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オリジナル

Fitくんものがたり

作者: うたの

童話風能力ものなんだろうか自分でもわからん。

(子供の番組のあらすじみたいな感じかな?)

プロットなし、ぶっつけ本番。



あるところにFitくんという子供がいました。

革細工師とおじいさんと布細工師のおばあさんに育てられています。

お父さんとお母さんは戦争で亡くなっているので、寂しいこともありますが、それでも毎日はつらくはありませんでした。

そしてある日、Fitくんに神様からの頂き物がやってきました。

この世界ではある程度の年齢になると、力が与えられるのです。


そして、Fitくんに与えられた力の名はピタっと。

聞いたことの無い能力にお爺さんとお婆さんは首を傾げました。

試しに使ってみましたが、何も起こりません。

別に能力なんて無くても仕事につけるので、考えるのを止めました。


それからしばらくして、ある時おじいさんは気づきました。

Fitくんの仕事がとても上手くなっていることに。

おばあさんに聞いてみると、おばあさんもそう言います。

Fitくんを呼んで、目の前で仕事をさせてみると、手付きよりも明らかに出来たものがきれいです。

これはおかしい、と思って考えると、はたと思いつきました。

神様からの頂き物です。Fitくんの能力は合わせようとした型にピタッと合う力でした。

革細工、布細工職人としてはとてもいい能力です。

Fitくんは喜びました。でもお爺さんは暗い顔で言いました。

Fit。この力は隠しておくんじゃぞ。と。


でも、Fitくんは言いつけを守りませんでした。

力を授かって嬉しくて嬉しくて仕方が無かったからです。

しかも、性質が悪いことに、体に直接触れるとよりピタッとすることが分かりました。

体に合った服など買えない人にとって、Fitくんの能力は魅力的です。

セクハラしまくりでした。


そんなことがあって噂が広まり、お城のお姫様がFitくんの事を知りました。

Fitくんを呼んで試しに服を調整させると、着心地が今までとは段違いです。

お姫様はすぐFitくんを専属の服職人にしました。


最初は乗り気でなかったFitくんも、お姫様が気さくであったこともあって

だんだんお城での生活が苦で無くなります。お姫様にも惹かれていきます。


そして、数年が経ちました。

Fitくんは青年になりました。相変わらず、お姫様付きの服職人。でも、それでも充実していました。

お姫様と一緒に居られることが嬉しかったからです。


そんなある時、王様がある思い付きをしました。

服でなくてもピタッと出来るのだろうか、と。

Fitくんを呼び、お城の兵隊の冑に力を使わせてみると、みごとピタッとしました。

素晴らしいが危険だ。と王様は思いました。


この世界の武具はぴったりしたものなどありません。代が変われば体形が違うことにより使えないのです。

量的な限界はあるものの、Fitくんの能力を使えば、ほとんどの武具が鍛えなおすことなく、再利用可能になるのです。

そして、王家に伝わる伝説の防具ももしかすれば……と考えます。


すぐに持って来させ、王様の体に合わせるように命令します。

Fitくんの力によって、伝説の防具が王様の体にピタッとしました。

王様は喜び、そして、命令しました。

城中の装備を調整させ、その後にFitくんを殺せ、と。


Fitくんの力は他国に渡せば脅威になります。

それが分かっていたため、おじいさんは隠すように言ったのです。

Fitくんは後悔しましたが、後の祭りです。

でも、諦めませんでした。

お姫様と過ごした時間の中で、Fitくんは自分の力がそれだけではないことを知っていたのです。

最初からそうでした。

Fitくんの力は何かに合わせる力であって、人にピタッとする力ではありません。

力を使うと、王様の防具(鎧)が広間にピタッとしようとし始めました。

鎧が広間にいた兵隊をなぎ倒し、裸の王様が残されます。

王様が観念して崩れ落ちます。殺すのか、とFitくんに問いかけます。

でも、Fitくんは首を横に振ります。

あなたを殺さない、と。

あなたを殺すことはあなたを大切な誰かを悲しませることになるから。

広間を出て行くFitくんをお姫様が追います。


王様は自分の娘の幸せを潰そうとしたことに気づきました。

自分の大切なものを壊そうとしたのを知りました。


後悔した王様は良い国を作ろうとし、この国は長らく平和になりましたとさ。


おしまい。


メモ

類似の作品ってあるんだろうか。


善政を敷いた王様の下にそのうち、Fitくんとお姫様が子供を連れてやってくるはず!

どーやって殺すんだよ!は別に防具限定って書いてません。防具限定でも鋲を巨大化とかも出来るはず。


ちなみにお姫様曰く

「触られるのはイヤだけど、このフィット感には変えられないのよね」らしいです。

恋仲になった後はノーコメント。


革細工師、布細工師でいいんだろうか……革職人、布職人、裁縫職人、織工?うーむ。しっくりこない。


たぶん、ファンタジーの大多数の中世ものです。能力、魔法は両方あると思います。でもせいぜい火をおこすとか、ちょっと水が出るくらいのあまり発達していない感じです。

時代考証は無縁です。


いつもの良識啓発ものです。


もったいないネタの使い方かもしれませんが、後悔はしてません。


構想から書き終わりまで2Hジャスト。

勢いで書いた。

かなり粗いなぁ。


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