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カードレース・スタンピード!!  作者: 能登川メイ
Episode.1 疾走するカードゲームへようこそ!
7/190

【番外編】チエカとマアラの初心者講座!〜走行距離編〜

(ったく……妙な時間に目が覚めちまったな。ネットでも見るか。……ん? 何だこれ解説動画!? 新顔の紹介もあるのか。こりゃあ見るしかないよなァ! ……にしてもあのおかっぱ、チエカのフォロワーやってた割に今まで全然話題に出さなかったよな……ハッ! まさか俺やメカクレを無闇に沼に引き込まないよに!? 

水臭いけどイイ所あるじゃねぇか……っと、動画動画♪)

「ハイハーイ毎度お馴染みバーチャルAiNtubaの御旗チエカでっす! 今日はスタンピードの最も基本的な要素《走行距離の伸ばし方》について解説していこうと思います! ではでは真荒クンホワイトボード持ってきてください!」


「はいただいまー!」


ガラガラ……


「お初にお目にかかります! シュガー・マウンテンの実況を担当させてもらってます、バーチャルNtuba衣音真荒です! 今後ともよろしくおねがいします!」


「よろしい! では役者も揃ったところで本題に参りましょう!」


バ ン ッ 


「そもそもスタンピードとは! 限られた手札が尽きる前に如何にして走り切るかがポイントな訳ですよ!」


「あくまでも基本はです、基本は!」


「そのために、行動していないゴーストや手札の使用順ミスなどは絶対に避けたい所です。という訳でまずはこんなケースから!」


キュキュキュキュ……バンッ!!


手札……ギア3一枚(A10000)、ギア2三枚(A7000、5000、9000)

残り走行距離……70キロ


   相手  →D4000

       →D8000

        D12000 D9000

  ( )( )(∀G3)(G3)( )

  ( )(G2)(AG3)(G2)( )

     A7000 A9000 A6000

        →A12000

   自分   →A4000


「∀とAはセンター! その上下にある矢印の先は下になったギア2、ギア1のステータス! 今は自分のターンで、このターンで走り切れます!」


「ギア1は走力5、ギア2は10、ギア3は15でしたね。手札も場もいっぱいありますけど、70キロなんて距離ほんとうに走りきれるんでしょうか……?」


「まあやるだけやってみましょう! 魔荒クン、まずは素直に走ってみてください!」


「はい! 手札のギア3と2を一枚ずつピットアウト! 全員で走ります!」


「なるほどなるほど! では計算してみてください!」


「はい! えっと……走力15が二枚で……走力10が三枚だから……」



15✕2=30



「あれ? ぜんぜん足りません! ギア2三枚分の走力はいずこ

へ!?」


「無駄になっちゃいましたねー。センターとゴーストの入れ替え…ピットトリップは同じギア同士でなければ行えないルールとなっています!」


「そんな……だったらどうすれば…」


「さてさて魔荒クン。アナタは如何にしてこの課題を解決します?」


「いかにして……手札は余っていて、相手の盤面に強力なマシンが居るから……」


「ほうほう?」


「……自爆特攻。センターのギア3を相手のゴーストにぶつけます! 数値9000どうしで相討ちとなり、下になったギア2が出てきます! これでピットトリップが可能です!」


「スバラシイ! そうですこういう場面だと『敢えてギアを下げる』選択も必要となる訳です! では改めて計算と参りましょう!」


「はい! えっと、まずは場をギア2でうめて……相討ちさせてピットトリップして…最後にセンターにギア3を重ねれば!」



10✕5+15=65



「……あれ? まだ5キロ足りません!」


「惜しい! もう一声でした! スタンピードの盤面は五枚までですからね。手札に残った最後のギア2を呼び出すスペースが無かったという訳です!」


「となると、あとやれる事といえば……」


「残る手札はギア2一枚。残る走行距離は5キロ。と来れば何の力を借りれば良いかは解りますね?」


「……! はい! たしかに見えました、進むべき勝利への道筋が!」


「よろしい! では続きはコース上で行いましょうか!」




ブロロロロ…………



「はっはっは! この状況から一息に勝てるものならやってみせてください!」


「やってみせますとも! ボクはセンターのギア3でチエカさんのゴーストマシンを攻撃!」


「なんと! ゴーストのディフェンスとセンターのパワーは同じ……」


「つまり相討ち、両者破壊です!」



ドゴォオオオオオ……ン……



「まだまだです! 引きつづきセンターでアナタのセンターを攻撃!」


「ひょ!?」


「こちらも比較数値はおなじ12000! 相討ちです!」



ドッガァアアアア……ン……



「こちらのセンターがギア1になったためギア2のゴースト二体は一旦ボクの手札に戻ります!」


「これでアナタの手札は六枚。ですが五枚の盤面で使い切れます?」


「使い切ってみせますとも! まずはギア1のセンターで走ります!」


「む…残り65キロ。まだまだ…」


「続いてギアアップ! センターをギア2へ! 続いて残るギア2四枚をピットアウト!」


「!?」


「ピットトリップ! 全機疾走です!」



ブロロロロ……!



「ギア2が五体で計50キロ走行……残り15キロ……って事は!」


「最後にギアアップ! センターにギア3を重ねてラストランです!」


「……お見事!」



…………ブゥウウウウウウン……!!



「ヤーラーレーター……パタリ」


「やりました! オールクリアです!」


スタッ


「よっと……このように! 場合によってはワザとギアを下げる事でピットトリップを可能にしたり、ギア1から順に走行する流れを作ったりする必要があるわけです!」


「ギア上げの過程で結構走れますものね……あれ? ということは攻撃側はわざわざセンターを攻撃しないほうがよいのでは……?」


「そこはまあ、場合によりけりという事で。例えばギア1特化クラスの《スカーレット・ローズ》だとギア上げ事故が深刻な問題になりますが、力押し上等の《ヘル・ディメンション》ではものともしなかったりしますから!」


「ふぇ!? クラス? ヘル・ディメンション……? え? あれ……?」


「おっと混乱させちゃいましたね。その辺については次の講座《クラス分けとクラスごとの特性編》にて解説いたしましょう!」


「は、はいっ!!」


「ではではま次回お会いましょう! ア・デュー!!」


新しい冒険! 新しい物語! それらは全て此の世界にある!

菓子と疾走の街シュガー・マウンテンにて、新たなる旅路の前哨戦が繰り広げられる! センリの友人のおかっぱクンの実力や如何に!


新エピソード「ローグとの邂逅」突入! 次回「甘い前哨戦!」をこうご期待!!

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― 新着の感想 ―
[気になる点] ピットアウト……? ピットトリップ……?( 。∀ ゜) ゴースト……? 一旦既存の言葉で説明してくれチエカちゃんマアラ君!。゜( ゜இωஇ゜)゜。
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