11話 これからもずっと空の上からアリアを見守っているよ
「うっ………」
ライラは身体から血を流していた。ライラは流れる血を手で塞ぎ痛いのを我慢しているようだった。
「もう終わりか?」
「………」
僕はライラにそう聞き、ライラは何も答えなかった。
「死の耳飾り:ヌト、能力顕現」
「全回復」
僕はライラに手を向けるとライラの真下に魔方陣が現れ、光だしライラの傷を癒やした。
「何故、私を回復させた?」
ライラは僕に聞いた。
「僕はまだライラ貴方と戦いたいから回復させた。安心してくれライラ、耳飾りの能力は一日一回しか使えない。この指輪と首飾りもだ。だから貴方に勝機が無い訳では無い」
僕はそうライラに言った。
「ヨミ、お前イカれているよ」
ライラは僕にそう言った。
「ああ、忘れていた」
僕はそう言い、ライラに再び手を向けた。
「死の首飾り:エンリル、能力顕現」
「能力破壊」
僕は唱えるとライラの古竜化の能力を破壊した。
「古竜化は厄介だから破壊させて貰ったよ。僕も古竜化をこの戦いで使わないし良いでしょ」
僕はそう言うとライラは立ち上がった。
「僕はまだ満ち足りない。もっと命をすり減らすような戦いがしたい」
「さあ始めようか」
僕は両手を外に広げそう告げた。
「私を回復させた事、後悔するがいい」
「緑雷竜拳」
ライラは自分の拳に紫電のオーラを纏わせた。
「ほう。拳で勝負か…、良いね」
「暗黒竜拳」
僕は拳に黒いオーラを纏わせた。
ライラと僕は互いに構えた。
「行くぞ、ヨミ!!」
ライラは僕の方へ向かってきて拳を振るった。
「良いね、良いよ!」
ライラは両手の拳で僕に何度も打つけ僕は後ずさりしながら全ての攻撃を防御した。
「こんなもんか?ああ?」
僕は攻撃に転じた。僕は流れるような拳での連撃を繰り出した。
「くっ…」
ライラは僕の連撃を受け後ずさった。
「まだ、まだあっ!」
僕は拳での攻撃に蹴りも加えた。
「ぐっ!!」
僕はライラの顔に向けて蹴りを入れた。当然、ライラは防ぐが僕の蹴りは重く手が痺れるような感覚が襲った。
「!」
僕はライラに防がれた右足を素早く戻し、自分の左足でライラに蹴りを入れた。
「まだ、まだ足りない」
互いに好戦的に拳と蹴りを混ぜ、力を打つけあった。
「もっと見せてくれ、貴方の力を!!」
僕はそう言い、何度も攻撃を打つけ隙が生まれた。
「おらああっ!!」
僕は空中回転蹴りをし、足をライラの頭に打つけた。
「がああっ!」
ライラは僕の空中回転蹴りを受け、地に倒れた。
「あ、起きた」
ライラは目を覚ますのを僕は側でじっと待っていた。ライラは目を覚ました。
僕がライラの頭に蹴りを入れた後、ライラは少しの間、気絶していた。
「アンタの身体、僕の回復魔法で全回復させたから」
「………」
僕はそうライラに言った。
「まだ戦えそうだね」
僕はライラの顔を見てそう呟いた。
「お前、まさか私を自分の戦闘経験値上げの為に戦わせているんじゃ無いよな」
「ああ、そうだよ」
僕は答えた。
「まるでオモチャ扱いだな」
ライラは少し笑った。
「アンタはアリアとレオを自分の都合でオモチャ扱いした。俺はそれをお前にやり返しているだけだよ」
「………」
僕がそう言うとライラは悲しそうな目をしていた。
「お前には膨大な魔力を上げたんだ。もっと僕を楽しませろ。そして壊れるまで僕の掌の上で踊れ」
「………、武器顕現」
ライラは剣を出した。
「空よ…」
ライラが呟くと空には雲一つ無い快晴だったが、黒い雲が現れ、空を覆った。
「究極魔法:緑の雷」
