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カードレース・スタンピード!!  作者: 能登川メイ
episode 9 愛ゆえのロンド。千里vsアルジ
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落とし前の決着!! 千里vsアルジ後編

前提として、先駆千里には打つ手が無いはずだった。


山札に三種類しか入れられない凡庸クラス・ステアリング。対策(メタ)カードが多く在籍するその枠を、千里は既に全て晒してしまったからだ。


だからこそ、敵対者のアルジには「このタイミングで使えるカードなんて無い」と判断する事ができた。もし一種類でも不明なままであれば、警戒が残り派手な行動は控えたであろう。


故に、逆に言えば。




アルジが自分の勝利を過信して、戦術が乱れたとしても…………無理は無かった、と言えよう。











千里残り走行距離…………6


アルジ残り走行距離……5




赤熱のサーキットに、白亜の風が舞い踊る。


晴れやかな心地で語る少年の姿があった。


「覚えているか! このゲームと良襖ががぶっ壊れたあの日、良襖とのレースでゴールを決めたのは俺のカードだ」


「……おーよ、よーっく覚えてるさ」


ギリッと唇を噛む千里の姿をアルジは目撃した。


忠臣としての使命。敵対者だった彼に引導を渡したのは彼のカードの効果だった。


唯一敗北を与えた一撃。『勇者の天敵』としての自負が彼にはあった。


「俺の効果発動!! 登場時に山札を探索し、ギア5のカード一枚を手札に加える! 俺は 《器戒兵タンジェント》を選択!」


「器戒兵……っていうと!」


「おうさ、今も飛び回ってるアイツらさ……すぐに会わせてやんよ」


言いつつ、巨大な浮遊フラスコの上に座す。


その姿は世界を掴む王子にも、近付くものを食らい糧とする狼にも見えた。




《化学の担い手アルジ》✝

ギア4マシン ステアリング POW9000 DEF15000

◆【デミ・ゲストカード】

◆【ゲーム中一度のみ/このカードを手札から捨てる】自分の残り走行距離を5減らす。

◆【自分の場にマシンまたはアシストが計四枚以上ある】このマシンの【デミ・ゲストカード】を無視し、【登場時】デッキからギア5カード一枚を選んで手札に加える、を得る。この効果で加えたマシンは、相手ターン開始時にセンターに重ねて呼び出してよい。




背負う役割は最上級への潤滑剤。


切り札を呼び寄せ土台となりつつも手札で腐った時のために、いざとなれば手札から切れる走行能力もある。


良襖とのレースではその効果を十全に生かして千里を葬った、紛れもない『魔王の忠臣』と言える一枚だ。


そんな、飼い慣らされた狼が動く。


動く!


「さあまだ走行は残ってる! 俺自身、化学の担い手アルジで走行!」


フラスコが火を噴く。


五キロ先のゴールへと、加速度的に迫る。




アルジ残り走行距離……………5→1




いよいよ王手。


彼の眼前に勝利が迫る。既に愉悦の笑みを浮かべる余裕すらあった。


「さて……このまま俺がターンを終えても、俺自身の効果で器械兵は場に出てくる。それはそれで愉快な事になりそうだが……」


遅いという判断。


それでは足りないと認識する。


「……そんなものは待たない。どうやら運命は、最速の決着を選んだらしいからな! 手札から 《緊急ピットアウト》を発動!」


「っ……!!」


彼が切ったのは、前のターンにも発動した「走行中にマシンを呼び出すカード」だ。


オーバートップのギアを踏み、アルジの体が巨大な殺戮ドローンに搭載されていく。


口上が高らかに放たれる。


「ーーーーオーバートップライディング! 量産型が蹂躙する。個を持たぬ相が埋め尽くす。無味乾燥の使命を背負い代行者よ空を舞え!

起動せよ無尽の五体! 《器械兵タンジェント》ッッッ!!」


そうして、広域を電子パネルで構成されたマシンが飛翔する。




ーーーーKIYURARARARARARARARARARARA!!




