うと思っていなかった。以前カナエと戦った時、カナエは好戦的で性格がキツいそんな感じだった。
「カナエ。もしかしてお前、石化されている間の記憶があるのか?」
僕は恐る恐る聞いた。
「そうです。私は石化している間、意識がありました。地獄の苦しみから解放させてくれたレイジには感謝してます。私は以前、ヨミさんを殺そうとし、皆さんを危ない目に遭わせようとしました。でも石化し、心の整理がつきました。もうご迷惑をお掛けしないので、ここに居させて下さい。お願いします」
カナエは深々と頭を下げた。
「どうするんだ?」
僕はどうしたらいいのか分からなかった。カナエは僕を本気で殺そうとし、僕の家族を巻き込もうとした。石化し改心したのだろうが、心の底では何を思っているのか怪しい。
「レイジ」
「何?母さん」
「貴方がカナエさんの石化を解いたのだからカナエさんの面倒を見なさい」
ルナはレイジにそう言った。
「分かったよ。僕がカナエの面倒を見るよ」
レイジはそう言い、話は終わった。みんなそれぞれの場所に戻った。
レイジはカナエの手を取り、家の中の案内をしに部屋を出た。
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