家族会議編6
「なあ、フロラ流石にそれは試すのが怖いんだが」
「そうなんですか?」
「寝る事ができたとして二度と目覚めないかもしれない気がして」
「そうですか、リーンさん無理言ってすいません」そんなに期待されてたのか…
「すまないな皆で試すわけにはいかないから」
「そうですよね」
「なあ、リーン、フロラ、この集まりの本来の目的はどうするんだ?」
「ああ、そうだな、フロラ今後ここに攻めて来る連中をどうする?あと、ミチュアの件と金策と、フロラの昔話に、兄さん達の村もなんとかしたいし」
ふむぅ、フルフロラです、そんなに一度に出来ません。
「あ、すまん」まあ、今のところ大丈夫でしょう、攻めて来た人達を皆殺しとかしなければ大量には来ませんよ。
「ふむ、前回は武器と兵糧だけ奪って全員追い返したぞ」「……なんかえげつないこと言ってる」「誰も怪我一つさせてないのに」「……リーン様強すぎる」「私は手を出して無い」「……なおさらえげつない」ふむぅ、リーンさんがえげつない戦法を使うのは良いとして、「えげつないのか…」私のシーンが蔑ろな件について。
「すまん」あの真面目に対応されたらなんか困るんですが…
「……先輩がリーン様いじめてる」いじめてません、「ルーナ私は別に攻められて無いぞ」そうですとも「……もちろん解ってる」ふぬぅ。
「その辺はひとまず来てから考えるか」
「……それはおかしい」
「前回は私の及ぶ範囲で事足りたんだが、そういえばフロラ、いつの間にか鳥とか増えてたんだが」
「森で襲われたんで一部取り込む形になりました」
「……二人ともテイマー?」
「いえ」
「別に」
「……動物は簡単に言う事聞かない」
「ああ、フロラのアンデッドだよ」
「……おかしくない?なんでリーン様が…」
「それは私にも解らん」
「もちろん私もです」え?
沈黙が流れるが私には話題を変えるくらいしか出来ない。
「で、フロラはミチュアの件はどうするんだ?」
「お呼びが来てからで大丈夫ですよ」そうだよな。
「……あとは先輩のお話くらい」
「リーン、フロラ、団体が来たぞ、あと二時間くらいかな」邪魔が入ったか。
「ふむ、二回目の防衛戦だなルル、人数は解るか?」
「前と同じくらいだ」
「リーンさん総力戦ですね」それは少し…
「少しやり過ぎじゃないかな」
「オレもそう思う」
「じゃあ私のダンジョンで迎え打ちますか?」
「ふむ…やはり私が今回も抑えてみるよ、突破されたらフロラに任せる、ルルは予備戦力として奇襲等に備えて貰おうかな」
「おう」
「はい」
グルダンとリュシオルに声を掛け、私達は全員いる状態の防衛戦が始まる。
「なあ、リュシオル脱走したふりをして逃げても構わんぞ」
「リーフムーン、そんなつもりも帰るつもりも無い」
「家族がいるだろう帰るなら送って行くぞ」
「大丈夫だ構わないでくれ」そうか。
「隊長、今回もやるんですかい?」
「そうだな、無傷でお帰りいただくつもりだ」
「リーンさんやっておしまいなさいです」なんだよそれは……
「フルフロラさんが魔王で隊長が四天王ですかい」他はルルとルーナとクロムか?
「もう魔王って呼ばれるの嫌なんですけど」……もう?
「いつの話だ?フロラ」
「ずっと昔ですよ、私がアンデッド初心者の頃です」初心者って私らもか?
「終わったら魔王時代の話しを聞こうかな」
「……魔王先輩の時代」
「あの、二百年くらい昔の話しですぜ」
「いや、しませんからね」
「残念だな」
こちらフルフロラです、私の昔話とかしてたらすごく時間がかかりますからね、それに今は新しいお家を守るのが大事です。
「そうだな」そうです、それに真面目に書かせたら十万文字くらい使われそうです。
「なんの話だ?」リーンさんが神を崇めるならその根底を覆される事になりますよ、私達が世界と認識する物を理解してはいけないのです、別世界の邪神より恐ろしい現実です。
「解った解った」「……リーン様なんの話?」「邪神より怖い話だと、よく解らん」「……邪神は見てるだけ」「ルーナ?」「……あれ?私どうしたの」「大丈夫ならいい」「……大丈夫」
邪神さんはまあ、あそこに……いえ、気のせいですよ気のせい、気にしませんよ、ふむぅふむぅ。
まあ、いいか、今回は全面にジャイアントアンデッドスパイダーを布陣、敵軍左右斜め後方からゾンビドッグによる奇襲、混乱に乗じてゾンビバードで強奪、あとは残して置いた敵撤退路に押し込む形にになるかな。
「と、そんな作戦なんだがフロラはどう思う?」
「完全に全滅させる作戦ですよね、撤退路で襲撃したら殲滅作戦ですよ」
「いや、べつにわざわざ殺す必要なんか無いだろう」
「ご飯と武器を奪ったらその分向こうのご飯が少なくなりますし、武器も足りなくなるでしょうから、普通にやるよる三倍は酷いですね、やっちゃって下さい」お、おう。
「リーンもうすぐ見えるぞ」
ルルの言葉に気を引き締める、指揮高々に進軍する敵軍は半数程がビクビクと奇襲を警戒している様に見える、今回は違うんだすまないな。
「じゃあ抑えを任せるぞ」
私の言葉に大蜘蛛と四匹の蜘蛛が走っていった……ふむやはり子供だったか、しかし大丈夫だろうか、思うも始まった物は止まらなかった。




