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殺し屋一族の針千本  作者: 犬使い
一章殺し屋が殺し屋に転生編
2/14

プロローグ2

次のニュースです

2年前のヘビー級チャンピオン、ヨワネス.ストロング選手の失踪事件に急展開です。


〇〇県〇〇市の屋敷から異臭が漂っていると近所の住民から通報があり、地元の警察官がその屋敷の中にはいるとそこには…………………


アナウンサーがこの先も言っていいのか?というような視線を外に向けている。



えー、失礼しました。屋敷の中には数万本の針と沢山の死体その中にヨワネス選手と思われる白骨がみつかりました。さらに父親と思われる人の近くで泣いている11歳の少年がいました。


今警察はその少年に負荷がかからぬよう事情聴取する予定です。




「おいおい、まじかよ」


「どうしたんですか?葛城かつらぎ警部補」


「いや、な、例の子供についてなんだが出征記録がでてこねーんだわ」


「えっ?………本当なんですか!?それは」


「あぁ、もしかしてっと思って、例の子供が泣きながら離そうとしなかった親の方も調べたがなにもわかりゃしねー」


「……………」


「しかも、本人は記憶喪失ときた………」


「厳しいですね」


「あぁ、まずはあの子を介護するしかねーな」


「そうみたいですね」


「あぁー、上に連絡したくねー」


「お疲れ様です!」


「あー、運が悪ぃー」

後にこの男、葛城警部補は警視長にまで上り詰める。



あの事件について


28.名無し

おい、見たか?あのニュース


29.あ

>>28

なにそれ?


30.い

>>29

今ニュースしてるから見てこい、〇〇チャンネルだから


31.あ

>>30

なんだよこの事件怖えー


32.ボクサー好き

おいおい、ヨワネス選手も見つかったのかよ


33.う

>>32

それな、


34.え

てか、子供怪しくね?


35.お

>>34

いやいや、それはねーだろ、だってヨワネス選手が行方不明になったのって2年前だろ?そしたらこの子供は9歳だぜ?まだ小学4年生ってことだろ?


36.え

>>35

じゃー誰なんだよ


37.お

>>36

いやいや、俺に聞かれても


38.殺し屋

なかなかやりますね


39.謎

>>38

お前誰だよ


40.空白の時間

結局一番怪しいの誰だよ


41.?

わかんねー






結局有力な情報も見つからず、それから五年が経った

当時は騒がれていたあの事件も今では話題に上がらなくなった。当時はネット上で沢山話題に上がったものだ、


悪魔取り憑き事件やら子供誘拐事件やら子供犯人説やら親子殺し屋説やらなんやら

結局はこう呼ばれるようになった。










針千本事件と

名前の由来は死体には必ず針が刺されておりその数は平均で1000本ほどだったようだ。


現場の屋敷は血の臭いがなかなか取れず結局は気味が悪いとのことで焼き払われた。

このことによって本当に手がかりがなくなったこの事件は未解決事件となった。









「れいー、起きなさーい.瑠夏るかちゃん来てるわよー」


「うぅん、わかってるよー」


僕はそう言って重たい体を持ち上げる…………………

??重たい?


布団が膨れ上がっているところを見る。


「なんでいるのさ、瑠夏」


「えへへ、ちょっとね」


「………ちょっとね、じゃないよ!出てって!」


「ワァーワァー、悪かったって整理現象見てさぁー」


「………なに見てんのさ!」


僕は顔を真っ赤にしながら彼女を追い出す


「じゃ、れい外で待ってるかねー」


「先行ってていいよ………付き合ってるって思われたら迷惑だろうし」


「ん、なんて?」


「なんでもない!!今行くから」


「はーい」




「母さん、朝ごはん何?」


「パンよ!」


それを聞いた僕はパンをくわえて外に出ようとする


「行儀が悪いぞ、れい」


「ごめんなさい、父さん」


僕の父さんは警視の偉い人らしい、身寄りのなかった僕を引き取ってくれたのが父さんだ。だから僕はすごく感謝している。なので父さんの言うことはなるべく聞くようにしている。


「あなたの言うことだけはしっかり聞くんだから、」


「れい、もうちょっと母さんの言うことも聞いてやれよ」


「はーい」


僕はそういいながらパンを食べ終え外に出る


「もう!遅いよ」


「ごめんごめん(毎朝迎えに来なくていいのに)」


「いいから、急ご!(絶対辞めません!)」


「はぁ、」








「れぃー、おんぶして(か弱い女の子に走らせるな)」


「何言ってるのさ年頃の女の子が(自分で歩けよ)」


「ぶぅー、(れいってば、運動神経だけが取り柄なんだから)」


「豚になるぞ(取り柄が運動神経だけで悪かったな!)」


「もういい!いくよ!」


「あぁ」



「おうおう、やってんなお二人さん」


「「なんにもやってねーよ!」」


「そうかいそうかい、」


今話しかけてきたのは和樹かずき数少ない俺と瑠夏の友達だ。


「って、こんなことしてる場合じゃねーだろ」


「「あ」」


そう言って3人は急いで学校に向かった。








これは昔の夢


「ねぇねぇ、お父さんお父さんは針千本飲める?」


「何を言ってるんだ、人間が飲めるわけ無いだろ」


「んんー、じゃぁ約束破ったら死んじゃうの?」


「指切りげんまんか?」


「うん、」


「何か約束したのか?」


「うん、将来のお嫁さん」

少年は恥ずかしそうにそう言った


場面は変わる


「約束破ったから、これ乗り越えたら……結婚できるよ?」


少年は浮気した女の子にそう言った

女の子も少年のことが大好きだった。


「ぐずぁーー、ぁあぁ、しんじゃづだよー、」

少年は泣く泣く泣く泣く泣く泣く泣く泣く泣く泣く泣く泣く


針千本飲まされた少女の近くで。




キーンコーンカーンコーンーーー

キーンコーンカーンコーンーーー



遠くからそんな音が聞こえて、起き上がる


「れい、なんで泣いてるの?」


「瑠夏、瑠夏はどこにもいかない?」


僕の弱々しい声を聞いて瑠夏が頭を撫でる


「どこにもいかないよ、あなたのそばにいるから」


「ゔぅん」


「だいじょーぶ、だいじょうぶたがら」


「ゔぇーん 、、ありがどぉぁぁ」


それから10分ほど経った



















この時の10分が





















この会話が




















その前にあの夢さえ見なければ


















こんなことは起こらなかったのに。



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