ライラは唱えると黒い雲から緑の雷が僕に目掛けて落ちてきた。
「暗黒結界」
僕は深い黒色の丸いバリアを自分を中心に展開し、紫の雷を防いだ。
「緑の雷よ、纏え」
緑の雷はライラの突き出した剣に落ちてきた。剣に緑の雷が纏った 。
「ほう、やる気だな」
僕は剣を鞘から抜いた。
「死の剣:アロンダイト。暗黒咆哮」
僕はそう唱えると剣から黒い炎が溢れ出した。黒い炎は揺らめいた。
「削れ!!」
ライラは緑の雷を纏った剣を振り回すと、纏っていた緑の雷が地面を削り取り、僕に向かって行った。
「黒き炎よ」
僕がそう呟き、死の剣を振った。地面を削りながら来る緑の雷と黒い炎が打つかった。
黒い炎は緑の雷の力に負け、大半が消えた。
「流石だな。これはどうだ?」
「全てを喰らい尽くせ」
僕は下から上に剣を掬うように振り上げた。黒い炎は斬撃となりライラに向かって行った。
「くっ…」
黒い炎の斬撃の威力は凄まじく、ライラは全力の力を出し、蹴散らすので精一杯だった
「まだこんな物じゃ無いよ」
僕は剣を振り、三つの大きな黒い斬撃をライラに打つけた。辺りは黒い炎が燃え、揺らめいていた。
「………」
ライラはバリアを張り黒い炎の攻撃を防いだ。
「!」
そしてライラはこちらに向かって走り出した。どうやら遠距離戦だと不利になっている事に気がついたようだ。
「揺らめく黒い炎よ」
僕は大きな黒い斬撃をライラに打つけた。
ライラは自分の身体を緑の雷で包み、黒い斬撃に突っ込み、僕の元へ走った。
「!」
僕は驚いた。普通の奴ならこの斬撃に臆して避ける筈。だがライラは違った。黒い炎に臆することなく突っ込んで来た。黒い炎は消え、ここまでライラは僕に近づいた。
「剣術なら僕に勝てるだと!!」
「くっ…」
ライラの研ぎ澄まされた剣撃を僕は後ずさりしながら受けた。
「くそ…」
ライラの怒濤の反撃に僕は臆し、防御に回った。
「くそ、くそ、くそおっ!!」
ライラの繰り出される華麗なる剣撃に僕は自分の実力の無さを呪った。
キンッ。
僕の剣はライラに弾かれ僕の手から離れた。
「負けた…、完敗だ…」
僕は地に跪いた。
「剣術の差が出たな、ヨミ。お前は自分の膨大な力に頼りすぎている」
「ああっ…、ああ」
僕は悔しくて涙を流した。僕は決して剣術を疎かにした訳では無い。敵と戦う中であまり剣術を使う事が無かったからこうなった。
「ヨミ、武器を取りな」
「終わりだ」
僕はライラにそう言われたが何もしなかった。もう疲れ切っていた。
「武器を取れ」
「もう終わりだ…」
「武器を取れと言っているんだ!!」
ライラは僕に怒鳴った。
「敵に敵わなかったら諦めてそこで終わりか?」
「お前には命懸けで守りたい家族がいるんじゃ無いのか?」
ライラはそう僕の心に訴えた。
「そうだ…。俺には守らなくちゃいけない家族がいるんだ」
「俺はまだここで負ける訳にはいかないんだ!!」
僕はそう呟いた。
「ブイツー」
手は指先から手首まで禍々しい深い黒色になり、指先の爪はどんな物でも斬り裂く鋭利な爪になった。足は化け物みたいな禍々しい深い黒色の三本鉤爪のみで足の爪の部分に二本、踵に一本の鉤爪だった。足の鉤爪が地面に突き刺さっており、鉤爪のみで身体を支えていた。人の頭を鷲掴みし、粉砕する事の出来るような大きな爪であった。
「くっ…」
ヨミの周りから大風が吹いた。ライラは吹き飛ばされそうになった。
「暗黒流動!!」
「ぐっっっ!!」
僕は獣の手のように指と指の間を開けた。そして右手で斜め上に振り払う動作をすると色の無い透明の風の刃がライラに向かって行き、ライラに打つかった。ライラは見えない風の刃を剣で防いだ。
