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カードレース・スタンピード!!  作者: 能登川メイ
Episode.4 試練開幕! ???vsユリカ!!
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未来への挑戦!! 千里vsルイズビット!!

チエカのカード紹介コーナー! 今回紹介しますのは《ショコラクイーン・エレナ》!!



《ショコラクイーン・エレナ》✝Chocolat_queen_

Helena…

ギア4 シュガー・マウンテン/マシン

POW10000 DEF15000 RUN20

《常時》相手は可能な限り、このマシンを攻撃する。

《常時》このマシンはコントローラーのカード効果では破壊されない。

《一ターンに一度/コスト・センターの下のマシンを横へ》このカードは相手ターン終了まで、コストとなったマシンの効果を得る。




前エピソードで撃破した《魔弾の撃ち手マアラ》のナイス相方!! 味方の効果では破壊されない効果を悪用し『味方を破壊することで○○する』タイプの効果のコストを踏み倒してしまいます!

そして注目すべきはターゲット吸引と15000の防御力!! この妨害性能を覚えておいてください?



いよいよもって連載再開!! これより先は我らAi−tubaとの激闘の連続!! 皆様どうか全力でついてきてください!!

それは、眠らぬ夜の領域での出来事。


《試練》への挑戦は始まっていた。




「《グレイトフル・トレイン》でウイニングランだ!!」


『ヌォオオオ!!』


千里残り走行距離……25→0=GOAL!!




「《ブラック・グリズリー》でウイニングラン!!」


『ウヌウウウウ!!』


千里残り走行距離……25→0=GOAL!!




「《マッチメイク・タンクローリー》でウイニングランッッ!!」


『無念ッッ!』


千里残り走行距離……30→15→0=GOAL!!




バタッ! バタガシャン……!!


次々とゴール地点に積み上がるは、瑠璃色に輝く鎧の群れ。


電子の最高幹部、Ai−tubaの手下達だった。


彼らのアバターは青の領域にあった。


影を飲み干す漆黒壁面が続く世界に、鮮やかな青色のネオンが街並みを描く。


空から見やれば円形の夜景がくっきりと浮かぶことだろう。


電子の夜街。


《ラバーズ・サイバー》。


その一角は今、ボスの部下の残骸が散乱していた。


「撃破数……76か」


青白く輝くサーキット。


そこに佇むは小柄な少年。


銀髪を荒々しく靡かせ、朝を絶やさぬ金色の眼を輝かせる少年だ。


名を先駆千里。


夜が支配するこの街で、彼の瞳が狙うは青い鋼。


既に幾重にも積み重ねた武者の群れ。


ルイズビット。


電子の領域のボス《豪鬼の狩り手ルイズ》の配下である。


だが足りない。


全く足りない。


そこへ。


ザ……とルイズビットの群れが現れる。


鎧武者を電子部品で再現したような、瑠璃色の群れが千里を取り囲む。


『『『『サア、オカワリト行コウカ』


このままやってもキリが無い。


だからこそ言い放つ。


「……まどろっこしい。四人まとめてかかってこいよ」


『フン。イクラナンデモ傲リガ過ギヨウ』


『電子ノ怪物ノヲナメテカカルト痛イ目ヲミルゾ?』


「だろーな。……だからやるんだよ。体験するのがいいんじゃねーか」


トライアル&エラー。


当たって砕けても。その破片を観察して次に活かす。


それが先駆千里。


無論。


砕きに行けたら砕くのだが。


『フン……覚悟ガアルナラ良カロウ……容赦ハセンゾ』


威圧する、


その言葉は。


すぐ後に真実だと思い知らされる。






それはレース三巡目の衝撃だった。



ズゥウウウウウウウン!!



