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殺し屋一族の針千本  作者: 犬使い
激動の4歳児編
12/14

4歳児になった日

ちょっとだけやばい作品になりました

魔王獣、グランディルグラムが家の横を通り過ぎた時から一年半が過ぎ、僕は4歳になった。第一次成長期が過ぎて、僕の身長は100センチくらいになり、全体のつり合いが取れるようになってきた。

走れるようにもなり、スピードの調節もできる、最近ではラウード兄さんとボールの投げ合いっこをしている。


「ゼクス、ちょっとこっちに来なさい」


珍しく父さんが話しかけてくる、最近は何か用事があったようで家にはいなかった。


「はーい」


僕はそういいながら父さんの後ろについて行く。



「あら、ゼクスは早いのね」


「あいつには才能があるからな」


「ゼロス兄様がそんなこといいますの?」


「サンドラこそ」


「ゼロス兄様、サンドラ姉様、ゼクスはどこに行ったの?」


「ラウードにはまだはやいよ、」


「むぅ、僕の方が年上なのにー、」


「ほらほら、遊ぶよ」


「うん!」


ゼクスがいなくなった部屋ではそんな会話がされていた。



この屋敷は広く、廊下を端から端まで行くのに10分ほどかかる。僕が父さんの後ろを歩き始めて約18分その間にメイドのような人と10人はすれ違った。今も僕の後ろを執事のおじいさんが歩いてついて来ている。


「ここだ、」


父が立ち止まったのは家の端っこにある扉

扉は厳重に閉められており鍵を使って開けたとしても今の僕じゃ絶対にビクともしないような作りになっている。


「まー、入れ」


父さんはそういいながらその扉を片手で開けた。

そこから無言で歩き続ける。


コン、コン、コン、コン、コン、コン、コン、コン、コン、コン、コン、コン、コン、コン、コン、コン、


さらに奥に10分ほど進むと先よりも大きな扉が見えてきた

父がまた扉の前に立ち今度は両手を使って開けた


僕は部屋の中に入る

執事は部屋の前で止まり、結局付いてこなくなった

また縦に長い道が続いている、


「ここはな、牢獄だ」


「うん」


「お前は1歳で言葉を完璧に覚え本を読んでいたな」


「う、うん」


「それで、だ、この家の秘密を教えてもいいと考えた、賢いお前ならもうわかっているかもしれないがな」


「秘密?」


「そう、秘密だ」


んー、そんなのあったかな、

………………答えが出ないまま2分が経つ。


「この家は暗殺一家だ」


「あ、そのことか」


「やはり、気がついていたのだな」


「はい、」


気がつかない方が難しい

兄が知らないおじさんと命がけの勝負をしていたり

夜な夜な地下から聞こえてくる悲鳴

そしてフォード兄さんが秘密を聞いたのであろう日からボロボロになっている姿


「それでだ、この家は代々殺し屋でな、優秀な人材を輩出しているのだ」


「うん」


「その秘訣が、痛みに耐える訓練などをさせることだ、沢山の知識や耐性を子供の時代のうちに植え付けることが大事なのだ、お前は賢い、将来が有望だ、この歳でこの訓練を受けた者は今まで1人もいなかったがどうか耐えてくれ」