普通の人なら今の攻撃を防ぐ事は出来ないであろう。しかしライラは今まで数多の戦闘を経験したから見えない攻撃も容易に防御する事が出来た。
「うらああああああああっっ」
僕は身体を奇抜に動かし両手で振り払う動作を何度し、見えない無数の風の刃を作り出しライラに打つけた。ライラは風の刃を難なく剣で防いだ。
「があああああああああああああああああああっっっっ」
僕は接近せんに持ち込もうとライラに向かって行き、手を握りしめ拳をライラの剣に打つけた。
「くっ…」
僕は何度も拳を打つけライラの隙を探った。ライラも負けじと剣を僕に打つけた。僕の拳は硬いので剣に打つかっても無傷だった。
「!」
僕は何度も攻撃をした中で隙を見つけ、ライラの身体に重い拳を打つけた。
「うっ!!」
ライラは僕の拳で後ろに吹き飛んだ。
僕は透かさずライラに距離を詰め、ライラに無数の拳を打つけた。ライラは剣で僕の攻撃を防ぐが何発かは攻撃を防げず、攻撃を食らった。
「もう終わりだ…」
僕はそう呟いた。ライラは両膝と両手を地に突けて四つん這いの状態であった。そもそも一振りの剣と両拳。どちらが有利なのかは明白だった。
「まだ甘いな。もう勝った気か?」
「何だと!?」
「ぐっ!!」
僕がライラを起き上がらせようとするとライラは小さな風の玉を僕に打つけた。僕は遠くまで吹き飛ばされた。
「お前の持っている最強の技を見せてやろう」
ライラは立ち上がり、剣を鞘にしまった。
「火祟火術:火景火羅万象・玉」
ライラが両手の平を合わせると深い赤色の二頭の大きな龍の頭がライラの両側に現れた。
ライラは勝ち誇った様子で僕を見た。
「何だ、その構えは…」
僕は身体の重心を低くした状態で獣のような構えの左手をライラに向け、右手を左手から見て三時の方向に獣の手のように折り曲げた手の指の第二関節を向けた。両手はくっ付けず、隙間を空けた。ライラは今まで見た事の無い構えをヨミがしているので少し動揺した。
「まあ、いい。死ね」
ライラは僕に向けて深い赤色の龍を放った。龍は地面を削り取りながら僕に向かって行った。
「風の衝撃」
僕は叫んだ。僕は目に見えない圧縮した風の力を出した。この大技は空気を圧縮し、放つ事で神速の域に達し、そして物凄いパワーを秘めた物だ。
二つの力は打つかり合い轟音が轟いた。
砂埃が立ち込めていたが消え、二人の姿が見えた。
「!」
ライラは驚いた。僕は黒い渦の球体に包まれていた。そして球体は割れ破片は地に落ちた。
「暗黒咆哮・第二形態」
僕は咆哮した。僕の足の爪先から黒いオーラが流れ、僕の後ろに漂った。頂点二つが上にくる正六角形の形の胸の鎧の部分にマヤ暦占星術で使われる太陽の紋章の中の一つ『赤い月』の紋章が浮かび上がった。鎧の胸の部分の形は平べったいのでは無く、膨らんでいて前に正六角形の形が出っ張っている形であった。
そして両眼の下に黒い刻印が浮かび上がった。その刻印は目の下一センチ空けて、眉毛と平行な直線で鼻の近くから耳の耳介付近に向かって伸びている。そして直線の真ん中から耳垂に向かってて一直線に黒い刻印が伸びている。まるで耳に向かってYの文字の上の部分が横に倒れているかのような刻印だった。
口の中の下顎の両方の第一大臼歯は発達し、硬い物を簡単に噛み砕くかのような上に突き上げた牙になった。
「………」
僕は獣のような走りをしてライラを中心に回った。物凄いスピードで移動しているため黒いオーラが僕の後ろから流れ出ていた。
(来るッ!!)
