表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
心底面倒ですが神様救ってみました  作者: 市川 春
◇ギルドにて◇
43/109

地獄で心をときめかす



(第一王子視点)



 天使様は地獄だと言った。

 それはあながち間違いではないと感じたのは目覚めて暫く経ってからだった。


「天使様……」


 瞳を開くと夕焼け色の空があった。起き上がり見渡すと広がる草原と森の入り口。

 私が魔物の攻撃を受けた場所だ。

 

 私の視線を塞ぐように立つ人影。


「…………」

「目覚めましたか。随分とお疲れだったようですね」


 逆光でよく見えなかった姿が近づく事でハッキリとし、そこには私より幾分幼い少年が立っていた。

 少し冷たさを感じる言葉遣いと、心を見透かしているような冷静な視線。

 リズ……。

 白い髪に赤い目を持った少年。

 夕焼け色に染まった髪が輝いていて不覚にも美しいと感じてしまった。


 "随分とお疲れだった"と言ったのは皮肉だろう。随分と寝ていたなと、そう言いたいのだ。


 確かに沈みかけの夕日を見るに私は何時間も寝ていたのだろう。


 どれだけの時間がたった?

 

 何故、私は生きている?

 私の傷は……


「傷が治っている……」


 やはり、ここは……死後の世界か?

 傷が無くなるなど有り得ない。


「此処は地獄か?」

「何を言ってるんです」

 

 地獄でなければ、まだ夢の中なのかもしれない。そんなことを考える私を呆れたように冷たい瞳で見下ろす少年。


「この傷は一体誰が」

「それは、私の妹が」


 言葉少ない彼の視線の先は、私の後方。

 そこにはコチラに背を向け、頭を抱えて座り込んでいる少女の姿があった。

 コチラを向く素振りもなく、ひたすら地面を見つめている。もしくは瞳を閉じているのかもしれない。

 明るい茶色の髪。


 青ではないのだな。


 漠然と思う。


 癒しは水の属性で、それを扱うのはごく一部。貴族内にも少なく、その殆どが聖職者として活動している。

 幼い少女が扱えるのだとしたら、それはそれは凄い事で、私の受けた傷の深さを思えば、完璧な治療を施した彼女は聖女として奉られてもおかしくはない。


 自身の胸に手を当てた。

 温かくあり脈を打つそこには、傷跡も痛みもない。


 此処が現実なのだとしたら、まるで、クラリードでの事が夢であったかのように……。



「っ! そうです! クラリードは……。あの魔物は一体どうなったのです」

「さぁ、クラリードの事は私にはわかりかねますが、魔物の件は王都に連絡が行ってるはずです。魔物は魔石は抜き取りましたが、一応死体を残しています」

 

 一歩横にズレる少年の背後には確かにあの魔物の死体が転がっていた。


「あの魔物は貴方が?」

「えぇ」


 近くに騎士や大人が大勢いるようには思えない。いたのならこんなに静かなはずがない。つまり、腰にある剣で彼が倒したのは間違いないのだろう。


「信じられない……」


 大型の魔物を一人で狩るなど、私が知る中には一人、カナンヴェーグ殿くらいしか思い浮かばない。

 騎士団長は引退したものの、高齢の彼を凌ぐ騎士は後続には存在しないのだ。


「アレは……随分とヤンチャをしてここまで来たようですね」

 

 彼の視線は地に撒かれた臓腑の中から覗く人体の一部に向けられている。


 ヤンチャなどと表現するにはあまりにも残酷。クラリードの門で口にしたモノか、はたまたここに来るまでに犠牲になった者なのか。


 ゾッとする。


 コレを、この結果を私が招いたと思うと自責の念で心臓がギュッと握られたかのように苦しく、自身の存在を否定したくなる。否定したところで何が変わるわけでもないのに、そうせざるを得ず、震える手で自身を抱き浅い息をくりかえした。


 私が、あの領主のように民を餌に魔物の機嫌を取っていたら、クラリードより北に被害は出なかったのか……。

 私が、クラリードを出ずに魔物と対峙していれば、魔物を留めておけたのか。

 私が、この少年のように強ければ……。

 せめて、パレア並の生まれながらの才があれば……。


 私が……私の存在が間違っていたのか。

 

