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カードレース・スタンピード!!  作者: 能登川メイ
Episode.5 試練乗り越えた決戦!! 千里vsルイズ!!
46/190

打ち合いの前哨。千里vsルイズ前編!

青の領域でバトルが始まる。


これまでの積み上げがかかった決戦だ。



『我のターン!! まずは手札より《プラグインU》!』


号令と共に、機械の子犬がポンと湧き出る。




《プラグインU》

ギア1 ラバーズ・サイバー/マシン

POW3000 DEF4000 RUN5




プラグをあしらったその姿を見るに、裏の読みは絶対にプラグインU(ぷらぐいぬ)だろう。


『そして我が顋の効果! 場札二枚を疲労させることでカードを二枚ドローする!』




《トライホーンの大顋》

ギア1 ラバーズ・サイバー/マシン

POW 0 DEF6000 RUN5

◆『場札二枚を疲労』カードを二枚ドローする。




これでルイズの手札は六枚。


「我はこれでターンエンド!」


「俺のターン! カードドロー!」


ターンが移る。


千里のターンだ。


「まずはセンターの《バルキリー・シェル》で走行!」



千里残り走行距離……100→95



「続けて重なりいでよ《クラシックマン》!! さらに《パイクリート・サイドライド》!!」





《クラシックマン》✝

ギア2 スカーレット・ローズ/マシン

POW8000 DEF7000 RUN10




いつも二台のマシンが現れる。


「さあ二体で走行だ!」


千里残り走行距離……95→85→75


「俺はターンエンド!」


『我のターン、カードドロー! 再び我が顋の効果を使う!』


再び二枚が疲労する。


これで手札は実に九枚。


この手札を湯水のように使うのが《ラバーズ・サイバー》だ。


『では行くぞ!我はギア2《アーカイブ・ローグ》を呼び出す! そしてその効果で手札二枚を捨て効果を使う!!』




《アーカイブ・ローグ》

ギア2 ラバーズ・サイバー/マシン

POW7000 DEF5000 10

◆『手札二枚を捨てる』自分の走行の走力は、三度目まで10増加する。



『続けて《メモリー・キール》を呼び出す! その効果で二体に分裂!!』




《メモリー・キール》

ギア2 ラバーズ・サイバー/マシン

POW7000 DEF5000 10

◆『呼びだしコスト・手札一枚』

◆『登場時』山札から《メモリー・キール》一枚を呼び出す。



『《アーカイブ・ローグ》の効果でこれらの走力は倍! では行くぞ三台で走行!!』



ルイズ残り走行距離……100→80→60→40



「ちくしょ……ギア1の分走行距離は減るはずなのによ」


五枚もの手札を用いた豪快な走行。


これが環境トップの走りか。


『まだまだァ! 重なりいでよギア3《ダスト・クリーナー》! 走行だ!』




ルイズ残り走行距離……40→25




行動は止まらない。


『さらにお前の進路にこいつを置いてやろう!《ウェブシーク・デーモン》!!』


「!!」


震え上がる。


見覚えがあった。


百人切りの時に飽きるほど見たマシンだ。


「またアイツかよ……!!」


頭上より落下音が迫る。


轟音とともに悪魔像が墜落する。




《ウェブシーク・デーモン》✝

ギア3 ラバーズ・サイバー/マシン

POW  0 DEF15000 RUN0

《呼び出しコスト・手札一枚を捨て札へ》

『進路妨害(相手は進路妨害を持つカードが存在する限り、可能ならそれを攻撃する)』



『これで我はターンエンド! ここで《ダスト・クリーナー》の効果発動!!』




《ダスト・クリーナー》✝

ギア3 ラバーズ・サイバー/マシン

POW5000 DEF11000 RUN15

◆『エンドフェイズ時』自分はこのターンに捨てた手札の枚数分ドローする。




『これで我は三枚ドロー! さあお前のターンだ!』


「俺のターン、ドロー!」


相手の手札五枚に対し、千里の手札も五枚。


この使い方が勝敗を分ける。


(さってと……まずは状況確認だ)


