叫び声
似たような経験あります(*´-`)
「キャッ!!」
僕の横で、僕の彼女が悲鳴を上げた。
…かわいい悲鳴。
僕と朝陽は、今、遊園地でデート中。
暑くなると、手をつないで出かけるのに、少々不快感を呼びそうだからさ。
僕はいいんだけど、朝陽が嫌になると困るからね。
お化け屋敷の中は、薄暗くてひんやりしているから、僕と朝陽の距離は近い。
ああ、怖がってる、かわいいな。
震える手を、ぎゅっと握ったら、ぎゅっと握り返された。
「ね、は、早くでよ、ね???」
「ん、わかった、急ごうか。」
手をしっかりつないで、出口へと、急ぐ。
ごぅふ!!!
「ぎゃああああ!!!」
壁から空気が噴出した。
いささか朝陽の声が凛々しいぞ。かわいいな。聞いたことないや。
どぅごぉおおおおおん!
「あ゛ぁあ゛あ゛あ゛アアアアアアアアアア!!!!」
天井から首なし女が落ちてきた。
朝陽の声とは思えない叫び声が聞こえたぞ。マジか。聞いたことねえな。
ガツ!!どぐしゃっ!!!
うわ!!朝陽が!!出口で!!!重いっきり!!!こけた!
「ぅおおおおおおいってぇえええええ!!!!」
はい?
朝陽の声?
この叫び声を発するのは。
誰。
つないだ手の先にいたのは。
「キャぁああアアアアアアアアアアッ!!!!」
僕は、思わず、悲鳴を上げた。
僕って、こんなにも甲高い悲鳴、あげれるのな。
全然知らんかったわ。
そこにいたのは。
髪の毛が床に落ちて、呆然とする、坊主の、誰か。
誰かは、一瞬で、かわいい朝陽に、なった。
お互い、声をあげずに、見つめ合う。
「…。」
「…。」
「お客さん!そこ通路なんで、退いて貰えませんかね!!」
係員の、声が、黙り込む僕たちの間に、届いた。
出よう。
「ケガはない?」
「うん。」
朝陽のスカートの、汚れをハンカチで、はたいて落とす。
ベンチに腰を下ろして、お互い、見つめ合う。
僕の目の前には、かわいい朝陽。
ツイッターで知り合って、会うのは、二回目。
二年にわたり、ずっと仲良くしてきた。
喜びを分かち合い、悲しみを共にし、お互いに愛を囁き合って。
お互い、なくてはならない人。
僕たちは、今日、初めてお互いの、性別を、知った。
特に、問題がないことを、知った。
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