《器械兵タンジェント》✝

ギア5マシン サイエンスサンクチュアリ POW 0 DEF30000

【このマシンが場に存在する/相手ターン終了時】相手はゲームに敗北する。




有する能力は、先刻のミッションでも千里達を追い詰めた特殊敗北。


最後の手札を使い切ってしまったアルジだが、もはやそんな事どうでも良いと思っていた。


ただ、確信した勝利の前に舌を舐めずる。


「全く……案外呆気ないものだなぁ決着ってのは。せっかく特殊敗北を押し付ける効果を用意したってのに、このままゴールすればそれで済む話だってんだからな?」


「…………」


「だが勝ち星は得させてもらう! お前に勝った『濃厚な体験』は、俺の未来の選択に大いに役立たせてもらう!。

行くぞウイニングラン!! 機械兵タンジェントでゴールだ!!」


最後の一手に、轟音が果てを目指す。


ひと飛びでゴールテープを切りに向かう。


チェッカーラインが目前に迫り、化学の担い手の顔が歓喜に染まる。


「やった……俺の勝ちだ! 崩れ落ちろぉぉおおお!!」


宣言は放たれた。


もはや結果は揺るぐはずはなかった。


例えこの場面を乗り越えたところで、無茶を強いる盤面を投げられるとあっては立ち上がる意思すら保てないはずだった。


「……………」


もはや千里も何も言わない。


だが。


だが。






その状況は、()()の存在によって阻止された。






ーーーーグシャァッ!!


「…………は?」


不意に、ナマモノを轢いてしまったような感覚があった。


その正体を確かめる前に、機体全体が信じられない程の力を受けて横転してしまう。


「ッッッ!? グベ、ばきゃああ!?」


ゴガンバギズガゴシャア!! と頭から洗濯機にぶち込まれでもしたような衝撃がアルジを襲う。


混乱する中、自身の電脳幹部権限(ステアリングキー)の効力で内壁を突き破り脱出する。


「あ、が……何、が…………!?」


コースに落ちて転げ回り、白衣や頭部を粉塵で汚しながらも何とか立ち上がる。


そうして、原因を視認した。


老いた影を見た。






「さてと……随分な火事場じゃのう、アルジよ」






見据えた先、蠢く器械兵の前に佇むのは一匹の()


年老いた、爺面の狐がその道筋を邪魔していた。


「何故だ………何故お前がここに居る……ホムラッ!?」


アルジには理解できなかった。


同じAi‐tubaの一角。


刃咥える化け狐。領域サムライスピリットの支配者にして……タギー社の会長。


そして先駆千里に討たれ、一線を引いたはずの老狐。


《試練の与え手ホムラ》が何故この場に居るのか、アルジには理解できなかった。


「クク……儂がここに居ることがそんなにおかしいか?」


「あ、当たり前だろう……お前のクラスは俺と同じステアリングのはずだ……千里はもうステアリングを使えないだろう……。

だいたい、出てこれる訳が無い。このタイミングで()()()使()()()()。なのに何故だ、どうやってお前が妨害できたのだ!?」


「確かに 《試練の与え手ホムラ》には何もできないさ」


呆気ない肯定。


確かに彼自身のカードがここに飛び出せる道理は無い。


が。


「じゃが、いかんせん儂が出張らないと締まらんカードを使うものじゃからの? のう小童……いいや先駆千里!」


「カード……まさか」


それはある意味で、小粋な演出。


再び、意識を対戦相手に移す。


彼の手元で()()()()()()()





《変化・紅狐演義》✝

ギア3アシスト ()()()()()()()()()

◆【相手マシンの攻撃宣言時】山札を探索し、対象と同じギアを持つサムライスピリットのマシンを一枚選んで条件を無視して呼び出す。この時、相手は攻撃を中断出来ない。




「サムライスピリットの、カードだと……!?」


「凡庸特殊クラス・ステアリング……全てのクラスとして扱い、どんなカードにも重ねられる。

だったら、コイツをセンターに置いているうちは、同格以内の()()()()()()()()()()()()使()()()って事だ……」


「まさか……まさかまさかまさかまさかまさかまさか!?」


「そうだぜ……スカーレットローズのカードでどうにもならなくても、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」


はっとした。


致命的な見落としを自覚した。


「紅狐演義……攻撃したマシンと同格のマシンが化けて出るカード……。

てことはだ、俺がギア5で行動しちまった今、出てくるのは……!!」


「もちろん出すさ。ギア5を、俺を追い詰めたラスボス様々のマシンをな!!」


千里の山札から一枚のカードが躍り出る。


口上が述べられる。


「ーーーー()()()()()()()()()()()()()()夢よ踊れ。コトダマよ歌え!! この天地こそは世界を創る最前線!!

顕出せよ。歓喜せよ! 大いなる偶像となりて、覚めること知らぬ夢よ世に蔓延れッッッ!!」


火炎の渦がチエカを中心に巻き起こる。


逆転の風が吹き荒れる。


「さあ行くぞチエカ、儂を受け止めろぉ!」


「ああもう、しょうがありませんねー!」


あの日のように、ホムラがチエカと融合する。


ただし、今回は味方として。


融合の果て、爆炎の渦の中に焔を纏う妖狐の女が立っていた。


反響するような二人の声と、千里の声が重なる。


「『『統合完了! 《原典妖‐妲己威》ッ!!』』」





《原典妖‐妲己威(タギー)》✝

ギア5マシン サムライスピリット POW10000 DEF10000

【デミ・ゲストカード】【三回攻撃】【進路妨害】

【場札一枚を含む、計三枚同じギアを持つマシンカードを場、手札、捨て札から選択】選択したカードを全てセンターの下に重ね、手札のこのカードを呼び出す。その後このマシンは次の相手ターン終了まで、選択カードと同じギアになる。