 情けない事に静かに頬を涙が伝ってゆく。いくら止めようとしても感情を制御出来ず、唇を噛み締めることしかできない。



「魔物が人を喰らうのは摂理。それが目の前にあるか無いかの違いでしょう?」


 何も答えられずにいる私に彼は冷たく言い放った。


 確かにそう。城にいたまま資料を見ていだだけでは、他人に起きた悲劇に胸を痛めるだけ。対策を練る事はあっても自分をこうまで責める事は無かったのだろう。


 私の判断で人が死んだ。

 そう思うと気が狂いそうだ。


「動けますか? もうすぐ、兵士が来ると思いますけど、私達は少し移動したいので此処に残るか共に移動するか選んでください」


 移動するのだとしたら、王都かニコラウスを置いて来た村かのどちらかだと思われる。

 兵士が来るのなら其れを待つべきだろうが、魔物の死体につられて来た赤狼を相手するだけの力が私にあるかといえばおそらく無い。


 流れた涙を拭き取る。


「アレがもう、もたなそうなので一旦引き上げるべきかと」


 アレとは少年の視線の先で地面に蹲る少女。あの姿は具合が悪かったのか。私が引き留めていたのだ、それは悪いことをした。


 少年は紙とペンを取り出し伝言を記入していく。


「一旦、拠点に戻る旨と……貴方は何か伝える事はありますか?」


 私がついて行くと伝えていないと言うのに行く程で話を進める少年。


「この魔物がクラリードより来たこと、直ぐにクラリードへ応援を向かわせる事を」


 と言ったものの、この手紙で人が動くとは思えない。やはり、ここに残るのが最善だろう。


「私は見殺しにしたと罪に問われるのは御免ですよ」

「命の恩人にそのような仕打ちは絶対にせぬ」


 王都付近の魔物ならば戦う事はできずとも、結界で凌ぐことならば残り少ない体力と魔力でも可能だろう。

 そう思って言った言葉に少年は眉を寄せて答える。


「死人は証言台に立つことはできないのです。悪事を働いた者がいたとして、加害者と被害者のどちらともが死んだ場合、どうなると思います?」


 急にどうしたと言うのだろう。

 犯罪の裁き方など今は関係ないというのに。


「遺族が罪を償うのでは?」

「普通はそうでしょうね。でも、貴族が絡めば誰かが被害者になり変わることも、加害者の罪をなすりつけることも可能です」


「……!!」


 この少年の言わんとしている事を理解して言葉を失った。彼は私が魔物ではなく人為的に殺害される可能性を説いているのだ。


 私を迎えに来た何者かが私を葬ったとしたら、証人などいないのと同じだ。

 あっけからんと悪事を他人のせいにできるだろう。


「私はこのような形ですので、そういった不条理を押し付けられやすいのですよ」


 リズ……。

 夕焼け色に染まった白い髪と真っ赤な瞳。

 

 大型の魔物を倒す実力と話していてわかる彼の知性はとてもリズとは思えない。神は理不尽だ。髪が白でさえなければ、彼は国が喉から手が出るほどに欲しい人材なのだから。


「それに、今はアレを人目に触れさせたくない。特に、貴族には」


 目を細めた彼は蹲る少女を見ている。

 余程、妹を大事にしているのだろう。

 

 出来ることなら恩人である彼らに迷惑がかからないようについて行きたいが……。

 此処に残り、早くにクラリードの実態を伝える事は多くの民の命を救う事に繋がる。

 

 視界の隅、少女が立ち上がる。

 フードを被り小走りに少年のもとまでくると、私に軽く会釈をしてまた座り込む。

 表情は深く被った外套のフードで全く見えない。


 何故? 不思議に思っていると、すぐにドドドドと、小さいながら馬の駆ける音が私の耳に届き始めた。きっと、コレが聞こえたから少女が移動したのだ。

 

 一度視線を伏せた少年は持っていたメモを破り捨てる。移動はもはや間に合わないと判断したのだろう。



 やがて、私の前に現れたのはたったの三人。

 アドレンス最強の男であるカナンヴェーグ殿。兵士団長を務めるカナンヴェーグ殿の孫のエルトディーン卿、それからもう一人は兵士にしてはかなり軽装の青年。


 まず、カナンヴェーグ殿が馬を降り駆け寄り膝をつく。


「殿下! ご無事で何よりです」

「あぁ。其方も引退したというのに駆けつけてくれてありがとう」

「当然の事でございます」


 起き上がろうとするが、傷や痛みはないというのにうまく力が入らない。傷を受けた事による後遺症ではないかと少し冷やりとするもののカナンヴェーグ殿の補助を受けて何とか立ち上がる。


「……大型の魔物が出たとの連絡はあったはずですが……騎士団はどうしたのです?」


「今回、騎士の派遣はありません。兵士で対応せよとの事でした。大型の魔物は兵士では対応できず無駄死にするだけですので、個人の判断で祖父に声をかけ、王都に連絡をくれた彼に案内を頼み三人で来たのです」


 エルトディーン卿の言葉に息が詰まった。どんな報告がなされたかはわからないが、大型の魔物をここに居る少年が倒せるなど誰も考えられないだろう。つまり、王都の人間は……私ごと平民である兵士を切り捨てたのだ。


 少しずつ心臓が大きな音を立てて血液を送り始める。

 私はいったい何なのだ。

 世継ぎはパレアがいるのだ、要らぬと判断されたとてこのような扱いを受ける王族が他の国にはいるだろうか?

