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ぞんびうぉーず  作者: みかづき
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プルミエ砦編6

「そいつは誰だ?」捕虜は聞く「まあ、主人かな…」「………」「まあ、あんな奴だよ」「そうか…」リーフムーンはフルフロラを連れ、出ていった。


「羨ましい主人だな…ったく」捕虜は呟く…




 此方フルフロラ、リーンさん救出に成功しました、「いや、別に監視してただけだが…」さあ、お風呂行きますよお風呂…「風呂?腐らないか?」「私毎日入りますよ」「ふむ…まあ今日は返り血を拭ったからもう…」「逃がしません」「解ったよ」ふっふっふ…逃がしませぬ…あっちであんなにイチャイチャされたら私もイチャイチャするんです。


 さて、この村の名物、銭湯です「せんとー?」「大きなお風呂です、今は女子供の時間ですね、男は完全に日が落ちてからですね」まあ、ホントは関係無いんですが…「いい加減だな…」


「おや?真っ赤な少年が入り難そうに…」「そういえば、フロラの家に行く様にいったな、無事だったか」たしか…イールくんでしたっけ?


「無事だったか」リーンさんが声をかけます、「……」コクンと頷くイールくん。


「着替えも無いのか?まあ、まずは血を洗うのが先か」あれ?リーンさんがイールくんと入っちゃいます、私は!私は?


「なかなか広いな…」リーンさんがタオル一枚で手を引きながら…ぐぬぬ…「椅子もあるのか、よくできてる、座れ」イール少年を座らせます、まさか!


「強かったら言え」あぁ、リーンさんが湯気の向こうで自分のタオルで少年の身体を…あ、当たってますよ、当たってますよリーンさん、早く私も洗って下さい、洗わせて下さい…ちょっとそんな所まで洗うんです?おかしいですよリーンさーん


「ぐぬぬ…」「子供を睨むな」リーンさんには、わからんのです、チャンスが潰された私の気持ちが…「イールだったか?」「……」コクンとイール少年は頷きます、リーンさんと同じ湯船で、「お前も入ってるだろう」私とリーンさんの裸の付き合いに邪魔が入るなんて…「私が怖く無いのか?」「……」フルフルと首を振るイール少年です。


「なあ、フロラ、イールはもしかして喋れないのか?」そういえば…そんな子が居た様な、「イール喋れないのか?」コクンとイール少年にリーンさんは「……」優しく少年を自分の膝の上に…ぐぬぬ…当たってますよ、そんなに当てたいんなら私に当てて下さい…


「やれやれ…」「ふぁ…」何で髪を撫でて誤魔化すんですか…そんなんで、そんな…何見てるんですか少年!


 くそう、イチャイチャできなかったです…「カルム、一緒に入る」「ダメだ、見回り中だろう」…くそう、リーンさんはイール少年を送って行くって…まあ、ある程度の人数で寝ているから間違いは起こりませんが、「なんでそうなる…」「ひぃ、リーンさん」いきなり後ろからとか、「やはり訓練は必要だと思う」夜の訓練ですか、初夜ですね「あぅ」「フロラの軍団だよ、私を異空間とやらに入れてくれ」「いいですけど…」リーンさんの言うこと聞くんですかね?「知らん、聞かせる…緊急事態か、朝になったら出してくれ」「わかりました、中は二倍くらいゆっくりなんで、かなり長いですよ」「そうか、好都合だな」「ではでは」私は両手でリーンさんに抱き付こうとします、「なんで逃げるんです?」「入り口を作るんじゃ?」「違いますよ、私が取り込むんです」「は?」捕まえた。


「うわぁ」リーンさんが私の中にズブズブ入ります、なんですか、この背徳感は、癖になりますね。

 まあ、そこらにゲートぐらい創れますがね…ドャァ…「飲まれる必要ないじゃ無いか…」そこはフロラのなか温かいですぅのほうが…




 リーフムーンはフルフロラに取り込まれる様に消えていった。


「さて、寝ますか」必要ないだろう…とリーフムーンの突っ込みが聴こえた気がした。




 翌朝、此方フルフロラ、無事に朝を迎えました。

 リーンさんは私が布団の中に召喚しました…チラリ…お静かですね、「おはよう、フロラ」ふぉ、ヤバいですね、朝リーンさんとかヤバいです。


「何事も無かったか?」「そうですね…」寝てましたから、知らないです、「異常無かったです」「知らないんなら嘘を吐くな」だって…


「まったく…」「え?」リーンさんが頭をポンポンして鎧に着替えました。


「さて、あの砦は潰すか…」リーンさんが言います、「無理ですよ、私達が毎日叩いても壊れないのに」土壁なんか二日で壊せるのに、あそこはおかしいんです…「それは普通直すだろう?まあ、私は魔力強化も事前にしておいたが…」リーンさんがいつの間にか裏切りを…冗談です、睨むのは止めて下さい、あれ?なんかピリピリするんですが、なんか眼力に魔力が混もってません?


「ふむ、フロラに通用するならいけるな」なんだかリーンさんが必殺技を掴んできましたよ、「いや、お前の軍団を強制支配したくらいだが?」あれ?ぞんび軍団がリーンさんに捕られた?「いや、アンデットを支配する魔力とかにどれくらい抵抗できるか試してただけだが?」ん?そんなこと皆さんできるんです?