ライラは僕の攻撃を察知し、警戒を強めた。
ガッ!!
僕はライラに一直線に向かって行き、指の爪をライラに振り下ろした。
「!」
ライラは強固なバリアを作り出し僕の攻撃を防いだ。
「!」
だがバリアに罅が入った。
「くっ!!」
ライラはバリアを大きくし、僕を弾き飛ばした。
「………」
僕は空中で回転し、爪で地面を削りながら着地した。ライラのバリアは元の大きさに戻った。
「………」
僕は獣のような姿勢になった。
(どうやら次の一撃で決めるようだな…)
(来い!ヨミ!!)
ライラはバリアをより強固にした。
「暗黒の尖い爪!!」
僕は右手の爪を立てた。右手の全部の指先から黒いオーラが煙のように上に上がる。
「ガアアアアアアアアアッ!!」
僕は物凄いスピードでライラに向かって行き飛び込んだ。僕は右手の尖った爪でライラの強固なバリアを破壊しライラの身体を引き裂いた。ライラの身体から血が噴き出した。ライラは片膝を地に突けた。
「どうやら私は負けたようだな…」
ライラは左腕から流れる血を右手で押さえながら荒い息を吐いていた。どうやら先の攻撃は徒では済まなかったようだ。
「………」
僕は攻撃の後、仰向けに倒れた。意識を失った。先の姿と身につけていた装備は消え、元に戻った。ライラは僕の前に立ち見下ろしていた。
「レオ!!」
アリアと一緒にいたレオが僕の方へ走って行った。ライラの目の前に立ち僕を庇うように両手を広げた。
「お父さんをもう虐めないで」
レオはそうライラに言った。
「もう虐めないよ」
ライラはレオの頭を撫でた。
「!」
僕は目を覚ました。レオは僕が目を覚ましたのを気が付くと僕に抱きついた。
僕はレオの頭を撫でた。
「もう私はお前達と敵対するつもりは無い。私の負けだ」
ライラは僕らにそう告げた。
「ヨミー!!」
エリナが僕の名を呼んだ。ぞろぞろとこちらにやって来た。どうやら魔力が吹き出したお陰でエリナ達は僕らが居る場所に気がついたのだろう。
「ルナ、早速で悪いがお前にやって貰いたい事がある」
僕はルナにそう言った。
ルナは空間魔法で死者の書を取り出した。この死者の書は数日前、僕とある敵と戦った時に手に入れた戦利品だ。この黒い本は死者を蘇らす事が出来る。死者を操る敵と戦うのに僕は苦戦を強いられた。敵は死ぬ間際、今後、僕の前に死の国から蘇った者達が敵として襲う呪いを掛けられた。僕はこの呪いを解く方法を探したがまだ見つかっていない。
「じゃあ、やりますよ」
ルナは死者の書を広げ、書に書かれている文字を唱え、魔術を発動させた。
「ここは…」
ある一人の男が天国から現世に呼び戻された。
「ライラ…。そうか私は蘇ったのか」
男は周りを見て自分の状況を理解した。この男の正体はライラの夫でありアリアの父親であった。
「………」
ライラは何も言わず、涙を流していた。
「お父さん…」
アリアは呟いた。
「もしかして君はアリアなのか?」
「ああ、そうだ」
アリアは答えた。
「大きくなったなあ」
男はアリアを見て嬉しそうな表情をした。
「お父さん、何でお母さんを待ってくれなかったんだ?」
「………」
アリアの父親は黙った。
「それはだな…」
父親は重い口を開いた。
「ライラ、君が僕を愛していないと思ったから私は先に天国に行った」
父親の言葉にアリアは切れ、父親を殴った。
「悪いと思っていたよ」
父親はアリアに殴られ地面に腰を突いた。
