フロラとリムルリリム編5
「リーンさん落ちちゃったけど」違いますよ、降りたんです。
「大丈夫だろリーンだし」
「……リーン様私を送ればわざわざ行かなくてもいい」
「どうだろ?まあ、必要なんだろ」
「リーフムーンもフルフロラに似て自由ね」
私とリーンさん似てますか、嬉しいです。
「ちょっとフルフロラ、リーンさんの心配しないの?」
「へ?別にしませんよ、多分夜までには追い付きますよ」
「まあ、夜は何処かに降りるでしょうし大丈夫よね」
「へ?別に降りませんよ、タマさんはこのまま寝て貰ってリムルリリムさんは飛び続けて貰いますよ」
「なるほどー、それなら一週間かからない…訳にいかないでしょ、私はあんたらと違って持たないわよ」
「えー昔は寝なくても平気って言ってたじゃないですか、二百年くらいで老化したんですか?」
「あんたは、歳を取らないからって、睡眠取らなきゃ戦場で動けないでしょ」
「別に…」
「オレも…」
「……私も…」
「ちょっと、味方がいない、た、タマちゃんは無理よね」
「私はシャ族ですから短期の睡眠や浅い睡眠でも問題ありません」
「裏切られたー、リーンさんなら…」
「あのリムルリリムさん、私と貴女以外は…」
「わかってるわよ…」
「あれ、リムルリリムさんが一番遅くなりましたね、今どんな気持ちですか?私より重いのを認めますね」
「フルフロラ五月蝿い、あんたがこの中で一番重いのは変わんないわよ」
「ホントにですか?ほね鳥さんより重いんですか?」
「……先輩、私両方持った事ある」
「る、ルーナさん、何を言うつもりですか」
「猫ちゃん、それで?」
「……先輩の勝ち」
「え、わ、私の方が…」
「……重い」
「クブッ、アハッ、ね、猫ちゃんサイコー」
「ふぬぅ、汚い笑い方ですねリムルリリムさんは、ルーナさん、もちろん冗談ですよね」
「……現実は変わらない」
「ふぬぅ、リムルリリムさんはいつまで笑うんですか」
「無理、もう無理、お腹つりそうそう」
「いや、骨なんだからたいして重くないと思うぞ」
「……別に聞かれなかったから」
「楽しそうで羨ましいわ、私も死んだらアンデッドにして貰えるかしら?」
「……ミチュア様?」
「冗談よ」
「……そう」
しかし、風が強いのかリムルリリムさんがフラフラとしてますね、危ないからぶら下げますかね。
「それにしても風が強くなってきたわね、フルフロラそっちは大丈夫なの?」
「別に大丈夫ですよ」
「あんたらは大丈夫でもタマちゃんは違うでしょ、タマちゃんは大丈夫なの?」
「はい、この中は外気を感じませんから」
「なにそれズルいんだけど、こっちはちょっと寒いし」
「私は毛皮ですから」
「裏切られた!」
「リムルリリムさんほね鳥さんに乗ったらどうです?リムルリリムさんが重くても乗せてくれますよ」
「フルフロラぁぁぁ、って強がって潰れたら約たたずよね、ルルちゃん猫ちゃん温めてー」
「……おう」
「…………卑猥に聞こえる」
まったくですね、大人しくリムルリリムさんが乗り込んで私達は空を進みます、お空も橙色になってきました、黄昏時ですね、ふむぅ、このまま強行すれば三日くらいで行けるでしょう、さあ、早く殲滅あるのみです。
おや、何やら後ろから音が…リーンさんでしょうか?
「なんだ、鳥さんですか」
がっかりです。
「どうしたのフルフろ……」
「おお、デカイな」
「……丸飲みにされそう」
「相変わらず落ち着いてるわねリムルリリムさんなんて固まっちゃったのに」
「リーンさんが追い付いたのかと思ったんですが違いましたね」
「ちょっとフルフロラ」
「なんですかリムルリリムさん、鳥さん食べたいんですか?」
「何落ち着いてるのよ、私らが食べられるでしょう、ロック鳥の数十年クラスよ」
「はあ、まだ若いですね、ほらリムルリリムさん若いツバメですよ」
「どっちの意味でも食べないわよ、そんな事より食べられるわよ」
「自分で撃ち落としたらいいじゃないですか」
「さっきやり合ったから魔力が足りないのよ、ルルちゃんだってかなり使ってたし、タマちゃんもリーンさんとやってたからキツイでしょ」
「まあ…私も手に余ると思いますが」
「別に仲良く飛びたいだけじゃないですか?ほらリムルリリムさん見られてますよ」
「狙われてるだけでしょ、フルフロラなんとかしなさいよ、魔王時代の話をみんなに話すわよ」
「……先輩の話聞きたい」
「オレも」
「やめてくださいよ」
「早く、なんかもうヤバいでしょ、ほら、カツカツ言ってるし」
「ふむぅ、お話があるんですかね」
「なんでそんなに余裕だしてるのよ」
「……うん、私達は違う、そう、わかった、ん、見付けたら教える、多分大丈夫、了解」
「猫ちゃん、何言ってるの?」
「……卵取られたらしい、恐らくオークに取られてる、あと付いてくるって」
「鳥さんも来るんですか、わかりました」
「……あとリムルリリムがイラつくって」
「リムルリリムさん何してるんですか」
「違うわよ、魔族だから子供とか動物に嫌われやすいだけよ」
「ああ、それでオレ警戒してたのか、ごめんなリムルリリム」
「実は私も少し…」
「もう、言わせないでよ、常識でしょ」
「オレは知らない」
「私も」
「……知ってた」
「リムルリリムさんの日頃のおこないだと思ってました」
「フルフロラは黙りなさい」
「……うん、魔族、大丈夫、うん、駄目、そう、うん、手伝わせる、任せて」
「あの、猫ちゃん、私危ない?」
「……働きしだい、役に立ったら大丈夫」
「酷い…」
「リムルリリムさんはしっかり働くんですよ」
「うぅ…」
黄昏に染まる空を私達と大きな鳥さんが北へ向かうのでした、リーンさん早く追い付いてこないですかねえ。




