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カードレース・スタンピード!!  作者: 能登川メイ
episode 9 愛ゆえのロンド。千里vsアルジ
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スタンピードカードMiki 《試練の与え手ホムラ》

《試練の与え手ホムラ》✝

ギア4マシン ステアリング POW11000 DEF14000

【デミ・ゲストカード】【一ターンに一度】場のこのマシンをアシストカード扱いで設置することができる。

【一ターンに一度/相手のマシンが走行又は攻撃する時】アシストカード置き場にあるこのカードをセンターに呼び出し、発動条件となった相手マシンとバトルする。このバトル終了まで、このマシンのギア以外のステータスは倍になる。






STPDー1で登場したデミ・ゲストカード。自身をアシスト扱いで設置する効果と、アシスト扱いの自身を場に戻す効果の二種で構成されている。

シンプルなテキストとは裏腹に、恐ろしく上級者向けのカードである。





■概要✝




役割で行けば、マシンカードというより設置アシストカードと言うべきもの。その一連の流れは居合い切りに近い。


マシンとして維持するべきカードではなく、センターの横に置いて動かしたあとはとっとと自身の効果でアシスト化させてしまうべきだろう。

当然、このカードと共用するギア4もまともな切り札を用意した方がいい。特に場持ちが悪いマシンはこのカードで庇う甲斐が有るが、真に組ませるべきはロック性能の高いカードか。


後述するように『ステータスは高いが一度の攻撃しか受けられない』カードであり、『ステータスは低いが三体連携でしか倒せない』 《原典妖ー妲己威ー》とはお互いの弱点をかばい合う関係にある。あちらを倒すために寄せ集められた攻撃をこのカード一枚で受けることができるからだ。





前半のアシスト化効果で、このカードを鞘に構えることになる。


この効果のおかげでホムラには全カード中でも屈指の耐性が備わっていた。当初アシストを除去できるカードは極端に少なく、マシンを対象とした除去をかわすことにも役立つ。

しかしその真の役割は、もうひとつの効果への布石である。




後半の効果で、相手マシンの行動に対して恐るべき威力の居合いを喰らわせる。


相手が動きさえすれば、このカードが割って入りバトルを強制する。さらにその間のステータスは倍加するため、DEF28000以下のマシンは一刀の元に切り捨てられる。

この打点を超えるには相当の消費が必要であり、また呼び出すか否かは選べるため、このカードを狙った連携攻撃を仕掛けられても相手にせずに済む。

真正面から打ち倒されるケースは皆無と言え、こと戦いにおいてはAi‐tubr系列のカードの中でも最強と言えよう。




と言っても弱点も少なくない。


まず本体の基本スペックはPOW11000のDEF14000であり、アタッカーとしての性能は微妙。そもそもマシンのままで自分のターンに帰ってくるケースは稀のため、攻め手としての期待はできない。


さらに二回行動や進路妨害などのバトル補助も、アドバンテージを稼ぐ効果もないため、このカードから次の手に繋がらない。

他のカードを利用して場に出ることはあっても、このカードを土台に他のカードが出てくることは無い。故に効果が見切られればそれまでであり、場合によっては封殺されかねない。


そして自発的にアシストゾーンから出て来れないため、アシスト除去をぶつけられるとあっさり割られてしまう。

対アシスト用の機雷とも言える 《マストカウンター》ならまだ別のカードを反応させれば済むが、アシストゾーンを一掃する 《ガイルロード・ジューダス》でも出されたら笑うしかない。


最後に戦闘面では、複数回の攻撃や極端に高いパワーに弱い。

敗北してもコンティニューしながらゴリ押ししてくる 《勝利の導き手チエカ》は天敵とも言え、単騎で30000打点をたたき出す 《極上の乗り手ユリカ》やSTPDー3のサイクルにも強く出れない。もっともこちらは他の効果でバフをかければ対処できるが。




……といった調子で、良くも悪くも『ただ敵を斬ることしかできない』彼の弱点は探せばそれなりに見つかるため、最強のAi‐tubrではあれど無敵ではない。

まさしく生きる上級チュートリアル=名前通りの試練の与え手であり、彼の強さを真に理解した上で攻略できたならこのゲームのあらかたは制覇していけるとみて良いだろう。






■環境にて✝




当初はそれほど注目されたカードではなかった。というのも当時の環境は速度が速く、四ターン目には決着がついていたからだ。


このカードにできる事といえば五ターン目以降にちょいちょい出てきて妨害することであり、防御札としては四ターン目から準備無しで飛び出て攻撃をシャットアウトする 《豪鬼の狩り手ルイズ》の方が圧倒的に多く使われた。

効果も単独で使われる事が多く、この時点では真のスペックは発揮されていなかった。


しかしその影でこのカードの研究も進められ、徐々に本来あるべき使われ方をしていく事となる。【サイサンクチュアリ】特有の連携攻撃は絶好のカモであり、同デッキの環境落ちに貢献した。




STPDー2環境では天敵チエカが 《アイアス・シールド》を引っさげて進路妨害をするようになったため、あちらの防御を固める目的で共闘するようになった。

他にも進路妨害持ちの切り札の増加で出番が増えてきたが、もっとありがたいのは 《夜馬車の黒柩》の存在か。あちらの効果で場を離れる代わりにアシストとして留まることができるため、限界を超えた相手にも庇いに出れるようになった。

さらに自身を疲労させる事で味方の防御力を増加してくれるギア1 《戦火の早馬》も登場。庇える範囲が広くなた上、居合いの後の残心もできるようになってきた。




そして迎えたSTPDー3前哨環境。無二の相棒である 《原典妖ー妲己威ー》がついに実装され、以降はこちらの用心棒として暴れ回ることに。

同時実装された30000打点サイクルに対抗すべく 《早馬》が初期マシンに選ばれる事も多くなり、ただでさえ倒しずらかったこのカードがますます手を付けられないようになった。


しかし同時期に件の 《ジューダス》も実装され、布陣を完成させても安心できなくなってきた。

またこの頃になると万能リセットマシンたる 《マスター・フォーミュラ》が安定して着地するようになったため、速攻ができないこのカードに深く影が刺す事になる。

これを受けてより防御を固めるようになり、ホムラ採用型のデッキはよりロック志向を強めていく事となる。





■関連カード✝




⚫サイクル


配布カードのサイクル。デミ・ゲストカードかつステアリング、ギア4のマシン。全員元となるAi‐tubrが存在する。




《勝利の導き手チエカ》

《魔弾の打ち手マアラ》

《試練の与え手ホムラ》

《化学の担い手アルジ》

《豪鬼の狩り手ルイズ》

《極上の乗り手ユリカ》

《死骨の愛で手シイカ》

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