青の衝撃を浴びつつ思考する。


スタンピードは往復四ターン目の駆け引きが肝なのだ。


既にギア4は解放されている。実質全てのカードが解放されたのだ。


もういつ《剛鬼の狩り手ルイズ》が出てきてもおかしくない。


なるべ丁寧に削っていきたいが、目の前の悪魔像を砕かない事には前にも進めない。


その手ならある。


だが、それは…………


『どうした? 長考はいただけないな!』


「わってるよ…………」


あざとい抜け道。


おそらくこの手は手のひらの上……


「まずは場にある二体の連係でウェブシーク・デーモンを破壊!」




WIN 二体連係ATK16000vs15000DEFデーモン LOSE



悪魔像が崩れ落ちる。


再び千里が走り出す。


「さらに重なり来やがれ《ダイナモ・アーミー》!! 当然走行!」



《ダイナモ・アーミー》✝Dynamo_army…

ギア3 スカーレット・ローズ/マシン

POW12000 DEF 9000 RUN 15



千里残り走行距離……80→65



これで手札は四枚。


「さあここからだ! センターに来やがれド有能ブラック・グリズリー!! そしてチューン発動リーフ・エンブレム!!」



《ブラック・グリズリー》✝

ギア4 スカーレット・ローズ/マシン

POW16000 DEF10000 RUN20



《リーフ・エンブレム》✝Leaf_emblem…

ギア3 ステアリング/チューン

◆このカードをセンターに重ねる。重なったこのカードは以下の効果を得る。

●『センターに効果が無い/コスト・このカードを含む敷き札二枚を横に』センターを回復する。

●『センターの破壊時/コスト・このカードをスクラップへ』センターの破壊を無効にする。この効果は同名含め一ターンに一度のみ使用できる。



お決まりの展開。


繋がるコンボが世界を駆ける。


「行くぜこの野郎!! ブラック・グリズリーで走行!!」


熊を模した高級外車がブーストをかける。


のっぺらぼうの壁に光るラインで構成された景色が流れる。




千里残り走行距離……65→45→25




整えられた戦術。


両者が25キロ地点で並ぶ。


ルイズの嘲る声が響いた。


『……フン。型通りの事はできているようだな』


「まーな……さあここからが本番だ」


ここまでは定石通り。


残る手札は二枚。


頭をひねるべきはここからだ。





「ここから忙しいぞ千里」


並走する観客席。


黒ずくめのアバターに着替えた詩葉がバトルを見下ろす。


「奴は確実に『自分本体を握っている』。残り二枚の手札でルイズを引っ張り出し、さらに倒さなければならない……だろうマアラ?」


振りかえる。


誰も居ない。


「…………あれ?」


先程からの呟きが、ちょっぴり痛く感じた。




「……さてと」


勝利への計算を狂わせる一手。


《剛鬼の狩り手ルイズ》とはそういうカード。


それを乗り越えるには。


「………………やっぱり、こいつしか無いよな」


残る手札のうちの一枚。


それを切る。


「ーーーー白く流るるは希望の浮雲。夢へと至る足掛かり。

導け未來、撃ち抜け願い。魔性の鋼よ楔となれ!!」


口上は述べられ、そして。


白雲が浮かび………


「来やがれ超絶ド有能! 《魔弾の打ち手マアラ》ッッ!!」


雷が落ちる。


雷雲の内より、ふわふわのもこもこが飛び出る。


「……ぷはぁ」


七天のAItubaが一人。


衣音マアラ。


「まさか僕をおよびとは」


「ああ。この場にはお前が一番相応しいからな」


かつての敵が仲間となる。


それもまたゲームの醍醐味だ。






「…………ところで、百人切りん時も呼んだじゃん。だんまりだったのになんで今しゃべってんの?」


「やですね。本人来てないのにしゃべるわけ無いじゃありませんか」


「御旗チエカが」


「あの人は永遠の謎ですっ!」

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