怒り
からしを練りたくなりますな(*`Д´)ノ
この怒りをどうしてくれよう。
腹の底から湧き出る怒り。
なぜこんなにも腹立たしいのか。
自分は自分、他人は他人。
そう考えて割り切ればいいというのに。
他人だというのに、こうまでも気にしてしまう。
こいつは自分ではないのに、自分を圧迫し。
こいつは自分ではないのに、自分を否定し。
こいつは自分ではないのに、自分を認める。
自分でないやつが自分に干渉するのが腹立たしくて仕方がない。
では、自分が自分に干渉するのをやめてみてはどうか。
そこに自我はあるのか?
ないじゃん!!!
グルングルンと思考が巡る。
この怒りは、果たしてどこから来たものなのか。
冬物コートをしまおうとしたら、クローゼットがいっぱいだった。
サイズを間違えて買ってきたコートが2枚、私の場所を占拠している。
旦那の仕業だ。…私のコートをしまう場所は?!
「いいじゃん!それ似合ってないしもう捨てれば!!」
サイズ間違えたなら交換してもらうとか交換してもらうとかすればいいじゃん!
「いやいや、これはお母さんにぴったりだって!来年着てね!」
どう考えても、私は悪くない!!!
怒りに満ちた私は、夕食の茶わん蒸しに、銀杏をわんさか入れて差し上げることにした。
「銀杏は絶対入れるなって言ったじゃん!」と怒りまくる旦那の顔を思い浮かべて、私は少しだけ、怒りの感情が、消えた。




