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ぞんびうぉーず  作者: みかづき
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大改築プルミエ砦編13

「ところでフロラ、誰がランクス国に行くんだ?」大事な事が決まっていない。


「私とタマさんルルさんにもちろんリーンさんです」ほぼ全戦力か…


「守りは大丈夫か?」グルダンだけだぞ。


「ルルさんにダンジョンを作ってもらいましたから大丈夫ですよ」そういえば忘れていた、この山か…


「それにダンジョンは砦に繋がってませんし」

「うわ…」リシェスがまた知りたく無い情報を聞いたと顔をしかめる。


「登らせなければ大丈夫か」まあ大丈夫だろ…


「隊長、大丈夫ですぜ、フルフロラさんに戦力も借してもらいますし」最悪砦はいいがお前が危ないんだが…


「そうですよリーンさん、最悪取られても人的被害は一人しか出ませんし」


「え?フルフロラさん俺死ぬんですかい」

「わかりません」

「頑張れよ」

「オッサン死ぬなよ」


 どうやら現状が理解できたのかグルダンの顔が青ざめる。


「そんなにすぐきやせんよね」

「そうか?リシェスから情報が漏れてるだろうからまた数日で来るんじゃないか」ブンブンとリシェスは首を振る。


「違う、知らない、私じゃない」否定しながら後ずさるリシェス。


「まあ、リシェスは個人的に信用してるがな、周りはわからん」あの食わせものとかな。


「そうだ、ルル、山頂の空いた場所を畑にできないか?」

「できるぞ」

「隊長、畑なんかどうするんで?」

「種を買ったからな、育てて売る」

「できたら果樹園もあるといいかな」甘い物は割高だしな。


「誰が育てるんで?」

「私がやりたいです」予想外にフロラが食いついた。

「わかった」任せよう。


 畑はゾンビ達が管理していた、フロラは腑に落ちないといった感じで見ている。


 数メートルの深さに種を植えようとしたり、表面にばら蒔いたり、素人の私でも間違いだとわかることをしていたが、彼らがいきなり現れ、黙々と畑を作り出した、フロラは追い出され、不満そうにしていた。


「むー私がやっていたのに」むくれるフロラをなだめながら、出来上がった畑をみる。


 芋が中心で野菜が一部といった感じだ、気のせいか芽が出ている気がする。


「採れたらリシェスに売ろう」

「おう、それでお菓子を買うんだな」ルルが続くが、ふむ、割りにあうのか?


「どうしたフロラ」なにやら釈然としないフロラがぐぬぬと呻いている。

「リーンさん、私もなにか埋めたいです」何でもいいのか…


「そうだ…」私はフロラとルルを連れ、砦内の一画にきた。


「林檎の種だ、ここらに植えないか?」フロラにパラパラと渡す、嬉しそうにフロラは植えていく、ルルが間をあけろや、深すぎるなど指示を出し、数ヶ所に種を植えた。

「満足です」

「そうか、実が成ったらどうするんだ」

「食べたり、ジャムにします、皆さんで食べましょう」

 ルルは嬉しそうに聞いていた。


 なんだかんだと時間がかかり、リシェスはまた犬に乗って帰った。


「フロラ、明日には行くんだろ?」なんとなく思ったので聞いた。


「はい、行きますよ、なんでわかったんです?」考えてもなかったのに、と伝わってくる。


「なんとなくな、ソワソワしてる気がしたんだ」

「そんなにソワソワしてます?」

「そういやなんか視線が落ち着かないな」ルルはフロラの視覚までいつも見てるのか…


「まあ、キャッセ達を保護できるまでは急がないとな」まさか処刑されないよな。


「オレそいつら知らないんだけど?」

「私も直接会わなかったわ」ミチュアは楽しそうについてきてたが、そちらの話と混ざってくる。


 さっくりとここに捕らわれていた事や、戦争回避のために奔走している事を伝えた。


「まあ、自主的に行動されて素晴らしい」と、ミチュアは好印象だ。


 明日出発、到着後キャッセ達の保護、状況をみて国盗り…いや、城攻めになるのか?私にはわからない。


「そうです、皆さん、ここの名前を決めましょう」フロラがいきなり皆を集め、言い出した。


 名前か…別にどうでもいいが、フロラは違うんだろう。


「ん…ルルが支配下に置いているんだから、ルルが決めたらどうだ?、ルルの家みたいなものだろ」私はセンスが無いと自覚しているので、ついついルルに丸投げしてしまう。


「いいですね、ルルさん、なにかありますか?」フロラも乗ってきた、なら別に変えなくても…と言うのは野暮か。


「うーん、家か…」別に家とかはどうでもいいんだが。


「オレの家…」ルルの家か…


「そのままルルイエ砦とか…」私はついシンプルに纏めてしまう。


「ルルイエ砦か、いいなリーン」ルルはそれだという顔をする。


「いいですね冒涜的で」フロラ、冒涜的ってなんだ?


「いや、ルルが決めたらいい、私はつい口出ししただけだ」


「いえ、なんだかしっくりきて変えられ無いです」なんだよ変えられないって…


「ルルイエ砦にルルイエダンジョンか…」

「入ったらまともな精神でいられないんでしょうね」どんなダンジョン作ったんだよ。


「ふふ、後は旗ね、フルフロラ軍の」ミチュアが楽しそうに言っている。


 あっさりと、プルミエ砦が改築され、ルルイエ砦へと生まれ変わった、私は一瞬漆黒の猫を見た気がした、気のせいだろう、たぶん。

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