アンデッドは空から訪れる編11
こちらフルフロラです、タマさんとリーンさんが何やら始めるそうなので、私は一人移動を始めていきます、幸いルルさんの地下ハウスは空気穴として天井に穴が有りましたからわざわざ頼まなくても出入りできますからね。
そして、お城に向かい歩きます、リーンさんですし直ぐに追い付くでしょう、朝の城下町ですけどなにか静かですね、人は居るんですが何やら気にしながらいろいろしてますね。
ヒソヒソと井戸端会議をする女性モフモフさん達が目についたので私は話しをする事にします。
「おはようございます、朝なのにここらはあまり人が居ませんね、いつもなんですか?」
「旅行かい?大変な時期にきたね」 フサフサ系のオバサンモフモフさんが対応してくれます。
「そうですね、何かあったんですか?」
「いやね、ミチュア陛下が偽物でその偽物を処刑するって噂でね」
「はい」
「でもいつまでも処刑が始まらないし、おかしなもんだよ」
「そうですね」
「もしかしたらその偽物が逃げたんじゃないかって噂してたのよ、最近兵士の見回りも多くなったし、昨日なんか宿屋を取り囲んでたって話しじゃない」
「はい」
「でも、ミチュア陛下の偽物って本当にそうなのかしら、なんだか胡散臭いと思わない?」
「そうですね」
「だいたい魔物連れて捕まったあんたが外歩いてるのもおかしいし、大方あんたが逃がして匿ってんじゃないの?」
「はい」
「ついでに城に侵入者がでたとか、それで本物のミチュア陛下が拐われたって話だけどそれもあんただね?」
「そうですね」
おや?聞き流してましたがなんだか情報が駄々漏れじゃないです?
「あなたは何者ですか?」
「ランクスの諜報部の者さ、ミチュア陛下は無事なんだろ?」
「タマさんもぽっちゃりさんも無事でいますよ、私を捕らえるつもりですか?」
「なんでだい?私らの仕事変わりにやってくれたんだ感謝こそすれ、害意はないよ」
「これから何をするつもりですか?」
「まあ、今回やり過ぎた連中の始末と騒ぎの鎮静化かね、大人しく戦争戦争と騒いでただけならあたしらが動く必要は無かったんだけどね」
「じゃあ私は城攻めしても大丈夫なんですね?」
「一人でかい、無茶苦茶だねあんた、まあ、牢屋ひん曲げたり牢番消したり今更かい」
「いや別に一人ではないのですが」
「まあ、今から必要な奴らを逃がしてくるからあとは皆殺しで頼むよネクロマンサーのフルフロラ様」
「あ…」
名前まで知られてましたね、やれやれです、あんなに話して疲れませんかね、でも忍者みたいに居なくなりましたね、あれってどうやるんでしょう、また会ったら聞いてみますか。
私は気を取り直してお城に向かいます、皆殺しとか気が進まないんですが、致し方無いでしょうかね。
「誰も居ませんね」私がお城に着いたら門番さんが居ません、昨日は夜中でもいたんですが。
とりあえず中に入ります。
「来たね、フルフロラ」
なんかこの人に名前呼ばれるの嫌ですね、先程のフサフサ系オバサンモフモフさんが待っていました。
「避難は終わりましたか?」
「問題無いよ、玉座の部屋に八人、あとは逃がしたよ、好きに殺ってきな」
「そうですか、あんまりモフモフさんは殺したく無いんですがね」
「お優しいんだね、でも気にしなくて良いよ、あんたが殺した牢番みたいな奴らたがらね、ミチュア陛下も断尾されちまったからねおかわいそうに、秘密だよ、あたしらは尻尾で魔力を上手く使うからミチュア陛下はもう魔法がほぼ使えないんだよ」
「へえー」
「なんだい、ミチュア陛下がこの先どんだけ苦労すると思ってんだい」
「それはそうですけど」
「わかってるよ、あんたが恩人だって事もね、ただミチュア陛下が不憫でね」
「まあ、あとにしましょう」
「はいはい、あたしが見届けるからあんたはサッサと皆殺しにしとくれよ」
この人なんか物騒なんですが、しかもついてくるみたいですし、なんだかどんどん距離感が近づいてきた気がします。
「では出入り口を固めて下さい」
と、ほねさんを呼び出します。
「流石だねネクロマンサー様、二十も呼び出して平気な顔してらっしゃる、こりゃあ百は出しそうだね」
……なんか私の分析を始めたんですが、なんかこの上無くやりにくいんですが。
ほねさん達を半分裏門に回して中へ入ります、やや古い感じですが綺麗に掃除されていますね。
「珍しいかい、あんまり入る機会なんて無いだろう、あたしだって普段は外で暮らしてんだからね」
「そうですか」
別に聞いて無いんですが。
「そう言えばお名前を聞いてもいいですか?」
「無いよ、あたしらは名前を持たない」
「じゃあモフモフオバサンで」
「それでいいよ尻でかネクロマンサー様」
「すいません止めて下さい、じゃあ名無しさんと呼びます」
「物分かりが良くてたすかるよフルフロラ」
うぅ尻がデカイって言われました、そんな事無いですよね、リーンさんも軽々抱っこしてくれましたし、普通ですよねリーンさん。
そんな感じで城内を進むのでした。