【このマシンの登場時】自分の捨て札から、【装着】を持つサムライスピリットのアシスト一枚を選択して手札に加える。

【このマシンがセンターにある】このマシンはバトルの際、三体による連携攻撃を受けない限り破壊されない。

【このマシンが相手マシンに攻撃した時】バトル終了後、相手のマシンのPOWとDEFを10000下げる。





「タギー……タギーィイイイイイイ!? なんでこんな……お前!!」


実装前のカードの出現。


ありえない現象に驚愕する。現在あれを所有しているのは、作成者のホムラだけのはずーーーー


「いやまさか。お前ホムラのカードを奪って……!?」


「慰謝料とでも言ってくれよな印象が悪い。それに言ったろ今回はガチだってな! いつもとおんなじ戦術使ってやるわけねーだろーよ!

さーて効果の後半を処理、このマシンに攻撃してもらうぜ!」


「!?」


そう、変化のカードには攻撃続行を強制する効果もある。しかも進路妨害もちが場にいるならそちらを攻撃する必要がある。


甘かったと自覚した時にはもう遅い。


(待て待て待て待てヤバいヤバい! タンジェントは本来迎え撃つためのカードだ! 防御力は三万もあるが攻撃力は…………!!)


「待て、止まれタンジェント頼むから止まってくれえぇぇ!」


居合を構える人妖を前に、アルジは絶望の行進しか出来ない。


「じゃあ頼むぜ二人とも! 妲己威の迎撃……」


『『りょーかいっ(承知!!) 憤怒一閃・炎熱居合斬!!!』』




WIN 妲己威DEF10000vs 0POWタンジェントLOSE




「ぬぐふぁああああ嗚呼ああああああああぁぁぁ!?」


ズッパリと一刀両断。


せっかく呼び出した切り札が、効果すら使わず瞬殺、ドゴンと爆散されてしまったのだ。


ガラガラグシャリと崩れ落ちる切り札の瓦礫の内、彼に後悔が満ち満ちる。


(あああああしまったあああぁぁぁ!! 調子に乗らず素直に千里のターンで迎え撃っていれば妲己威の出現はなかったのにぃぃぃぃ!!)


『さてと、の』


「ひぃっ!?」


混乱の中で声をかけたのは人妖の片割れたるホムラだ。


『お主の手札は既にゼロ。もはや撃てる手は無い、早々にターンを終了するが良い』


「うぐ……た、ターンエンド……」


ぷるりぷるりと震えながらターンを明け渡す。


もうアルジは虚勢しか張れない。


「だが……だが舐めるなよ。俺の場にはまだ二体のキルハルピュイアが居る。

コイツらは攻撃を吸うし、破壊された時にドローもできるんだ……!」


「そーかよ。俺のターン、ドロー……」


(ヤバいヤバいヤバいヤバい! 三回の攻撃なんて耐えられるわけない! よしんば妲己威一匹ならともかく後一台でも呼ばれたら)


内心は慌てきってしまっているアルジだが、こんな状況で語る悪寒など前振り(フラグ)でしかない。


案の定、


「手札から 《ミスター・トレーラー》を呼び出し、その効果で 《赤塗りのパトライド》を呼び出す!」


(ああああああああぁぁぁ二台も呼ばれたあ終わったあああああああぁぁぁ)


これでキルハルピュイアだけでは耐えられない事が確定した。


そもそもがギア5の三回攻撃だ。ハルピュイア二体を殴り潰した後で、ついでみたいに王手をかける化け狐に大それた援軍は要らなかったのだが。




《ミスター・トレーラー》✝

ギア3マシン スカーレットローズ POW10000 DEF8000

◆【場札二枚を疲労】自分のデッキからギア1スカーレットローズマシンを一枚選んで場に呼び出す。




《赤塗りのパトライド》✝

ギア1マシン スカーレットローズ POW2000 DEF2000

◆【このマシンをセンターの下へ重ねる】センターのマシンカード一枚を回復する。




(オイオイオイ負けたわ俺何回攻撃回数増やす気だよあわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわ)


もう、オーバーキルする気満々の布陣を敷いてきた。


コキリコキリと首を鳴らして照準を定める。


「覚悟決めろよ? 妲己威とトレーラーで、二体のハルピュイアを攻撃!」


「ヒィ!?」


ぐしゃりとグシャリ、怪鳥がはね飛ばされる音がした。




WIN 妲己威POW10000vs7000DEFハルピュイア LOSE




WIN トレーラーPOW10000vs7000DEFハルピュイア LOSE




すっからかんの虚無が彼を襲う。


ひゅうと寒風ふく絶対絶命も、しかしアルジは足掻く意思は止めなかった。


「くぅ……キルハルピュイアの退場時効果! 破壊された時一枚ドローする……二枚分のカードをドロー!」


震える指で引いた一枚枚目は、ダブついた死に札 《ヘルリアクター・ゲート》。


そして二枚目は。


(……!? ひぎぃ、やったああああ 《ルイズ》を引いたぞ! さっきデッキに戻した『守護神』だ!)