 学園を休ませてまで視察に向かわせたのも何か意図があってこの事ではないかと勘ぐってしまう。


 天使様が言った通り……ここは地獄ではないか。

 あのまま死ねていたら、この事実を知らずにいれたら……。きっと、こんなにドロッとした暗い感情を抱かずに済んだのだろう。


「現在、第三騎士団は兵士と共に各地へ魔物の対策として駆出されていますし、また、緊張状態である国境付近のへの第二騎士団の派遣で王都内の騎士の数自体が少ないのは殿下もご存知でしょう」


 現在王都に残っているのは第一騎士団と最低限の国防ができる数の騎士だけのはずだ。

 王都内の戦力をギリギリまで削る。それができるのも、アドレンス王国が南を他国に接する事なく断崖絶壁の海に囲まれているからで、南からの他国の侵入の心配が薄い為、王都がかなり南寄りにあるのだ。


「わかってはいるが、クラリード含め王都の南にある街や村は本来この国の食糧庫であるべき土地。それが、魔物に侵されていると知れば、騎士を派遣しないという判断はしないはずだ」

「本来ならそうです。しかし、本日は第一騎士団が第二王子殿下と遠征に出ている為、動かせる騎士が本当にいないのです」


 何という。あまりの事に言葉を失う。


 公務など、第二王子、彼の歳ではありえない。おそらく、パレアは城の敷地では我慢できずに新しい自分の馬で騎士の護衛を大勢連れて遠乗りに出ているという事だろう。

 それ故に、緊急時に対処できないなど、彼の身勝手さと王のパレアに対する甘さに頭を抱えたい気分だ。


「よって、隊を編成して明日以降にクラリードへ向かわせる予定となっています」


 騎士団長あたりがクラリードで何か起こったのを察して、騎士達が戻り次第対応できるよう動いてくれている事に安心する。


「あとは、騎士団に任せて、殿下は城に戻り次第休まれますよう」

「あぁ。そうさせてもらおう」


 色々と思うところはあるものの、私は肩の力を抜き皆に微笑んで見せた。



 


「後始末はお願いしますので帰ってもよろしいですか」


会話がひと段落したのを見計らって少年が声をかけてきた。


 彼は応援の兵による私の殺害を危惧していたが、現れたのがカナンヴェーグ殿であれば問題はない。安心して身を任せることができる。許可を出そうと口を開きかけた時、エルトディーン卿が少年に話しかけた。


「シオ! 其方は無事とは思っていたが、殿下の御前だ。お前も膝をつけ」


 冷ややかな視線をエルトディーン卿に向ける少年の名はシオというらしい。愛称を付けるにしても普通は二音にはしない。


 彼はいったい何者なんだ?


 不服そうにしながらも、エルトディーン卿に頭を押さえられ膝をつくシオ。

 私はエルトディーン卿が少年と面識がある事に驚く。


「いや、私も先ほど目覚めたばかりで、名乗っていなかったのが悪いのだ。私はアドルディアフォイフォイ・アドレンス。改めて、今日の事は礼を申す。よければ其方等の名を聞いてもよいか?」

「………………」

 

 私が敢えて先に名乗ったというのに兄妹そろって口を開かず、私の身分に驚く様子もなく、態度を変える事もない。

 更に、少女の方は蹲ったままフードの縁を両手で下に引っ張り、その場を動く気配もない事に逆に私が驚きを覚える。


「ハッハッハッ! 本当に生意気な小僧じゃて」

「…………」


 カナンヴェーグ殿が現状を笑い飛ばす。

 それでも口を開かない兄妹の代わりにエルトディーン卿が紹介を始めた。


「この少年がシオでコチラの少女がヒノでございます。決して名を奪われた者ではありませんのでご安心ください」


 名を奪われていないのに二音という事は、二人とも偽名なのか。


「ヒノはもとより声を発することがでませんので、名乗らなかった事は悪しからずご了承ください」

 

 エルトディーン卿は此方へ到着してから、私の様子をうかがいつつも随分ヒノと呼ばれた少女の事を気にしていた。今も、蹲る彼女に触れようか声をかけようか迷っているのが窺えるので、余程心配なのだろう。


 正直、私も彼女に何が起こっているのか気になってはいた。"もうもたない"とシオが言っていた事もある。私の傷を癒した事で魔力が枯渇しかけているのか、はたまたそれ以外の原因で体調が悪いのか……。


