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カードレース・スタンピード!!  作者: 能登川メイ
episode11 最終決戦の始まり。千里vs???!!
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スタンピードカードMiki 《パイクリート・ライド》

《パイクリート・ライド》✝

ギア2マシン スカーレットローズ POW8000 DEF8000

【ダブルギア1(このカードのギアは1としても扱う)】

【自分センターがギア2ではない】このマシンの攻守を半分にする。




STPDー1にて登場したカード。自身をほかのギアとしても扱うカテゴリー能力【ダブルギア】と、後のダブルギアの大半が持つ弱体化デメリットを持つ。




■概要✝




最初期から運用され続けるカードの一枚。基礎ステータスは攻守ともに8000、合計16000とギア2の標準を超えており、単体での殴り合いにもそこそこ使える。




だがこのマシンを強力たしらめるのは、やはりダブルギア能力であろう。


これのおかげでギア1扱いになり、ギア2でありながらスカーレットローズが誇る様々なギア1用のサポートを受けられる。伝家の宝刀 《当然のマニュアライズ》のサーチに混ざるのももちろんだが、キモは各種サーチからの重めな援軍となること。ギア1を出すのが前提のカードでギア2が出るという詐欺みたいな流れは、初心者を困惑させるとともにこのゲームの基礎である「手順や制約の踏み倒し」の何たるかを強制的に叩き込むことになる。


《グレイトフル・トレイン》とのコンビは鉄板であり、揃えると走力2+18000打点のパターンと22000打点を打ち分けることもできる(グレイトフル・トレインの項を参照)。

センターに集めておけば 《クライマックスラン》の切れ味を上げる事にも繋がる。この用途だと競合に 《アドバンス・フォーミュラ》が居るが、あちらと違いパワーがあるため現環境ではこちらの方が合っている事も多い。


非バニラ型スカーレットローズ全般が苦手としていた「後攻二ターン目の立ち上がり」を無理なく埋めてくれるありがたい存在であり、領域統一が前提だった黎明期スタンピードから縁の下の力持ちとして支えてくれていた。




流石にノーリスクで使えるほど甘くはなく、センターがギア2以外だったら攻守が半減するデメリットが付いている。


効果持ちギア2の標準が攻守5000なのを見るとキツ目の制約だが、このマシンに素殴りを期待するのは自らセンターに置かれたとき=後攻二ターン目くらいなので、そこで役立つ以上は大した制約ではない。むしろこれがなかったら上記コンボが完全に暴走するレベルなので残念ながら当然だろう。

弱化中は主に 《キルハルピュイア》ら5000ラインの餌食となるが、相打ちとなりあちらのドロー効果を使われることがないのはある意味メリットかもしれない。




後に出たほぼ全てのダブルギア持ちが、このマシンのフィードバックを受けて作成されている。最初期ながら奇跡的に上手く調整されていたため、後続のための金型になれたのだ。

敢えて総評を語るなら「生まれる時代を間違った鬼子だが、先駆者として間違いなく必要ではあった」「あまりにも革新的過ぎたが、時代が追いついた」と言ったところか。





■環境にて✝




当初はギア1まわりのギミックも洗練されておらず、単に扱いに困る下級のように扱われた。


初期のプレイヤー達はこのカードを見た時「いかにして高い攻守を維持するか」ばかりを考えてしまい、誤った視点のせいで同期に登場したバニラ達の方が使いやすいと認識されてしまった。 《クリスタルハイヤー》なら攻撃力が、 《ハイウェイキッド》なら守備力が9000に届いていたため撃ち負けてしまうからだ。

しかし上記にある通りこのマシンはコンボで使ってこそ活きるカードであり、この時点で基礎的な相棒は既に揃っていた。


やがてSTPD-2期に移りカードプールが肥えてくると、ギア1として振舞いながら後攻の隙を潰せるこのマシンに注目が集まる。言ってしまえば、専用構築以外でバニラを積んでいる余裕が無くなってきたのだ。

この頃になると下級でちまちま殴り合うよりもとっとと切り札を出した方がいいという認識が広まり、打点が下がるデメリットも気にならなくなってきた。むしろ自爆特攻担当のギア2攻撃力5000ラインの真価を使わせずに済むなどのプラス要素が評価されることも。

他所でも続々とダブルギア持ちが出始め、プレイヤー間でもこのマシンの研究が進められた。

結果「特定タイミング以外ではすぐに弱化するギア2」から「格上に化ける素質を秘めたパワフルなギア1」へと解釈が改められた。このあたりはぱっと見ネガティブに見えやすいダブルギアの表記方に一因があったようだ。


その後STPD-3期に移るとインフレの波に飲まれ始め、爆発的な打点や走力を持つ競合ギア1や高い㏋を持つ仮想敵・イベントを前に徐々に立つ瀬が無くなってきた。更に攻撃力バフが充実してきたことで、低攻撃力が弱点だった 《ダークキリギリス》が目を覚まし、欠けていたギア2の枠にすっぽり収まるようになってしまった。

それでも序~中盤のどこで使ってもそこそこの活躍をする利便性、終盤でのコンボへの対応、特別なことをせずともギア2までなら露払いできる地力等々を全て併せ持つのはこのマシンだけであり、よりカツカツになっていくデッキスペース管理のために引き続き登板し続けた。


まだまだ利用価値は下がらない。今後新しい相棒を見つける可能性もある為、このマシンの存在は常に頭に入れておいた方がいいだろう。





■関連項目✝


◆このカードを使用する主なデッキ

・【マニュアルターボ】

・【積みチエカ】

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