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カードレース・スタンピード!!  作者: 能登川メイ
Episode.2 ローグとの邂逅! 〜センリvsシルヴァ!〜
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【番外編】チエカとマアラの初心者講座!〜クラス編・序〜

「よーしいよいよ始まるぜ♪」

「しかし妙よのう……」

「妙? 何が?」

「何故か先刻から、妙な気配というか視線を感じるにござるが……」

「視線? 別に気になんねぇけど……」


(……まさか? いかん! このシルヴァの熱視線が向こうに伝わったか!?)


「お゛わ゛っ゛た゛よ゛おおおおお……」

「なんだお前かよ傍楽ァ!」

「お疲れさまよの。座布団にでも座って落ち着くにござる」

「起き上がるのもつれぇわ……なんだよあのレースクイーン鬼強いじゃんよおおおお」

「あー、アレかチエカに負けたか」

「災難にござったな。ただ……ゲームに慣れ親しんだ側から言わせてもらうと、あの一戦は勝つまでやり直した方が賢明にござる」

「ひょ?」

「なんかあそこで景品取り逃すと後からメチャ大変なんだってよ。オマエ理論上最強のデッキに勝てる?」

「無理ッ!」

「なら挑み続けるしか無かろう?」

「それも辛い!」

「まァアレだ。とりあえず動画でも見て落ち着けよ?」

「ぐす……動画? なんの?」

「チエカ殿の初心者講座にゴザル♪」

「ちえ  うま   」パタリ

「死んだ!?」

「ナムサン!!」



「な、なんだオレじゃなかったのか……ハハハ」

ぽんぽん。

「ハイこちら警備担当仕様の御旗チエカです。……アナタさっきから影から少年見つめてナニしてるので?」

「待ったBANはやめてくれぇええ!!」

「ハイハーイ毎度お馴染みAi-tuba御旗チエカでっす! 

本日はわかりそうでわからない、少しわかるクラスについて解説して行こうと思います!

では真荒君ホワイトボードよろしくッ!」


「はいっ!!」


ガラガラ……バンッ!!


「そもそもクラスとは! 各種戦術が過剰に混ざりすぎないようにする為の区分けなのです!

この区分けがあるおかげで渾然一体の一強となりづらく、様々な戦術が生まれるというわけです!」


「他のゲームでいう所の種族や属性、文明に当たる要素ですね。

ゲームによっては結局混ざっちゃったりしますけど、このゲームではどれほど重要な立ち位置になるんでしょう?」


「そうですねぇ……各種効果のコストや強化対象で繋がり合ってるのはもちろん、

後に実装予定の《アーリータップ》というマナプールに近いシステムで重要になります。

しかし! 最大の制約は『他のクラスへはギアアップできない』ルールですね! これで混成デッキの難易度がグッと上がっています!」


「ギアアップできない……だけですか? 言葉だけだと大したことないように感じますが……」


「そんな事はありません! ギアアップに使えないとギア上げ事故の元ですし、ゲストカードとして扱うにもシナジーの無さやステータスの微妙さが目立ちます!」


「え……でもセンターとの入れ替えはできますよね? だったら走る事もできて……」


「途中で除去を受けたら?」


「へ!?」


「例えば4ターン目。ギア2で入れ替え疾走(ピットトリップラン)を行っている最中だとします。

その中に他所のクラスのマシンを混ぜ込みましたが、それをセンターに置いた途端に他の行動してないギア2に向けて除去が飛んできました。

……さあ大変です。この状態では手札に何枚ギア3があっても呼び出せません。『別のクラスにはギアアップできません』から」


「あ…………!」


「そういった事故を防ぐ為にも、ワタシは統一デッキを使うことを推奨しています。

まぁなんせ、上記のまどろっこしいルール丸々無視できますから!」


ズコォ!「この講座台なしですかっ!!」


「そんな事はありませんよー? こうして細かいルールや事例を知っていくことでゲーム脳は育成されていくのです。

新パックの発売を控え更なる変容が予想される本ゲーム。それに付いていく為にも、こうした知識の蓄積は大事なのです。

後でぜぇーーーーったい役に立ちますから!」


「なるほど……わかりました、頑張って覚えてみます!」


「よろしい! 簡単なようで複雑なルール《クラス》。こたびは序・破・急の三編に分けてお送りする事とします!」


「次回は破……ですね! えーと…特殊クラス《ステアリング》について?」


「ハイ! 初心者の方々にとっては謎のクラスステアリング! ワタシも所属するこのクラスの役割について詳しく語って行こうと思います!

次回を視聴して、皆さんも彩色無き卵(ホワイト・エッグ)の殻を破っちゃって下さい!」


「お楽しみに!」


講座はまだまだ続きますが、その前に解決せねばならない事案が。果たしてシルヴァよどう動く!!

次回「百合の花束を携えて!」 え、百合? まあともあれお楽しみに!

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