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カードレース・スタンピード!!  作者: 能登川メイ
episode 11.5 外伝封入。電子の海の一大バカンス!!
172/190

【本編更新中断中】彼の日と重なる一撃。千里vsホムラ再戦・前編B!!

「行くぞ! 俺は 《ダーク・キリギリス》を呼び出して 《緊急サンプリング》を発動。 《リバイブ・クォーター》を捨てて三枚ドロー!!」


戦いは加速する。


精密なコンビネーションを用いてホムラを突き放しにかかる。





《ダーク・キリギリス》✝

ギア2マシン スカーレットローズ POW4000 DEF4000

【二回行動】




《緊急サンプリング》✝

ギア2アシスト スカーレットローズ

【手札のマシンカード一枚を捨てる】カードを三枚引き、うちコストのギアを超えるものを全て捨てる。






ダークカラーのマシンに乗り換え行動を加速させる。


仕込みと取得を同時並行させる。


「俺はダーク・キリギリスで二回走行。その走力は二台のフォーミュラの効果で2上がるが、ゾーン3の効果で3に調整される!」






千里残り走行距離…………11⇒8⇒5






ゴールを目指す動きは止まらない。


「ここでさっき捨てたクォーターの効果!! ギア2のマシンの行動終了時、捨て札のこのマシンをセンターに置く事ができる!! そのまま走行だ!!」


号令と共に、千里を包むように赤錆びたクレーン車が立ち上がる。


この戦術は、最初にチエカから教わったものだ。






《リバイブ・クォーター》✝

ギア4マシン スカーレットローズ POW 0 DEF 0

【自分ギア2マシンの疲労時】捨て札のこのマシンを、対象のマシンの上に重ねて呼び出す。




千里残り走行距離…………5→2




(この試練じゃあオーバーランは無効になる)


ゴール間近まで迫っても、千里はまだ思考を止めない。


(進めるのはあと一キロ、できる限りピッタリゴール前に付けたい。そのためには……)


「充分だぜアドバンスフォーミュラ。今日はもう上がれ!! 二台のフォーミュラを山札に戻して、手札から 《台車ガレージ・極》を発動!!」


ここまで活躍した立役者を山札へ。


そうして繰り出したのが、このバトルのキーとなる重量級アシスト。




《台車ガレージ・極》✝

ギア4アシスト【設置】 スカーレットローズ

【発動時またはそれ以降の自分ターンに一度/自分の場の疲労していないギア1を二台まで山札へ】このカードにカウンターを一つ乗せる。

【一ターンに二度まで/このカードのカウンターを一つ取り除く】山札からギア3以下のスカーレットローズ・マシン一枚を呼び出す。または、手札からギア4のマシンを呼び出す。





「俺はカウンターを一つ使い、山札から 《赤塗りのパトライド》を呼び出す!! コズミックエッグで培養もするが……それはそれとして走行だ!」






《赤塗りのパトライド》✝

ギア1マシン スカーレットローズ POW2000 DEF2000

【このマシンをセンターの下へ】センターの走力を1上げて回復する。




千里残り走行距離……2⇒1






「…………!!」


見据えたのはゴールを阻むシステムの巨壁。


届いた。


ついに残り一キロ。


(着いたぜ、ゴール前の特等席!! 俺はここで、二ターンの間踏ん張らなくっちゃ行けない!! そのためにも止める……次のターンに来るあの必殺技を!!)


あのやけに読みずらい、特殊勝利を繰り出すカード。


必ず、何がなんでも阻止しなければならない。


だからこそ。


(その台座になるホムラビットには、ここで消えてもう!)


「俺は台車ガレージ極のもうひとつのカウンターを使う!! これで呼び出すのは、あの時使った切り札……この場に最も適した怪物だ!」


「ッ!?」


振り返り。


敵を見据え。


口上を述べる。


「ーーーー街路樹は勝利を目指さず。ただ道を切り開くのみ。誇り高き裏切り者よ、我が物顔で歩く主の群れに大いなる箴言を叩きつけよ!」


錆びた車体を蔓が覆う。


巨大な街路樹となってなお成長を続け、ここまでの三台のマシンを飲み込み圧縮する。


己を悪魔と、標的の天地を粉砕する弾丸へと変えるために。


「ーーーー来やがれド有能! ガイルロード・ジューダスッッッッ!!!」






《ガイルロード・ジューダス》✝

ギア4マシン スカーレットローズ POW9000 DEF9000

◆【このマシンの登場時/場札三枚を捨て札へ】相手の場のアシストゾーンのカードを全て破壊する。







「ガイルロード・ジューダスの効果! 下になったコズミック、ダーク、クォーターを捨て札にすることで相手の場のアシストを全て破壊する! 喰らえ……テラフォーミング・ランペイジ!!!!」


命令が引き金を引いた。






ーーーーーーーズガガガガガガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガアガガガガガガガッガガガガガガッガガガgガガガッガガガガガガアガガガガガガガッガガガガガガッガガガガガ!!!!







「チィ……!!」


三連並んだカードを射抜く。


ホムラの顔がトラウマに歪む。


焦土と変わったホムラの盤面を見据え、悪魔は満足気に砲身を下げるのだ。


「俺はこれでターンエンド……さあお前のターンだぜホムラ。打ってこいあの必殺技を! 撃てるもんならだがな!!」


「……ふん」


打つだけの手は打ったが……これでホムラが何もせずに終わるとは思えない。


電子の幹部Ai‐tubrの意地を見せ、何としてでも次の必殺技に繋げるだろう。


それでも。


(それでも……俺が仕掛けた罠は一つじゃない)


「わーってるとは思うが、お前のターンが終わるまでは俺の場の

《速度制限ーゾーン3ー》の効果で全てのマシンは一度に3キロまでしか進めない。よーく考えて動けよ? よーっくな」


挑発が戦火を焚きつける。


前哨戦は終わり、神速の戦場は中盤戦へと突き進んでいく。






(上手くやった気になっとるようじゃが……まだ慢心は進めんぞ小童め)


圧倒的な戦術を前に、しかしホムラは余裕を消さない。


Ai‐tubrとしての自負、だけではない。


その余裕には、確固たる備えと根拠がある。





千里残り走行距離…………1


ホムラ残り走行距離…………17

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