スタンピードカードMiki 《極上の乗り手ユリカ》
《極上の乗り手ユリカ》✝
ギア4マシン ステアリング POW16000 DEF9000
【デミ・ゲストカード】【センターがギア4である】場のこのマシンをセンターに移動してもよい。
【バトル開始時/自分の下に置かれたカードを一枚疲労】コストカードが持つPOWとDEFを、バトル終了までこのマシンに加える。
【デッドヒート4(相手が【デッドヒート】以外で走行する度に4走行する。デッドヒートは一つの走行につきひとつしか適応されない)】
STPDー1で登場したカード。デミ・ゲストカードに対応した移動能力に加え、自身へのバフ効果とカテゴリー能力【デッドヒート】を持つ。
■概要✝
いわゆる「巨影狩り」にあたるカード。
デミ・ゲストカードの中でもすこぶる軽い条件でセンターへ移動でき、そのまま盤面をコントロールできる斥力を持つ。
前半の自身へのバフ能力は、座布団役のマシンを生かす意味でも有益。
自身のPOWが16000と高いため、標準的なギア4に重ねるだけでも16000+11000~14000=POW27000~30000は平気でたたき出せる。STPDー3で登場する30000打点サイクルにも負けておらず、【デッドヒート】全般の天敵である 《器械兵タンジェント》もサクッと処理できるだろう。
返しのターンの防御も悪くなく、一撃目は自身のDEF9000+下になったギア3の10000=19000前後、二撃目以降も14000前後で耐えるとバトルにおいて隙がない。
貫通力も居残り性能もそこそこ高く、少ない出費で確かな効果が期待できる。
後半の能力【デッドヒート】は、場持ちの良いこのカードのスペックと相性がいい。
相手が行動する度に、自身の走行と同値のバーン走行を行える。
維持さえできれば二回行動持ちにも引けを取らない走破性を持っていると言え、前述の通り自己保存を行えるため期待値は低くない。
デッドヒートは相手の走行を適用する前に適応するため、ゴールまでの距離がこのカードのデッドヒート値以下の場合、相手はこのカードを処理しない限り走行できないことになる。事実上のロックカードとも言えるか。
総じてシンプルながらも綺麗にまとまった効果と言え、どんなデッキにもグッドスタッフ気味に投入できるカードと言えるだろう。
■環境にて✝
当初は後半の効果は【デッドヒート】の括りではなく、単純に相手の走行に対応して先に走行するだけの効果だった。
評価も悪くはなかったが当初はルールの関係で前半の効果が活きずらく、またゲームの速度も早かったためカウンター走行の能力も埋もれ気味だった。
しかしステータスが高いのは変わりなく、相手を後一手で終わるところまで追い詰めることで事実上の二回行動となったため、詰め手にはそこそこ使われていた。
STPDー2で自身の効果がデッドヒートに再定義され、デッドヒート関連のカードも増えた事で実質上強化された。
しかし環境の速度は依然として速く、また環境トップが進路妨害に秀でた【ラバーズサイバー】だったために天下を取るには至らなかった。
しかしそれからしばらく後、ルール改定が行われた事でこのカードの効果が生きるようになる。
フェイズの分離や、盤面が三枚に減った事などが要因で環境の速度が落ち着きはじめ、相手をデッドヒートに引っ掛ける機会が増えたのだ。
《豪鬼の狩り手ルイズ》を初めとした重量級、いわゆる巨影型マシンの価値が上がった事で、それらのメタとなりうるこのカードの価値も相対的に向上。徐々に巨影を蹴り潰す女王の姿を見かけるようになる。
そして迎えたSTPDー3前哨期。更なる遅さを求めたカードプールの追加によりこのカードの価値は飛躍的に向上した。
巨影を超える怪物、通称30000打点サイクルらの出現によりこのカードにスポットライトが当たる事となったのだ。
前述の通り 《タンジェント》を蹴り飛ばすのはもちろん、恐怖の終末イベント 《END of THE WORLD〜星が終わる夜〜》への対策としても有用。単体ダメージでは 《勝利の導き手チエカ》とどっこいだが、一撃が重いこのカードは攻撃回数追加系のカードと相性がよく最適解となりえた。
そもそも終末イベントを引っ張り出す状況へ追い込むのにデッドヒートを使うこともでき、うまく行けば相手の行動を中断させられる。
総じて追い風が吹いており、彼女の今後には十分期待できるだろう。
■余談✝
元となったのは【ヘルディメンション】担当のAi‐tubr。清々しいまでの女王様で、彼女が満足するまで終わらないという恐怖の試練を繰り出してくる。
三段階に及ぶ試練には『かぐや姫の難題』というパートが組み込まれているあたり、彼女のコンセプトは洋風のかぐや姫ということなのかもしれない。
事実、担当するヘル・ディメンションにはかぐや姫の故郷たる満月が常に出ている(偶然かもしれないが)。
また一方で、ネットミームである『悪役令嬢』の要素もふんだんに盛り込まれている(言動はもちろん、同格のマシンを足蹴にして酷使する効果なども)。
こちらが悪役の場合、主人公役は 《勝利の導き手チエカ》だと予想される。理由は効果にあり、両者を戦わせた場合、チエカ側が勝つまで(ユリカのコストが尽きるまで)自己蘇生できるために有利なのだ。
他者を利用してでも相手を追い詰めるユリカと、勝つまで延々とコンティニューし続けるチエカの構図は乙女ゲームの悪役と主人公の構図を見事に再現している。
■関連カード✝
⚫サイクル
配布カードのサイクル。デミ・ゲストカードかつステアリング、ギア4のマシン。全員元となるAi‐tubrが存在する。
《勝利の導き手チエカ》
《魔弾の打ち手マアラ》
《試練の与え手ホムラ》
《化学の担い手アルジ》
《豪鬼の狩り手ルイズ》
《極上の乗り手ユリカ》
《死骨の愛で手シイカ》