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限界JK  作者: 櫻 羽紗
2/2

episode2.予感

前話投稿から期間が空いてしまいましたが、続きです。


良かったらぜひ読んでいってください!

6月。


学校には、そろそろ馴染んできたかな、という頃。クラスではグループができ、それぞれのキャラが定着してきた頃。


私は、最初にできた友達、つまりあの“陽キャ”達と行動を共にする機会が減ってきていた。



これは女子あるあるだと思うのだが、女子グループは仲良くなってしばらく経つと、気が合わなくなったり喧嘩したりしてバラバラになることが多い。バラバラとまではいかなくても、誰か一人だけ孤独を感じる、省けにされているということもある。居場所が無くなった女子たちは、新しいグループを求め、それぞれ別のグループへ入っていく。



私の場合、後者であった。



正直、この習慣は嫌いだ。気が合わなくなってギスギスするのも嫌だし、新しいグループに入っていく時も気まずくてしょうがない。


中学の時は、特定の人としか話さなかったため、こんなことは起こらなかったのだが、普通の女子はこうなることが多いのだろう。



そんなタイミングで次に仲良くなれたのは、あの隣の席の可愛い子だ。



ずっと話しかけてみたかった子にやっと話しかけることができ、嬉しかった。持ち前の偽物の明るさが役に立った。



可愛い子はというと、蓋を開けてみれば実はとても面白い子で、緊張で溢れていた私の学校生活が少し明るくなった気がした。



「なんの部活に入るか決めた?」

「あ、私はね、」


中学の時も所属していたということもあり、吹奏楽部に入部していた。



入部してから知ったのだが、実はこの学校は部活動が盛んで、この吹奏楽部も例外ではなかった。厳しい練習や、今までに体験したことのないハードスケジュールで驚いたが、何もかもが新鮮であったこの時期には、特に苦では無かった。


それに、新しい友達もできた。可愛い女の子と、背が高い男の子だ。男の方は同じ中学出身で、話したことは無かったが共通の話題が多く、仲良くなるのに時間は要らなかった。


(可愛い子と友達になれたし、顔見知りがいて良かったぁ)


部活の時にはこの3人で過ごすことが多くなり、部活終わりや暇な日には遊びに行くこともあった。



日々が、本当に楽しくなった。隣の席の可愛い友達が休みだった日は頻繁に部活の友達のクラスに行くようになったり、自分の居場所が見つけられた気がした。




夏休み。


部活が忙しくなった。



今まであまり苦痛では無かった部活が、毎日のようにレッスンだの暑い日の下でマーチングだの校外活動で移動だの、休みなく行われることによって辛くなっていった。


でも、私にはあの最強3人組があったから、束の間の休み時間が至福の時だった。少ないお盆休みには3人で遊びに行き、少し涼しくなったら花火をしようと約束をした。


約束をしていた。




長い休みがあけ、クラスではまた女子グループの大移動が行われた。


「なんか、あの子あのグループにいたイメージ無い」

「ほんとだ。何かあったのかな」


まぁ、私にはあまり関係のない話だけど。あの可愛い友達が、ずっと仲良くしてくれてるからね。



しかしそこに、別のグループからある女の子が入ってきた。


別に良かった。私は別に明るく振る舞えるし、別に浅はかな話で笑うこともできた。別に仲良くできていたし、2人で遊びに行くこともあった。外面だったとしても、表面上仲良くできていれば良いと考えていた。



でも、いつの間にか私は、少しだけ孤独を感じるようになった。


私以外の2人はどうやら気が合ったようで、いつに間にか仲良くなっていた。私は次第に居辛さを感じていった。



10月頃。


ある部活終わり、クラスに居場所を見失いかけていた私に、同じクラスの1人の女の子から電話がかかってきた。


(え、あんまりたくさん話したことあるわけじゃないのに。なんだろう)


その子もまた、一緒にいる子と気まずくなってしまったようで、相談をしようと電話をしてくれたらしい。同じような立場に立っていた私たちは、そのうちに仲良くなり一緒にいるようになった。



テスト週間にはカフェへ勉強をしに行き、文化祭の時期になれば夜遅くまで学校に残り一緒に準備をした。夜の学校にハマり、特に何もない日でも部活が終わった後に教室で合流し、たくさん写真を撮った時もあった。


「なんかさ、jkってだけで青春だよね」

「それな!いっぱい青春っぽいことしようよ。写真とかもたくさん撮ってさ」


そんな話もした。



最強3人組の方でも、新しい出来事があった。



男の子に言われた。


「俺、あの子が好きなんだよね」


あの子、というのはもちろん、もう1人のメンツの女の子のことだ。


(あぁ、やっぱりそうなんだ)


まあなんとなく察してはいた。だから私は背中を押すように、2人の時間を作ろうとしたり、まあ、なんとういうか、こう、いい感じになるようにした。



そしてもうひとつ。


またもやあの最強3人組の男の子が、バンドをやろうと言い出した。彼がベース、女の子がキーボードボーカル、私がドラム。


「じゃあ、ギターは?」

「俺のクラスのいつメン連れてくるわ」


そうやって紹介された男の子2人。この5人でよく連むようになった。


夜遅くまで通話を繋げてゲームをしたり、部活終わりに学校の近くの川で屯ったり、早く学校が終わった日には川遊びをしたり、遅い時間まで公園で遊んだり、時には心霊スポットに行ってみたり。バンド練習など、一度もしなかったけど。



すごく楽しかった。時が止まればいいと思った。



でも、それと同時に違和感を覚えていた。



最強3人組の、私以外の2人、つまりあの男の子と女の子のことだ。距離が近い。今までとは違う雰囲気を纏っている。2人の世界観があるというか、私には入り込めない空気があった。


なんだか辛かった。2人が上手くいっているのならば喜ばしいことだが、そのような報告は特に聞いていない。付き合ったの?と聞いても、付き合ってないと言う。


(ずっと一緒にいて、ずっと3人で遊んできたのに、仲間はずれにされてる気分、)

(なんで何も言ってくれないんだろう。そんなに私って信用できないのかな)

(本当に、付き合ってないのかな)


色々考えた。何もわからない以上、誰にも何も相談できず、抱え込んでいた。2人が付き合っていないと言うのだから、それを信じていた。疑ってしまっている本心はあれど、気持ち的にも信じていたかった。


(最強3人組だと思っていたのは、私だけだったのかな)



今までにない、孤独を感じた。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます!


実体験を多く含んでいて、なんだか日記のようになってしまいました笑

共感してくれる人がいたらいいな、と思います。


感想、お待ちしております。

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