謎の空間
「…ん!?」
何だこの場所?白いタイルの床…病院か?
と思ったが病院は壁が見えない程広くは無い。しかも俺は車に轢かれたにしては無傷だ。
これは…死後の世界ってヤツか?
横を見ると3人ほど寝ている。
「ハッ!?」
1人起きたようだ。同年代っぽいな。他の2人は…まだ寝てるか。
「起きたか。ここはどこか知ってるか?」
「知らねぇよ!それよりお前誰だよ!?」
コイツの大声で他の2人も起きたようだ。
「ここはどこです…?」
「あれ?…何これ」
「それよりお前ら誰だよ!?」
「とりあえず落ち着けよ」
「お、おう…」
よし、静かになったな。
「俺は相沢 蒼。早霧市の高校2年生だ。」
これでいいか。
「俺は早明 雷太。羅針市の高校1年生。」
コイツはパニックになってなかったらうるさく無いのか。羅針市…聞いたことが無いな。
「僕は秦 尚斗。滝市の大学1年生です。」
大人しい人は大学1年か。滝市か…聞いたことはあるな。
「俺、乾 敦。雪市の高校2年生だよ。」
フレンドリーな感じか?雪市は雪が多く降るところだったか。直球すぎるだろ。
「ここに見覚えある人は?」
「「「…」」」
誰もわからないか。
「ここに居ても何も無さそうですし出口を探しませんか?」
敦が提案する。
「自己紹介が済んだようじゃの。」
仙人みたいな人だな。
この人ならここがどこかわかるのでは?