表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぞんびうぉーず  作者: みかづき
47/95

アンデッドは空から訪れる編2

「さて貴様がフルフロラ様に無礼を働いた者か」ミチュアが女王陛下口調で詰問する。


「誰だお前は、俺は許して貰ったんだろ、キャッセにも殴られたし、もうたくさんだ」そういえば怪我をしているな、キャッセはかなり怒ってくれたようだ。


「質問に答えよ」ミチュアの厳しい言葉に筋肉質の獣人は口をつぐむ。


「知らない、村のためにやっただけだ」一度襲撃があったのだから警戒は当然か。


「フルフロラ様は武器を持たれていたのか」フロラは普段手ぶらだな。


「何も持って無かった、だが俺達が目的だと言った」素手相手に弓ね…


「で、それ以上話しもせず殺そうとしたのか?」フロラでなくリュシオルがその場にいたら死んでいたな。


「だがアイツは矢が刺さらなかった」殺意はあったと。


「リーフムーンこれは許されませんね」

「まあな、一方的に殺そうとしたようだな」


「うるせえ、あんな化け物死んだって」


「リーフムーン私は悲しいです、恩人が化け物と罵られるなんて、あまつさえ、村をリザードマンから救われておきながら」


「知るか、勝手に殺して食ってただけだろうが」フロラだしな。


 キャッセが殴ったのはこんな奴と知っていたからだろう、捕まったのがキャッセとマルシェだけだったのは自分たちを犠牲にしたからか、あの二人ならそうそう捕まりはしないと思っていたがこんな足手まといがいたら逃がし切れなかっただろう。


「一つ聞きたい、以前人間の襲撃があったときお前達はどうしていた?キャッセとマルシェが捕まったときだ」私は疑問をぶつけてみる。


「あちこち火を点けられた、俺達は火を点けた奴らを追いかけてたら笛が鳴って逃げられた、村に帰ったらキャッセとマルシェが捕まったって」救出にも行かないと。


「で、二人で済んだから諦めたのか?」そういえばコイツが隊長なのか?


「そうだ、防衛と国への連絡を優先するように長老が…」


「大事な雌が奪われたのにか?」知らないが、普通は雌を守るものだろう?


「アイツらはいつも偉そうで俺らに文句ばかり言ってやがったからいい気味だと…」ふうん。


「私が二人を見つけたときはマルシェは凌辱され腹は何ヵ所も刃物を突き立てられた跡があったぞ」思い出したくもない。


「え?」ミチュアが動揺する。


「それでもいい気味か?」


「仕方ねえだろう負けた奴は」


「お前が戦力を囮に連れていったからだろう、火付けなど精々二人か」


「ぐっ」


「私のいた村が襲われたときは十数人いたぞ、村人の逃げ場に大半の戦力を置いてな、あの二人はよく逃がせたよ自分たちの犠牲だけで」


「うるさい、俺がリーダーだ俺は悪くない」反省もできないのか、情けない。


「お二人に会いたいですね」ミチュアは自国二人の勇姿に胸を踊らせている。


「で、この者はどう致しましょうか?」処刑とか言わないで欲しいが。


「リーフムーン、任せます、罰を与えなさい、斬首でも構いません」厳しいお言葉だが、私の裁量は止めてもらいたい。


「そうですね、少し御下がり下さい」ここはなかなか広いから喚べるだろう。


 フロラに習い、私も反省させるようにしよう、全長五メートルほどの大蜘蛛を喚び出す、複数潰れた眼に喰い破られた腹部、二本ほど足りない脚、残った眼に生気は感じられない、ジャイアントアンデッドスパイダーとでも言うか、ソレはのそり、のそりと筋肉質の獣人に近づいて行く。


「あ、あぁぁ、あ…」恐怖のあまり縮こまる。


 のそり、のそり…


 獣人のソレとは違い大蜘蛛の針の様に鋭い毛が迫る、鋏まれたら千切れそうな口が迫る、自分を餌としか見ない眼が迫る。


「……………だ、だずげ」


 のそり、のそりと迫る大蜘蛛に小さな声で命乞いをする獣人、のそり、のそり、のそり…


 パタンという音とともに獣人が動かなくなった、気を失ったようだ。


「もういいぞ」私はポンポンと大蜘蛛を叩き送還する。


「ねえ、リーフムーン、アンデッド召喚も真似してできたの」ミチュアが素に戻り聞いてくる。


「ああ、なぜか動物か蜘蛛だけだがな、ついでに装備も取り出せるぞ」便利だよな。


「リーフムーン、やっぱりおかしいは、フルフロラもそこまでは出来ないんじゃないの?見ただけでできるんでしょ?」


「そうなのか…」


「そうそう」


「ふむ」


「ふむぅ、リーンさんタマさん何してるんですか?」おぅ、フロラ、いきなりだな。


「少し無礼な人に折檻をしてました、フルフロラ、リーフムーンは天才だと私は思うのだけどどうですか」いきなりだな。


「いきなりですね、リーンさんはすごいと思いますよ」


「そんなこと無いだろ」私なんか。


「いえいえ、私を転ばせたのはリーンさんで二人目ですから」あの髪を引き千切ったときか。


「そうですね、タマさん、私に何か投げて下さい」三人外へ移動してミチュアは石を拾う。


「いきますよ」ピュッ、とかなりの勢いで投げられた石はカンと弾かれ落ちた。


「私はこんな感じなんですが、リーンさんは私を地面に転ばせられるんですよ」そういえば矢も魔法も効かなかったな。


 フロラがプルミエ砦に攻めて来たとき…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