父はそういいながら歩き続ける


父が急に立ち止まり、牢屋の鍵を取り出す


「入りなさい」


僕は言われた通りに入った。


「では、始めてくれ」


「わぁかぁぁりまぁしたー、ゾロォークさぁーん」


僕がその言葉を聞いた後、すぐに意識を刈り取られた




























10分後





「ん、?」


「あぁーれぇれぇ?はやぁいねぇ?このまぇえのフォードくん?あのこはぁ、1時間くらぁいおきなかぁったぁよぉ?クスクス」


「そりゃどうも」


「うわぁお、クゥールー、そのかぁおが歪んだところみてみたぁいなぁー?」


そういいながら彼女は手首を縛られ吊るされている僕の体にムチを打ち始めた


「どぉう?どぉう?私のムチ愛のムチとどぉけとどぉけ私の気持ちぃ!」


「……ブァ……オベェ」


「耐えるねぇ耐えるねぇ、やるねぇやるねぇ、やりますねぇー、楽しくなって来ちゃったよぉーーー、アハアハアハハハハ、いい、いいよ、すごくいぃ、さぁっきまではあんなにクゥールな顔してたのに、今ではそんなにいたがぁっちゃって、ごめんねごめんねごめんね、おねぇさん助けてあげられないのぉおぉぉーーーアッハァァァン、ムラムラしちゃうは、感じちゃうもっともっともっとみせてぇーーーーー、まだ気を確かにもってるよぉねー、すごい、すごい、最初にここまで耐えた子なんて初めテェーー、私の初めてになったわよぉ〜ー、アァァアァン感じる感じる感じるぅぅぅうぅーーーもっと、もっと、もっと、もっと、君の痛がる顔をみせてぇーーーーーーーー」


「………………………」


「あら?流石にやりすぎたかしら、私ったら興奮しすぎて3時間も叩き続けちゃった、僕?僕?大丈夫?大丈夫よね?」


そういいながら、ゼクスの息を確かめるため口の前に手を当てる


「グヂヤァ」


そんな音が鳴り響く


「イダァァァアイ、私の、私の、私の、指ガァァア」


「ペッ……まだまだ、できるよ」


「コンッノクソガキガァァア、私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の指をくいやぁがってぇーーー、」


「人を傷つけるなら自分も傷つけられる覚悟を持たなきゃ、おねぇーさん」


「コロス、コロス、コロス、コロス、コロス、コロス、コロス、コロス、コロス、コロス、コロス、コロス、コロス、コロス、コロス、コロス、コロス、コロス、コロス、コロス、コロス、コロス、コロス、コロス、コロス、コロス、コロス、コロス、コロス、コロス、殺してやるぅぅぅうぅ」


「やれるもんならね、ただし殺せなかったら言うこと聞いてもらうよ、約束してね?」


「あぁ?狂ってやがるのかこのクソガキ、いいよ、いいじゃねーか、約束だ、ただし殺せなかったらだろぉ!?」

この時すでにゼクスの作戦にはまってしまっていることに怒りすぎて気がつかなかったのが彼女の失態。



パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、 パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、

パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、 パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、 パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、 パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、 パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、パシン、

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「ハァハァハァハァ、ハァ、ハァ、どぉだ」


「うん、うん、痛い痛い痛い痛い、すごく痛いよ」


「ヘ?ハ?ナンデ?」


「おねぇさんは知らなくて当然かぁ、、僕の体ってちょっとだけ特別なんだよね」


「え?」


「僕の体には魔力血管っていうのがあってね、1年間研究してわかったことなんだけど、体のどこからでも魔力が出せるの、それはもう、思い通りに」


「そんな、バカな!」


「それにね、今の体ってさ特にこの時期、成長しようとし続けてるんだよね、例えどんなに痛みを与えられても、その痛みを成長の痛みだと頭に思い込ませたらどうなると思う?」


「な!?」


「そう、僕はまず最初に自分を気絶させた、何故だかわかる?頭を一回整理して思い込ませる。そのおかげでほら、ただの成長痛だと考えこんだ頭はその痛みに耐えるだけの精神力をくれたよ、あとは僕の魔力血管のおかげで全身を治癒できた。治癒の代償はあったけど、」


「…………」


「ま、気絶したのはそのためだけじゃないけど、君の油断を誘いたかったのさ、見事にひかかってくれた、そして僕の死んだふり、あれは上手だったよね、君の指を噛みちぎったのも、冷静な判断をさせないため、もしあそこで怒り狂わなかったら僕も危なかった、頭のいい君は普通のムチが効かないと魔力でムチをコウティングしただろうし、魔力同士の戦いになってしまうとどうしても大人の方が有利だからね、」


「………………………」


「さ、約束を守ってもらおうか」


「や、約束?」


「惚けるな、殺すぞ」


僕は前世で培った殺気を向ける


「あ、あぁ、言うことを聞くってやつ」


「そうそう、よく覚えてました偉い偉い」


「そ、その、何ですか?」


「んー、一生僕に従え、約束を破れば僕なりの殺し方で殺す」


「は、はい……」


それ以上彼女が喋ることは無かった。



















「想像以上だわ、ゼクス、あなたは、私が」


そんな声が発せられたが、誰にも届かなかった

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