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ぞんびうぉーず  作者: みかづき
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家族会議編5

 お茶のお湯は沸かしてから少し置く、そして茶葉が混ざる様に高い位置から注ぎ蓋をして蒸らす、うむ、完璧だな、数年ぶりだが大丈夫だろう。


「ルルとクロムは適当に菓子を運んでくれ」

「おう、食べたいのを持ってく、リーンは何食べるんだ?」ふむ、何がいいか…


「任せるよ、クロムも食べたい物を運んだらいい」


「はい、ありがとうございます、それにしてもリーフムーン様は本格的なのですね」


「昔習ったんだよ花嫁修業とやらで」

「そうなのですか、お料理もですか?」


「もちろんだ、普通程度にできるぞ」どこぞの料理人に習ったからな。


「普段はリーフムーン様が料理をされるのですか?」数年はしてないな。


「いや、グルダンがやってるな、別に私は食べる必要を感じないから久しく作った覚えが無い」作る機会もなかったしな。


「そうですか」

「お茶が冷める前に行こうか」


 会議の部屋に戻り、お茶を並べる、ルルが菓子を配り、皆がお茶を口にする。


「あの、リーンさん、お茶は何処のプロに入れて貰ったんですか?」

「私だが?」

「え?リーンさんプロだったんですか?」

「数年ぶりにやったんだが上手く出来たみたいだな、よかったよ」


「リーンお茶ってこんなに甘いんだな、いいお茶を使ったのか?」

「いつもの茶葉と変わらんぞ」

「……リーン様熱くて飲めない」

「そうか、氷を入れてやろう」小さめを二つくらいか。


「……違う」え?


「ルーナさん甘いですね、リーンさんフーフーして冷まして下さい」

「フロラ半分以上飲んでるじゃないか」

「……先輩の食いしん坊」

「ぐぬぅ、リーンさんおかわりが欲しいです」


「そうか、私はまだ飲んで無いからこれでいいか?丁度冷めただろう、私は入れ直してくるよ」


「何か違います」

「……読まれてる?」


「リーンは天然だと思うけど」

「自然体な方ですね」


 さて、お茶を入れ直す前に、どうせフロラだし何か食べたいとか言いそうだな…


「なにかあるか?」

「隊長どうしやした」

「軽く何か作ろうと思ってな」


「干し肉と硬パンくらいしかないですぜ、ああ、卵を少し買いやしたね」


「小麦粉はあるか?」

「ありやす」


「じゃあ三つくらい貰えるか」

「へい、何作るんですか?」


「混ぜて焼くだけだ、塩はこれか」

「今火を起こし」

「別にいらないぞ、鉄板の温度を上げるくらい造作もない」


「ふむ、砂糖と卵に塩をパラリ、後は水と小麦粉を合わせて混ぜる、そして纏めて焼いて切る」


「パンケーキですね」

「まあ雑に作ったがな」

「混ぜるのと焼きに魔法を使うとか贅沢ですね」


「そうか?お湯も沸かせるぞ、グルダンとリュシオルにも少しやろう」

「どうも、坊主にも渡しときやす」

「ああ、頼む、お茶も入れるから少し待っててくれ」

「ありがとうございやす」


「……あの、隊長いつの間に高級な茶葉を買ったんで?」


「いや、そこらの使いかけだが」

「いつも不味いお茶煎れてすんません」


「別に変わらないだろ」

「へ?香りも甘味も全然違いやすが」

「私は興味が無いから気にならん」

「はあ…」


 ふにおちない顔のグルダンは放置して私はフロラ達の元へ戻る。

「リーンさん何か食べたいです」だと思ったよ。

「……食いしん坊先輩」もう誰かわからんな。


「軽く作ってあるぞ、フロラが持ってた蜂蜜なんか合うんじゃないかな」


「リーフムーン様お手伝いしましたのに」

「気まぐれだよ、気にするな」




 こちらフルフロラ、あれ?リーンさんの女子力高くないですか、はむぅ、美味しいです、なんでこんなにフワフワなんでしょう?


「魔法で混ぜたからだろう」飛び散りますよ器ごと、それにしても焼き加減も凄いですがまさか…


「まあ、そうだな」「……リーン様がまた別次元な世界に」「いつもだよリーンとフロラは」「私達もなれましょう」




 私は、一人でブツブツ言うだけの存在みたいになっている気がする。


「リーンさん魔法でどうやったお菓子が焼けるんですか、普通消し炭ですよ」

「ん?こう、程よく鉄板を温めて維持するんだが」

「リーンさんどれだけ精密に魔法を使うんですか」ミチュアにも言われたな。


「普通に使ってるんだが、ルルだって独学でいろいろやってるし」

「オレは土以外はほとんど出来ないぞ」


「フロラは人智を超えた魔法を使えるじゃないか」


「リーンさん、魔法って弱く使うのは難しいんですよ、何が使えるんですか、もっとみたいです」お、おう。


「そうだな、ミチュアが使ってた風で乾かすやつを」


「なんですか、ソレ、知らないですよ」そうだったか?


「これだが」


 フロラに向け指向性の風を送る、風にプラチナの髪がさらさらとなびく。


「り、リーンさんいきなり魔力を向けられたらズタズタにされるかと思いますよ」すまん。


「すまない、そんなつもりは」


「でも便利そうですね」


「……やってもらった」

「はい」

「オレも」


「リーンさん私は?」

「今度な」


「で、今思いついたんだが温かい風にしたらもっと早く乾くんじゃないかと」


「火の海にしないで下さいね」心外だな。


「自分で試すよ」


 おお、温かい風になった、ん?冷たい風にもできるか、お、出来た。


「リーンさん温かいの出ました?つ、冷たいですよ」

「あ、すまん冷たいのも試してたんだ、いきなり顔を出すから、ほら」

「……温かい」

「あれ?私は」


 ふむ、これを部屋に使ったら温かい部屋や冷たい部屋ができるな。


「なんかリーンさん便利な魔法作ってません?」


「まあ、試すのは好きだからな」


「じゃあリーンさん、私達が寝られる魔法を作って下さい」


 フロラからとんでもない事を頼まれた、そういえばフロラの昔話をまだ聞いていないんだが……

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