クリスマスイブ
ある年のクリスマスイブ当日
由香「悠真遅いなー。もう約束の時間過ぎちゃってるよ。」
慌てて走ってくる人影
悠真「ごめん、由香。寝坊して遅れた」
由香「もう、遅いよー。1時間も遅刻だよ。LINEしても、返事ないし、心配したんだからね。」
悠真「昨日遅くまでバイトしてて。」
由香「もう、悠真バイト増やしすぎだよ。いくら、副業許されてるとしても、仕事終わったあとに、居酒屋と新聞配達なんて、いつか絶対体壊しちゃうよ?」
悠真「うん。けど、どうしても欲しいものがあって。」
由香「欲しいものって何よ。前も聞いたけど教えてくれなかったよね。」
悠真「ごめん、それだけは言えない。けど、もう、欲しいものは手にいれたから副業は減らすつもり。」
由香「なら、いいけど。ほら、映画始まっちゃうよ。行こ悠真」
数時間後 ー 悠真の部屋 ー
悠真「今日も由香の飯はうまかったなぁ。将来絶対、いい奥さんになるぜ。」
由香「何、バカなこといってるのよ。バカなこといってないで、お皿片付けて。」
悠真「へいへい。」
由香「もう、悠真は私がいないと、何もできないんだから。」
悠真「由香、今日はどうすんの?泊まってくの?」
由香「明日も仕事だから、帰るわよ。本当は泊まってきたいんだけどさ。」
悠真「そっかー、残念。せっかくイチャイチャしようと思ったのに。」
由香「ったく、調子いいんだから。なら、私帰るね。」
立ち去ろうとする由香を慌てて追いかけて、後ろから抱きしめる悠真
由香「えっ。」
悠真「やっぱり嫌だ。お前と。もっといたい」
由香「私もやだよ。けど、」
由香思わず、泣いてしまう。
悠真「そんなに泣くなよ。お前の泣いてる姿より、笑ってる姿の方が俺は好きなんだ。それにこれ、クリスマスプレゼント」
由香「えっ。これって、もしかして。」
悠真「そう、結婚指輪。そのために副業増やしてたんだよ。そんなこと言えるかバーロー。」
うつむいてる由香の顔をあげて唇にキス
由香「もう、プロポーズの言葉もないの?」
悠真「お前は俺のものなのに、言う必要あるかよ。」
由香「悠真らしいといえば、らしいけど。」
悠真「俺と結婚してくれ由香」
終わり