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ぞんびうぉーず  作者: みかづき
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北の地にアンデッドが降る編8

 さて、なんとか救援が間に合った、五月雨も何故かついてきたので探すのが楽だった、どうやら長年生きてきたらしく魔法も心得があり、夜も魔力で視界を確保できるらしい。


 で、助けた一人はリミュの知り合いだと言っていたので話しをしてみる。


「リムルリリムさんにはいつも世話になってまして」

「ふむ、そうか、ノール砦に一緒に来たから今いるはずだ」

「え?」なにやら固まってしまったな。


「ん、まあいいか、そっちの奴に聞く、勇者とやらがいるそうだがまだ生きているか?」


「貴女が勇者様です」

「私は違う」それに死んでいる。

「俺の勇者様です」面倒な奴に話しを聞いてしまったな。

「ふざけるな、お前らを危険な行軍に付き合わせた奴だ」

「あのゴミならノール砦に援軍んを呼びに行くと逃げたそうです」自分だけ逃げたか、怪我人ぐらい連れて逃げたのなら見逃したのに。

「そうか、いたら殺しておこうと思ったんだが」

「勇者様のお手を煩わせられません俺が変わりに」

「私は勇者ではない、リーフムーンだ」

「勇者リーフムーン様、素敵なお名前です」

「だから……」

「……リーン様モテモテ」違う…

「リムルリリムさんが危ない、早く帰還しようグラース」

「どうしたカピン、勇者様の前で恥ずかしい」カピンとグラースか……。


「なんで危ないんだ?」

「あの糞野郎は無事に帰還したら砦の女を自由にできるとかほざいてまして」

「一人で逃げ帰る様な奴に何ができる」

「俺達よりは強いです、だから我慢してギルドの依頼もあったけど、したがってましたから」

「ふうん、今砦に私より強いのが二人はいるぞ、リミュだってそうそうやられはしない」食べるかもしれんが。


「はい?そんな方が?」

「ああ、それに残った女性も一対一ならオークに負ける様な者もいない」

「冗談を…」本当なんだが。


「カピン勇者様の言う事だ、勇者様俺は信じます」


「まあ、帰還しようグラースとカピンだったか」

「ハッ」

「ああ」

「皆をまとめてくれ、あ、他に聞きたいんだか周囲の村は無事か?」

「………」

「ハッ、俺らの確認では無人が二、全滅三おそらく女性は巣に持ち帰られたかと」


「そうか、間に合わんもんだな……巣の場所はわかるか?」

「おそらく北東方向の山が怪しいと睨んでます」

「ふむ、ありがとう、グラースとカピンはルーナと五月雨を護衛に砦に帰還してくれ」

「勇者様は?」

「狩に行く」

「ルーナに五月雨とはあの黒猫獣人とロック鳥ですね」そうだとカピンに頷いておく。

「俺も連れて行って下さい」グラースか…

「すまんが足手まといだ」

「死んだら見捨ててかまいません」

「寝覚めが悪い嫌だ」まあ寝られないんだが。

「お願いします俺も」

「邪魔になる、それに魔力も切れているだろ」

「まだ身体は動く」

「……ふむ、まあ直接戦う事をしなければ死なないか、わかったグラースに案内を頼もう」

「やった、ありがとうございます」

「ではルーナ、五月雨と彼らをノール砦まで護衛してくれ」

「……わかった」


「カピンが指揮を」

「あの、俺は糞勇者に同行してたんでそんな事…」

「お前ら二人が一番奮戦していた、誰もないがしろにはせんよ、ほら彼らの顔を見たらわかるだろ」

 私達のやり取りを聞いいたノール砦の男達も私に同意するように頷く、カピンが感じ入ったようで黙りこむ。


「後は任せるぞ、ではグラース案内を頼む」カピンは大丈夫そうだな。

「はい、ですが半日の距離はありますが」

「空から行く」

「お、俺は」ふむ、面白い顔をする。


「心配するな抱いて行ってやる」

 私はグラースの背中と膝裏に手を入れ横抱きに持ち上げる。


「………なんだよカピン」そんなに重く無いな。


「リーフムーン様、グラース姫をよろしくお願いしますクッ…」


「み、みんなして笑うな、仕方ねえだろ」


 ふむ、フロラは喜んだんだがな。


「……後で蹴る」ん?ルーナ…何か言ったか?


 私はグラースを抱いて指示された山へ向かう、グラースは怖いのかきつく首に手を回し息も荒い、思ったより情けないな、まあ連れて行くからには死なない様にしないとな。


「この辺か?グラースわかるか?」

 おびえて鼻息の荒いグラースに尋ねる。


「あ、いい香りです」ん?

「場所だ、この辺りか?」

「あ、はい、いつの間に、この先の山影にハイオークを見ましたので俺らは退きました」ふむ、なるほど。


「ならこの辺りに降りよう」

「はい、偵察ならお任せを、明かりも出せます」

「見つかるだろう、私は夜目が聞く、手を引いてやるからついてこい」まったく面倒だな。


 地に降りグラースの手をとる。


「あ、手小さい」そんなもんだろう?


 しかし、いそうな気配がするなどこだ?

「あの」

「なんだ?」

「臭いがします、血と豚と精液の」ふむ、連れて来て良かった、私ではわからんな。

「案内しろ」

「はい、向こうです」


 私はグラースの手を引き指示された方へ静かに歩みを進めた。


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