表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Be Afraid Of Life  作者: Sio2
5/5

就寝

ビールは分針が半周を終えた頃にはなくなっていた。

大人二人が飲む速度にしては遅いのだろうか。

酔いが回ってきたのか疲れていたのか、急に睡魔が襲ってきた。

グラスに一口残ったビールを飲み干し、静寂な時を終える。

「僕、眠くなってきたから寝ますね」

彼女は酔っているのか、頬がほのかに赤く染まり、瞳は(かすみ)を帯びていた。

「じゃあ、私も」

返事を聞いてグラス2個と空になったビール瓶を持って立ちあがる。

「片付けは私がやるから、先に寝てて」

「あ、ありがとう」

困惑を含んだ感謝を伝え、寝室に向かった。

毛布とベットの間に身体を入れて安らかな気分になる。

次第に(まぶた)が重くなり、思考の矛盾がおき始めた頃。

意識を手放そうとしていた時に寝室のドアが開いた。

ゆっくりとした足音を立てながら僕が寝ているシングルベットまで近づいて、そして潜り込んできた。

僕の背中に彼女は抱きついて

「おやすみなさい」

息が混ざった声で囁く。

僕は思った。

人間の慣れというものがどれだけ凄いのかを。

だって僕は、彼女の名前すら知らないのだから


「愛しています」


その声はとても冷たく聞こえた。

終了

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