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反映ーreflectionー  作者: たかさば


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101/135

マジで気をつけて。

おばあちゃんの裁縫箱は、宝物。


キラキラ光る、あめ玉みたいなものがいっぱい入っている。

カラフルな糸、指輪、小さなクッション、かわいい柄の布。


私はおばあちゃんの裁縫箱が宝箱に見えた。


針仕事をするおばあちゃんの横で、宝箱をのぞくのが大好きだった私。


おばあちゃんのいない日、内緒で宝箱を持ち出した。


どうしてもやりたかった事があったのだ。


宝箱の右上にいつもある、ドロップみたいな、まち針。

なめたらきっと、甘いにちがいない。


普段触らせてもらえない、針山の、宝物。


ドキドキしながら一本針山から抜いて、パクリとくわえる。…なにも味がしない。…別のなら、甘いかも知れない。パクリとくわえる。…なにも味がしない。…別のなら、甘いかも知れない。パクリとくわえる。…なにも味がしない。…別のなら、甘いかも知れない。


「きゃああああああああ!なにやってんの!」


見つけた母親が叫び声を上げ、パニックになった私はその場に針を撒き散らしてしまった。


裁縫箱の針を針山に戻す。

しかし、数が足りないらしい。


「針、飲んでるかも知れない。」


パニックになった母親に、病院につれていかれて、レントゲンを取る事になった。


暗く、無機質なレントゲン室に1人残される、怖さ。

小さな子供だった私は、じっとすることが難しかったようだ。

なにやらいやがって、泣いた記憶しかない。


結局針は飲んだのか飲んでなかったのか。

長年の謎だったのだが。


おばあちゃんの遺品を整頓してたら、あの宝箱が出てきた。

あの時なめたまち針は…どれだ?


「ねぇ、このまち針、私飲んだことなかったっけ?」


「飲んだと思ってレントゲン撮ったけど、あんた途中で気絶して大変だったんだよ!」


なんだ、気絶してたのか。


「変なのがいるとかお友だちがいるとかさぁ。さんざん騒いでパタリと気絶して…。」


なんだ、乗っ取られそうになったのか。


「あわてて準備してたら背中にくっついてたんだよ!」


なんだ、助けてもらったのか。


長年の謎が解けて良かった。


「この裁縫箱もらってくね。」


私は宝物がいっぱいつまっている宝箱を手に入れた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 101/101 ・あらら、小さい子は怖いですね。何やらかすか。 [気になる点] まち針ペロペロ、ペロペロ、ペロペロ。変なのが寄るのも納得 [一言] 昨日針使いました。指がカサカサで玉結び…
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