先程も抱えていた防御札である 《豪鬼の狩り手ルイズ》を引いた事で一気に気が明るくなる。


(ルイズは負けそうな時に出てきて盾になってくれるカード! しかも相手の走行をある程度潰せるオマケ付きだ!

やったぞこれでこのターンを凌げる! まだわからないまだ負けていな)





ーーーーズガバキィ!!




「あ、へ……?」


思考は、千里からの一撃で遮られた。


「妲己威で、化学の担い手アルジを攻撃……」


「え、なんで…………?」





Guard 妲己威POW10000vs15000DEFアルジ high





(なんで、殴りかかられているのだ……? もう、数値上は走り切れば終わるのに……。

さっさと走り切ればいいのに、俺のカードを攻撃する理由なんか無いはずなのに……)


骨が軋む感覚を覚えながら、ただ疑問に思っていた。


「妲己威は、三体の連携攻撃を受けない限り破壊されない。そして、このカードの攻撃を受けた対象の守備力は10000下がる。再び、アルジを攻撃」




アルジDEF…………15000→5000



WIN 妲己威POW10000vs5000DEFアルジ LOSE




ドガバギグガズグチァズシャアアア!!


連打を受け、顔の骨格そのものを歪ませながら満身創痍でコースに叩きつけられる。


それでも残った下級マシンに這いずり乗り込み、強引にレースを続行する。


「なん、で、こんなこと……」


「落とし前ってやつだ」返答はすぐに来た。「ただ倒す準備ならとっくにできてる。

だがよ。仮にも俺たちを裏切った相手を倒すってんだ。ただの決着じゃ済ませない。

劇的で、圧倒的で、この先早々味わえないような完全な敗北を味あわせてやろうってな!」


「完全、敗北……」


理解できなかった。


合理的な思考を積み込まれた彼には、そのような思考は理解が困難だった……。


「赤塗りのパトライドの効果。このマシンをセンター下へ重ねることで、センターの妲己威を回復する。妲己威で走行」




千里残り走行距離……5→1




「そして。手札からこのカードを発動するーーーー吹き荒れろ炎、幕引きは今。決殺の焔が敵を焼く」


「……その口上、ひょっとして……」


「ま、予想通りだろうぜ。行くぜホムラ、チエカ!!」


『はいなー!』『承知よォ!』


そうして、三位一体の切り札達の元に。


燃え盛る刃が、握られる。


「逃げ…………」


られない。肩を掴まれる感覚。


「……ずっと、この位置に来たかったんだ」


彼は、千里はすぐ傍にいた。




千里残り走行距離…………1


アルジ残り走行距離……1




《秘剣・大蛇狩酒呑炎斬》✝

ギア5・ サムライ・スピリット/チューン

◆相手マシン一枚を破壊する。この時自分の残り走行距離がゲーム開始時の三分の一以下だった場合、自分は()()()()()()()()




文字通りのゼロ距離。


処刑のギロチンが振り下ろされる。


(そうか、最初から握ってたんだな……決着のカードを。だから安心して、俺を…………)


「叩き潰せるってわけだ」


言葉の先は、憎まれ口の勇者が繋いだ。


「ただの決着じゃあ足りない。『劇的』な必要があった。お前が一生忘れないくらいにな。

だからこそここに来た。俺たちを裏切った時点で、こうなる覚悟はできてたんだろうなぁ!?」


「…………ははっ」


正直、覚悟なんて出来て無かった。


それでも彼は、虚勢を張ることをやめない。


「ああ畜生! 思いっ切り来いよおおおお!!」


「ああ行くぞ! 受けてみよーーーー秘剣・大蛇狩酒呑炎斬ッッッッッッッッッッッ!!!」




ーーーーMEGIGAGOGUWAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!




「アガァかァがァがががががが……………!!」


炎熱の刃がアルジを焼き払う。


千里が突き抜けるように走り抜ける。


両者に明確な差が生まれた。


そして、








千里残り走行距離……1→WINNER!!








そうして、決着は着いた。


長きに続いた決戦は、千里の圧倒的勝利で幕を閉じたのだ。

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