「お母さんはお父さんの事を愛していた。お母さんは何時だってお父さんの事を思っていたんだ!!」
アリアは父親の胸ぐらを掴み、立ち上がらせた。そして手を離した。父親はライラに近づき、目の前に立った。
「すまなかった、ライラ」
涙を流しているライラを見てライラがどの位、私の事を愛していたかが分かった。
「いい、いいんだ」
ライラは腕で涙を拭うが、涙は止まらなかった。
「ライラ、一緒に天国に行こう」
ライラは夫の言葉に頷き、夫はライラを抱き締めた。そして二人を光が包み込んだ。
「どうやら時間が来たみたいだ」
父親はそう呟いた。
「アリア。レオを狙ってすまなかった。私も必死だったんだ、許してくれ」
ライラはアリアに謝った。
「いい、そんなの気にしてない」
アリアはライラと父親の側に来て抱きついた。
「アリア、私はお前を愛している。これからもずっと空の上からアリアを見守っているよ」
「アリア、君のお陰でライラとやり直せた、ありがとう」
「お母さん、お父さんっ!!」
母と父の言葉にアリアは涙を流し強く抱き締めた。
そしてライラと父親は光の粒となって消えて行った。
その後…。
アリアが無事、僕の元へ戻ってきたので今日もホテルに宿泊する事になった。
僕は懲りずまた、混浴露天風呂を貸し切った。僕の嫁達は脱衣所で服を脱ぎ、浴場へ入った。
僕は十分経ったら、脱衣所に入っていいと言われたので入り服を脱いだ。
「入って良いぞ、ヨミ」
水月の声が聞こえた。
僕は疲れていたので何も考えず風呂に入る扉を開けた。
「なっ!!」
「あら」
僕が扉を開けると目の前でまた僕の母であるレイカが自分の身体を洗っていた。
「この変態!!」
エリナはまた僕がレイカの裸を見たので、風呂桶を投げつけて来た。
「うがあっ!!」
エリナが投げた風呂桶は僕の顔面に当たった。僕は後ろに倒れた。
「すまんな、ヨミ」
水月は倒れた僕を見て大笑いした。
「酷すぎるだろ」
みんな僕の情けない姿を見て笑った。
数日後…。僕たちは自宅に帰り着き、日常を過ごしていた。僕は他の嫁達に頼み、僕とアリアとレオの三人で過ごす事を許してもらった。
僕はお勧めのピクニックの場所を知っているのでそこへ三人で行った。僕たちはそこに辿り着いた。そこには美しい花園が広がっていた。
僕たちはレジャーシートを敷き、座った。僕たちは持ってきたサンドイッチを食べ、甘い飲み物を飲んだ。息子は初めて見た美しい花園に興奮し、靴を脱ぎ花と戯れた。僕とアリアはそれを微笑ましく見ていた。
「アリア。君に伝えたい事がある、聞いてくれるか?」
「ああ、何だ?」
僕はアリアの隣で花と戯れる息子を見ながら言った。
「僕の第二の人生は君との出会いから始まった。僕はアリサが死んで人生が終わったと思っていた」
「だけど違った。アリア、君が僕を支えてくれたから未来に希望を持つ事が出来たし、君と幸せな日々を過ごす事が出来た。僕はこれからもそんな日々を過ごしたい」
「だからもうどこにも行かないでくれ。僕の側から離れないでくれ。アリア、君は僕の全てなんだ」
「………」
僕は恥ずかしくてアリアの目を見て話さなかった。だがふとアリアを見るとアリアは涙を流していた。アリアは僕が見ている事に気づき涙を服で拭った。
「アリア愛しているよ」
「わ…、私もヨミの事、愛してる」
アリアは言葉を噛みながら、僕に伝え太陽のような笑顔を見せた。その言葉だけで僕の心は救われた。