「小僧、お前の妹はどうしたというのだ」

「……。口に出して表現したくありません」


 不快そうに眉を寄せて口にする事を拒むシオ。理由がわかれば私に出来る事があるかもしれない。


「理由を聞かせてはくれないだろうか?」


 口を開いてから少し後悔する。

 もし、ヒノの沽券に関わる理由であれば彼女に恥をかかせてしまう事に今更気づいたのだ。

 例えば、例えばだが、大型の魔物への恐怖のあまり失禁してしまったのだとしたら、シオが口にするのを拒むのも理解できる。

 大人でも誰しもがあの獅子の魔物を目の前にすれば恐怖を覚えるはず。ましてや、体格からしてヒノはかなり幼いのだ、あり得ない話でもないだろう。


「…………魔力切れでも怪我をしているわけでも病気を患っているわけでもないので気にされずとも宜しいかと」


 あぁ。そう言われると、ただの例えが現実に思えてきてしまう。大勢の前でソレを口にさせるなど本当に悪いことをした。私は恩人になんて仕打ちを……。


「シオ、殿下からの問いだ。真面目に答えよ。利にならない行動は其方らしくないし、苛立ちが透けて見える。いったい何がそんなに気に食わないのだ」


 エルトディーン卿、よいのだ。もう、触れないでやってくれ。


「聞き出さない方が貴方には都合が良いかと思いますが?」


 シオはため息を吐き出したあと、目を細めてエルトディーン卿に問いかけたが、迷いなく「構わない」との返事が返された。

 再び、深く息を吐き出して、仕方なくシオは語り始める。


「小さく捉えれば殿下が原因、大きく捉えれば国が原因です」


 私が?


「殿下はコレの声をお聞きになられたでしょう?」


 シオの視線は蹲るヒノに向けられる。

 ヒノの声を?

 覚えがない。目覚めて以降、カナンヴェーグ殿達が来るまでシオとしか会話をしていないはずだ。そもそも、彼女は声を出せないはずではなかったのか。

 エルトディーン卿もこの言葉には首を傾げている。


「この世は地獄だと」

「……!!」


 "地獄へようこそ"


 天使様の放った言葉が頭を過ぎる。曖昧な記憶の中で姿形は残っていないが、地獄へ歓迎された事はしっかりと覚えている。


 あれがヒノの声なのだとしたら言葉を口にする事のない意志の疎通……つまり、テイコが結ばれたという事。

 それは、余程相性が良くなければ結ばれないもので、共に過ごす家族間に稀に起こる現象だ。

 初めて会う異性とテイコが結ばれるなど、もはや運命。まるで生涯の伴侶を見つけたかのように、顔も見た事のない歳の離れた少女を意識してしまう。

 気恥ずかしくなり、顔が紅潮しているのが自分でもわかる。沈みかけの夕日と夜の気配が顔の赤みを誤魔化してくれている事を願うばかりだ。


「もとより、魔力の相性が、悪くないのでしょう。癒しを施す為に魔力を大量に流した事で殿下の意識に干渉したのだと推測します。クラリードでご覧になられた事、魔物から傷を受けた事などの鮮明な情景と痛覚を共有したようです」


 あの光景を……あの痛みを?

 幼い少女が耐えうるはずが無い。


「ソレは……テイコが結ばれたという事か」


 都合が悪いと言われたエルトディーン卿はヒノを見つめながら心配そうにしている。


「確かに、孫の嫁にと考えていたワシには都合が悪い。しかし、コレはコレでめでたいではないか」


 豪快に笑い飛ばすカナンヴェーグ殿の孫で未婚者はエルトディーン卿のみだ。顔を見ていないので何とも言えないが、実はセテルニアバルナの家門に見合うだけの良家の姫君なのか?

 いや、姫君がこんな都外に居るはずもない。聖女の如し癒しの力をかっての事か。


「めでたくも何ともありません。このテイコは一時的なモノで特別なモノではありません。この子の体質です。接触を断てばそんなモノ直ぐに消え失せるでしょう」


 私とヒノを結ぶテイコを忌々しいモノのように言うシオ。余程、私をヒノから遠ざけたいらしい。


 接触を断てば消えるのなら、断たなければあり続けるという事。


「少し触れただけで、兄にさえ聞くに耐えない汚い言葉で罵ってくるのですから、高貴な方にはコレの言葉など聞こえない方が幸せでしょうね」


 聞くに兄妹間にもテイコはあるようだ。魔力の影響を与える事でテイコが繋がる特異な体質など初めて耳にした。


「理由は話しましたので、魔物を片付けてから皆様どうぞ城へお帰りください。それからライド。角兎の角と赤狼の尻尾、リーナへの土産は忘れずに持ち帰ってください」


 不快そうな顔から一転、ニコリと綺麗な笑みを浮かべては、存在感を消していたライドと呼ばれた青年に大きな荷袋を渡していた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