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殺し屋一族の針千本  作者: 犬使い
激動の4歳児編
13/14

4歳児になった日2

俺は今悩んでいる、やはりゼクスをあの場所に連れて行くは、早かったような気がする。

ゼロスは6歳の時、アインスは5歳の時、レニールは8歳の時、サンドラは7歳の時、そしてフォードが6歳になる前、ラウードはまだで、ゼクスを先に選んだ。

あのあと近くの部屋に入った、最近忙しくて眠れていなかったし少しだけ仮眠をとった。


〜夢〜


「まてー、ウサギー」


ピョンピョンと飛び回るウサギを追いかける少年。

当時7歳、名前をシルバ・ゾロークと言う。


「こらー、僕の大事なもの返せー!」


ウサギは少年の方を振り向く、すると目の前のウサギはあろうことかウサギ耳の美少女に姿を変えた。


「あ、あの」


「ゾローク貴方は将来至難な道を行くでしょう、でも諦めないで、そして、どうかあの方を」


「え?……うん、」


これが当時まだまだだった少年をやる気にさせた、淡い日の恋、初恋という魔法で。


「あの、名前を教えてください」


「私の名前は……………」




「……また、あの人の夢だ」


7歳の時の初恋なんて、今ではしっかりと覚えていないはずなのに毎年1回は必ず夢に出てくる、そしてゼロス、アインス、レニール、サンドラ、フォード、ラウード、ゼクス、シューゼル、の子供達が生まれた日には必ず夢を見た。

あの人と出会うことがなかったら、俺は死んでいただろうと思い出す、訓練を、恋する気持ちを、生きる気持ちを、断念しようとした時には必ず彼女の顔が脳裏に浮かぶ。


「ん…………?声が聞こえない……おかしいな」


そのあと部屋から出てきた彼が見たのは、この家ではかれこれ8年間調教師をつとめているエルドナが我が息子に服従している姿だった。



「………何があったというのだ」


「父さん」


「ゾローク様」


「喋り方まで普通になってるじゃないか、エルドナ」


「あ、はい」


彼女はシルバ・エルドナ

我が家には計230のメイドと執事、あとはエルドナのような仕事を担当するものも多い。シルバ家のメイドなどはシルバ家が経営している学校の卒業生だけが慣れる。スパイなどの参入を防ぐため学校に入れるのは4歳からとされており、最初は体力作りと勉学に励む。そのあとは体が出来上がってから訓練とされている。シルバが名前についているのはシルバ家の絆の深さを意味しており、例え一人でもメイドが殺されればやり返す。

エルドナは8年前学園を卒業しこの仕事についた、

彼女は性格破綻者と認定され表沙汰ではない仕事をすることが多く、今はこの仕事を任していたというのに、何ということだ。


「それより、何故ゼクスの椅子になっている?」


「それは、そのぉ、」


照れ臭そうに言う彼女


「お前はそう言うのが好きなのか?」


「いやいやいや、ないですって!」


破綻した彼女の性格ならあり得ると思ったがどうやら違うようだ。


「そうか、なら何故?」


「その…………約束で私が負けてしまいまして」


「負けた?」


それから、自分が寝ていた間に何が起きてこうなったのかを聞いて、彼は驚いた、仮にも頭に血が上り己を忘れていたとはいえ彼女はあの学校の卒業生、そんな彼女逆手に取って、勝った自分の息子に驚き、何故寝てしまったのかと過去の自分を恨んだ。そしてちゃんとした息子に育つように、そして己を忘れて怒り狂った彼女に説教をした。


「ゼクス、お前には少々甘かったようだな」


「は、はい」


「ならば次の段階に入る、ここの牢屋に入りなさい」


「はい、」


「あのぉ、ゾローク様?少し早いんじゃないですかねぇ?」


「何を言っている、こいつの才能はもう芽が出ていることはお前とのことでよくわかっただろ?あとらその才能の芽を伸ばすだけだ。」


「あぁ、はい、」


「なら良し、」


「あのぉ、ゼクス様私はどうしていたらいいでしょうか」


彼女がゾロークにゼクスと何があったのかを答えたあと、彼女はゼクス専用のメイドとされた。


「んー………」


「俺にいい考えがあるぞ」


父さんがそう言った時僕はすごく嫌な予感がした。

ガチャン、牢屋が閉まる音がする、先とは違って中には誰もいない。


「ここはな、拷問に耐える訓練をする場所だ、4分毎に1分間の電流が流れる仕組みになっている。お前にはここで1ヶ月過ごしてもらうから覚悟するように、これは、先のことでの罰でもある、仮にも家族のような存在のメイドを傷つけたことは許さん」


「ゾローク様、それは流石に!先の事は私が悪かったのです!」


「???、何を言っている、お前はもっと違う罰を与えるから安心しろ」


彼女の顔は真っ青になった。


「それと、ゼクスの世話係としての仕事も忘れるなよ?そうじゃないとゼクスが飢え死にするからな」



ビリッ!ビリビリビリビリ!!!!


「お、もう来たか、じゃぁな、ゼクス」


僕は痛すぎて何も答えられなかった。




ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!

ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!

ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!

ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!

ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!

ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!

ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!

ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!

ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!

ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!

ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!

ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!

ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!

ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!

ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!ビリッ!


あれから計120回の電流が来た、時間に直すと10時間

一番大変だったのが食事の時間だ。エルドナがスープ系のものを持って来たタイミングで電流が流れて僕の方に零しやがった。、「このクソメイド」っと言ったら嬉しそうな顔をしやがるし、僕の服は脱がされたりで最悪だ。、次ここから出たらお仕置き確定だ。














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