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ぞんびうぉーず  作者: みかづき
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アンデッドは空から訪れる編3

「あの女を狙え」私の号令にフロラに向け矢が放たれる、続けて炎の魔法も放たれる、アンデッドとはいえ消し炭かと思った。


 無傷……、なんだあの女はと私は思っていた、まさか今は仲良くやっているとは、その時思いもよらなかった。


 私は昔を思い出し、膝から崩れた。


「リーフムーンどうしたの」

「リーンさん?」


「私は、いや、私もフロラに矢を射掛けてた、フロラすまない許して欲しい」私もやらかしていた。


「リーフムーンの思い出はいいから」ミチュアは呆れていた。


「リーンさん、私は大丈夫ですよ」フロラが私の頭を撫でている、申し訳無さが私に満ちる。


「ところでリーンさん、私もリーンさんに聞いてみたかったんですが、どうやって私を転ばせたんです?」転ばせた?


「転ばせた?あのときは」と私は愛槍を取り出し思い出す。


「全力で槍で貫こうとこう」何もないところへ伸ばす。


「でフロラが避けたから」振り抜き様に振り返る。


「空いた手でフロラの髪を掴んだんだ」空いた左手を握る。


「それを魔力強化した状態でやったの?」ミチュアが口を挟む。


「そうだな」


「リーンさん、その魔力強化って槍をです?」槍は別に…


「私の主に脚力だな」実はアンデッド前は筋肉痛になっていたんだがな、我慢していたが。


「リーンさん、なんで五体満足なんです?」え?


「やっぱりリーフムーンおかしいよね」おかしいのか?


「いや、筋肉痛にはなったぞ」


「リーンさん、私が一回やりますね」フロラが?


「フルフロラできるの?」


「できませんよ」………!


「フロラやめ」


「えぃ」ブチンと嫌な音がした。

 脚が、私は自分の脚が千切れたような錯覚を覚えた、横のミチュアは言葉も出ないと口に手を当てている。


「こうなるんですよ」フロラが片足でピョンピョンと帰ってくる。


 私とミチュアの前には大腿から千切れたフロラの右足がある。


「おい、フロラ、なんでそんなこと…」

「そんなことをリーフムーンはしてるのよ」


「ですね」フロラは無造作にローブを捲り、脚を治す。


「私はなんなんだ?」化け物なのか?

「リーンさんはリーンさんですよ」

「そうね」





 さて、こちらは脚がもげましたフルフロラです、やり過ぎました、そこまで力を入れてないんですが、あれ?このまま脚が無かったらリーンさんが毎日だっこしてくれるんじゃ。


「止めてくれ、それぐらいするから」言質頂きました。


 しかし魔力を自分の体内で使うとか普通は自殺行為なんですけどね、魔法を教える人がいい忘れたんでしょうか?


「……独学だ」「リーフムーン、フルフロラはなんて?」「指導者が悪かったんじゃないかと」「そう、私もそれは思ったかな」あれ?私の独白シーンなんですが、なんだか浸食されて…





「まあ、リーンさんはすごいです」そうか。


 フロラの右足は意外と簡単に付いた、その時、ついつい見入ってしまったのは私でも不謹慎だったと思う、付いたとき触って確認もしたが、フロラはなぜかプルプルと震えていた。


 そういえばルルはと見回してみると、ナーレと遊んでいた、歳も近いからか、幼なじみの様に仲良く見える。


 正直子供にフロラの脚が千切れたところを見られなくて良かった。


「そういえばリーフムーン、飛べるか試さないの?私見たいな」

「リーンさん空を征するんです?」不可能だろ。


「今のあれからやるのか、まあいいんだが」


 私は以前からイメージしていたことを披露する、走らなければいけるかな?


 階段を登る様に脚に力を入れる、スケルトンバードに習って足りない物を魔力で、足場だな、踏みしめる。


 二、三段登ると静止、足場が消える、ふむ、これなら実用的に使えそうだ、足場の強度も問題無い。


「リーンさんが飛びました」

「リーフムーンすごい、フルフロラ、私にリーフムーンをください」

「ダメです私のリーンさんです」ガシッとフロラがしがみつく。

「ダメかー」ミチュアも打ち解けたものだ。


 いや、私を人形みたいにやり取りしないで欲しいんだが…


「なあ、リーン、今飛ばなかったか?」ルルとナーレが寄ってくる。


「ああ、試してたんだ」フロラの抱きしめから逃れ、二人のお腹ををそれぞれの手で抱えまた空中に踏み出す。


「うぉ、浮いてる」

「飛んでる、私飛んでる」

 ルルとナーレぐらいは抱えて飛べそうだな。


「リーンさんなんで私じゃないんですか?」

「リーフムーン、私次ね」

 なにやらやって欲しそうだ。


「なあ、二人とも」ルルとナーレは下ろすと嬉しそうに走っていった。


「もし、私の力が足りなくて足場が耐えられなくても大丈夫だよな」重量制限は知らないぞ私は。


「さあ、出発しましょう」

「そうですね、早くキャッセ様とマルシェ様を保護しませんと」

 まあ大丈夫だが面倒になってきたからな。



 まあ、寄り道に実験にと時間を掛けたが、日暮れにはランクス国周辺に降り立つ事ができた。

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