「げ!?」


眼前に飛来したのは、未来阻む鋼鉄。



《ウェブシーク・デーモン》✝

ギア3 ラバーズ・サイバー/マシン

POW  0 DEF15000 RUN0

《呼び出しコスト・手札一枚を捨て札へ》

『進路妨害(相手は進路妨害を持つカードが存在する限り、可能ならそれを攻撃する)』



千里の道を塞ぐのは、堅牢巨大な電子の悪魔像。


それも二体。


「ちきしょ……菓子姫(エレナ)並の防御をギア3でだと!?」


ブレーキ。千里のマシンが足止めを喰らう。


複数の通信窓から、ルイズビットの嘲る声が響く。


『見誤ッタナ馬鹿メガ!!』


『コウシテ誰カガ妨害ニ徹スレバ、残ル面々ノ勝利ヲ得ルノハタヤスイコト』


『一騎当千ヲ成セルト思ウテカ!』


『コノ一戦ハ我ラガ貰ッタ!!』



千里残り走行距離……60


ルイズビット残り走行距離(先頭)……15



確かに、状況は厳しい。多対一を甘く見ていたのも事実だ。


だが。


「どーだかな……俺のターン、ドロー」


それでも千里は揺るがない。


手札は三枚。


四巡目。


場にはギア3、その下には二回攻撃を可とする《リーフ・エンブレム》が重なっている。


深い夜の中、彼の反撃が始まる。


「……俺は《ブラック・グリズリー》をセンターに呼ぶ」



《ブラック・グリズリー》✝

ギア4 スカーレット・ローズ/マシン

POW16000 DEF10000 RUN20


《リーフ・エンブレム》✝Leaf_emblem…

ギア3 ステアリング/チューン

◆このカードをセンターに重ねる。重なったこのカードは以下の効果を得る。

●『センターに効果が無い/コスト・このカードを含む敷き札二枚を横に』センターを回復する。

●『センターの破壊時/コスト・このカードをスクラップへ』センターの破壊を無効にする。この効果は同名含め一ターンに一度のみ使用できる。



「ブラック・グリズリーでウェブシーク・デーモンを攻撃!!」



WIN グリズリーPOW16000vs15000DEFデーモンA Lose



デーモン一体が爆散するがそれだけではない。


「更にリーフ・エンブレムの効果! 下にしたこのカードを横にすることでグリズリーを回復する! 再び攻撃!!」



WIN グリズリーPOW16000vs15000DEFデーモンB Lose



悪魔像が二台とも崩れ落ちる。


道は開かれた。


千里のマシンが再び走り出す。


見据えるは45キロ先のルイズビット()()()()


更にその先。60キロ先のゴールだ。


ルイズビットの声が響く。


『ムゥ!! 悪魔像を崩シタカ!!』


『ダガソコカラ残り60キロヲ走リキレルモノカ!』


「そこはやり方によるだろ? 手札から来やがれ《赤塗りのパトライド》!!」


戦場に、新たに真っ赤な警察車両が追加される。


このカードには『特定マシンを一度だけ回復する』効果があるが……


『ソレガシの車両誘導デモウ一度走る気カ!! ダガソレデハ足リナ』


「いーや効果は使わない。使わないからいいんじゃねーか!」


『?』


「ここは素直に仲間を呼ぶぜ!! 手札から来やがれド有能!!

ーーーー《魔弾の撃ち手マアラ》!!」


『ナニ!?』


雷雲が練り上がる。


紅い眼光が瞬き、白のウォーロックが立ち上がる。




《魔弾の撃ち手マアラ》✝Magic_bullet_MARA…

ギア4 ステアリング/マシン

POW  0 DEF  0 RUN 0

《デミ・ゲストカード(このカードは自身の効果、又は同クラスとの入れ替えでしかセンターに置けない)》

《拘束(このマシンは場にタップして置く。また、リペアフェイズにこのマシンは回復しない)》

◆『コスト・自分マシン一枚の破壊』このマシンを回復する。この時コストでセンターを破壊していた場合、このマシンをセンターに置く事ができる。この効果は一ターンに二回まで、自分のターンにしか使用できない。

◆『コスト・このマシンのタップ』以下のうちから一つを選択して使用する。

●カードを二枚ドローする。

●相手マシン一枚を選択して使用する。対象をターン終了まで-15000/-15000/-30で補正する。

●相手のディフェンス10000以下のマシン一枚を選択して発動する。そのマシンを破壊する。

●このマシンが走行可能ならば使用できる。自分の残り走行距離を30減らす。




『ソレハ……菓子の主ノ虚影……』


「コイツは味方一枚を破壊することで様々な行動を取れるカード。その中には『残り走行距離を30減らす』もある!

さっそく使わせて貰うぜ…………グリズリーを破壊!!」


千里の乗る熊型の高級車を破壊する。


落ち行く千里を綿雲が迎える。


その背後で眼と指先をギラつかせるは魔弾の撃ち手。


「魔弾は鋼を頂いた!! コイツを燃料に前に進む! 行くぜマアラの効果……マッハ・エンチャント!!」


綿雲が、指先から魔弾を喰らう。


加速が始まる。


夜が流れ去る。



千里残り走行距離……60→30



「そして、パトライドも破壊!! これでもう一度走れる……ウイニングランだ!!」


刑事車両も指先一つで爆散する。


事件現場も同じ光景を、彼は自在に従えていた。


「マアラの効果走行!! マッハ・エンチャント・アゲインッッ!!」


綿雲が更に加速する。


そして先頭をゆくルイズビットに迫り……




『ア』




追い抜きがてら。


掠めるようにぶっとばす。





『ーーーームーネーンーダーーーーー!!!』


「あーばよっ!! 楽しかったぜ!!」


とびっきりの笑顔で言ってやる。



千里残り走行距離……30→0=GOAL!!



勢いに乗る銀髪の戦士。


その勢いは、四人がかりでも止められなかった。





ーーーーゴッシャアアアアアアン!!



鎧武者が墜落する。


轟音とともに崩れ落ちる。


再びのゴール地点に、新たに四体の亡骸が追加される。


動く者が失せた勝利の丘。




「撃破数……80!!」




威風堂々。


轟々苛烈。


白く輝くサーキットの上、千里はただ一人勝利を呟くのだった。

試練を乗り越え、圧倒的成長を見せつける千里君!! もはや何も問題は無い……?


次回「状況整理。進むべき道との出会い!!」をこうご期待!!


さあ、次回からいよいよワタシが出ずっぱり!! ボスと挑戦者の駆け引きの始まり始まりです!!

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