「皆お前を慕っている、良い部下達だったぞ」あれ?皆さん会話できるんです?「知らなかったのか?かなり饒舌だったぞ」あれ?皆さん私が話かけても無言でしたが…


「ふむ…私がフロラと混じった影響か?」「解りません」解りません…と、言うことはですよ、ぞんび軍団が今は百人のリーンさん軍団に!


「そんな感じでは無かったが」ですか…




 主要なメンバーがフルフロラの家に集められる。


「プルミエ砦を陥落させる」「なぜだ?」カルムが問う、「バカだねぇ」捕虜が茶々を入れる…冷たい視線に捕虜は言葉を返す「一割近い兵が、巡回中一日で行方不明、監視中の村は焼けて無い、さてどうなる?」


「村に大挙して攻めてくる気か!急いで避難を…」焦るカルムに、「女子供では無理だ逃げ切れない」リーフムーンは静かに告げる。


「しかし…」「俺もリーンちゃんも」…キッと、フルフロラが睨む…「…砦の戦力が解る、こんな村包囲して炎魔法で焼きだし、皆殺しだ、俺ごとな…」縛られたままで器用に肩を竦める。


「チラッと見た感じ、逃げた奴隷の村だろ?」「悪かったな…」「捕虜の癖に黙れ」キャナとアルエも嫌悪を示す。


「リーン、そいつを黙らせろ、何故ここにいる」「知らねえよ」「お前には聞いていない」限界そうなカルムに、リーフムーンは、「兄さんが捕虜の扱いは自分を通せと言っていたからな、ついでに聞こうかと…」


「…リーンの好きにしろ」「では、部下に貰おう」「ふざけるな」「俺もアンデットにされるのかい、腐る前にヤりたいんだが…」「黙れと言っただろ」「熱烈に口説かれたからな、まあ裏切らんだろう」「貴様…」カルムが殺気立つ。


「オイオイ、ホントに解放するのかよ」「な…」「リーフムーン何考えてる」「お前は…」リーフムーンは拘束を解く、「名前は…」「グルダンだ…リーンちゃん」「まあ、死んだら一緒にアンデットだ…」「死んでからも働けとかひでぇ隊長だな」「まあ、お前も裏切り野郎から始めろ」グルダンはくっくっ…と笑う、リーフムーンは思う。


「そういえば聞きたい…」「なんだい隊長」「ここはプルミエ砦から何処だ?」「東に半日かな」「そうか、今から攻めれば間に合うな」「たった六人でか…」カルムが口を挟む。


「私とフロラとグルダンの三人だ、まあ、フロラのアレは使うが…」リーフムーンは事も無げに言う。


「飯くらい食わしてくれよ隊長」「そういえば必要だったな」「無茶苦茶だろうリーン、フルフロラ様も何か言って下さい」「カルム落ち着く…」「カルム…」付いていけないカルムに、「ん?、兄さんはフロラの戦力を知らないのか?」リーフムーンは聞く。


「強いのは知っている、だが三人だけで何ができる」答えるカルムに、「兄ちゃんは知らねえのか、プラチナデビル軍団を」「なんだそれ」「私に変な名前付いてるですが…」「砦でビビってる連中が付けた名前だよ」「ふむ、知らなかったな」「適当なんですが私の名前…」話がそれてゆく。


「フロラ、もしかして皆は知らないのか?アンデット軍を…」「フルフロラ様、どういう事ですか?」「軍?」「しらんぞデビルフロラ」「え?皆さん怖がるかと思って普段は出してませんが、知らなかったんです?」知りませんでしたよ…カルムはため息と共に吐き出す。


「なら、フロラ、防衛に昨日の十二体を出して兄さんの命令を聞く様にして置いて欲しいんだが」「いいですよー」直径一メートル程の魔方陣が一つ現れ、アンデットがぞろぞろ出てくる。


「なんだグルダン生きてんじゃねえか」「捕虜じゃん」「良かったな生きてて」「誰だっけ?」「あの女の部屋でよろしくしてた奴だよ」「居たなそんな奴」「M野郎か」「俺の首知らんか?」「穴が空きっぱなんだが」「ご主人、やっぱデカイは」「尻もデカイ」「よう、グルダン昨日ぶりだな」続々と無駄話をしながらアンデット達が並ぶ、最後の袈裟懸けの切り傷持ちがグルダンが捕まる前にカルムに斬られた奴だろう。


「なんで死んでる癖に記憶があるんだよ、糞どもが」グルダンも流石に混乱を示す。


「さあな…」代表する様にリーフムーンは答える。


「襲って来た奴等に守らせるとか正気か?リーン」「大丈夫ですよ」と、フルフロラが言う。


「私がアンデットにしたんです、心配要りません」「それが心配なんだがフルフロラ」「キャナさんも心配性ですね、私もぞんびさんが喋れるとか初めてですが、感覚的に大丈夫です」不安そうなカルムやキャナにフルフロラは自信満々と言った様子で語る。


「そーだー」「ご主人良い身体してんだぞ」「ご主人に文句言うなー」「デカイんだぞー」「なんでセクハラ混ぜるんですかー」騒ぎがはじまり…


「静かに…」リーフムーンの言葉がポツリ


「「「はい、隊長!」」」ピシッと姿勢を正すアンデット達。


「えぇ…」「これなら安心」「そうか?」「私の支配弱すぎ…?」アンデットを残し、プルミエ砦に三人は向かう…

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