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ぞんびうぉーず  作者: みかづき
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大改築プルミエ砦編12

 さっぱりしたところで、私達は集まった、ミチュアは疲れている様だが、ランクス国には知人が滞在している、あの三人が無事なうちに救出だけでもなんとかしたいところだ。


 フロラ、ルル、ミチュア、グルダン、リシェスが集まった。


 リシェスがなぜいるか、どうやら貸したゾンビドッグに乗り、予想外の速さで現れ、いろいろ持ってきた、ついでにいろいろ売りにきたらしい、足が軽いことだ。


 ちなみに、何の集まりかは彼女は知らない、ニコニコと愛想笑いで商品を紹介している、昨日買った商品は、フロラがいつのまにか片付けてくれていた、菓子類が減っていた気がする。


「これは、昨日の幸せの木の実ですね」ミチュアは物欲しそうにしている。


「マタタビの実ですか?旅人がマタ、タビに出られるとゲンも担いだ商品です」リシェスは在庫を全部捌くつもりか、まとめ買いで割引しますと、籠ごと取り出す。


「今はお金がありません、国を取り戻したらリシェスさんを我が国の特別商人としてでも買い付けます」リシェスは驚愕を顔に表し、それから喜んだが、知りたく無い情報を得た事に気づいてその顔を引き釣らせる。


「そんな危険な情報売らないで、いくつか差し上げますから」リシェスはマタタビをミチュアに数個渡した。


 キョトンとした顔で受け取ったミチュアは、「ありがとう」と喜んだ。


「いいのか?」これからそんな話をするんだが。

「アレ貰ったからサービスでいいですよ」いいなら気にしないが…

「ではフロラ、作戦会議を始めよう」私はフロラに促す。


「はい、では、モフモフ国占領作戦会議を始めます」パラパラと疎らな拍手にリシェスの絶叫が混ざる。


「だから、私が殺されそうなネタを止めろぉぉぉぉぉ」帰ればいいと思うんだが、大方情報収集に来たんだろう、来るのが早すぎる。


「では、タマさんに聞きたいです」

「なに、フルフロラ」

「豚以外はどこまでやります?」

「豚?オークはいませんよ?」

「牢屋にいたじゃないですか」

「ああ、フルフロラが真っ二つにして蜘蛛の餌にした」そこまで聞いてリシェスが叫ぶ。


「やっぱりあの蜘蛛食いにきてたじゃねえかぁぁぁぁぁ」譲ったトゲメイスをルルが作った机に叩きつける。


「かったぃ、いてぇ」ビクともしなかった。


 私がトゲメイスで殴ったらトゲメイスが壊れそうだな、正直焦りが拭えない、自分は速く走れるだけしか脳がないと思える。


「リシェスの姉ちゃん怪我すんなよ」ルルは我関せずと何か食べている、昨日の菓子か…


「リーフムーンさんこの家具買う、在るだけ売って」たくましいなこいつ。


「後にしてくれ」

「わかった後で買う」売らないと盗みそうだな。


 そんな騒ぎの中ミチュアは悩み続けている。


「フルフロラは外道を豚と言うの?」

「はい、私が私である以上変わりません」なんとなくフロラの言葉にできない負の感情が流れてくる。

「はえ、リーンさん?」思わず私はフロラの髪を撫でた。


「どうしました?」

「わからない、なんとなくだ」フロラにそんな感情は似合わない、ルルやミチュアと子供がじゃれあうような感情でいるフロラが一番いい。


「フロラがイライラしてたからだろ、リーンが気を使ったんだよ」

「そうなんですか、リーンさんありがとうございます」

「ホントになんとなくなんだが…」


「では、フルフロラに任せます、私の国の外道を皆殺しにして下さい」思いきったことをミチュアは言った。


「わかりました、豚は皆殺しです」あの貴族もフロラは殺そうとしていた、豚か、なんとなくだが、フロラを罵る人間を悪く見ていたが、フロラはそんな事を気にしないんだな、本当にたくましい、フロラは外道な生き物を憎んでいるのか…


「ついでにあのクソ貴族も殺してくれませんかね」リシェスの呟きに。


「まあ、黙ってたんだが…」私は一応小さな声で答える。


「なになにリーフムーンさん、実は捕まえて拷問してるの?」リシェスが素早く近づいてきて聞いてくる。


「そいつなんだが、もう死んでるぞ」

「なんだよリーフムーンさん、早く教えてよ」バンバンと私の背中を叩きご機嫌だ。


「どうやって殺したの、真っ二つにして蜘蛛の餌?」

「生きたまま犬の餌にした」ピタリとリシェスが固まる、パターン的に絶叫だろう。


「そんな犬家に置いてくんじゃねぇぇぇぇぇぇ」パァンと私の頭が手で叩かれた、ダメージは無いが、問題は音や行動だった。


「………あれ?」沈黙する部屋でルルがゴーレムを数体呼び出しリシェスを床に拘束させ、いや、床から首だけ出した状態に埋める。


「………えと」フロラがいつになく殺気を顕にしている、考えもごちゃごちゃしてわからない。


「ご、ごめんなさい」リシェスはフロラとルルの無言の殺気に気圧され黙りこむ。


「二人とも許してやってくれ、じゃれてただけだよ、リシェスは武器を使わなかっただろ?」収まるといいが。


「……だって」ルルが私の手を握る。

「リーンさん…」フロラが私の頭を撫でる。


「私の配慮が足りなかったからリシェスが怒っただけだ、解放してやってくれ」


「わかった」地面から生える様にリシェスが出てくる、潰れてなくてよかったよ。


「リシェス、あまり短絡的な行動は止めろ、見方によっては憎まれる、視野を広く持て、ここは私と二人きりではないんだ」


「リーフムーンさん、わかった叩いてごめん」


「それは別にいい、私が配慮しなかったからだ」ツケが回ってきてリシェスに当たってしまったな。


「フロラも許してくれ、買い物したいだろ」

「そうですね」おまけしてもらいますからね…とフロラが思っている、まあ大丈夫だろ。


「追い出さないのね」ミチュアが言う。

「まあ大丈夫だろ、身に染みただろうし、私も悪かったし」私は逃げると思っていたが。


「では、話を戻しまして」フロラが会議を続ける。


 私が悪くしたんだが、フロラのおかげで空気が戻る、自分の無能さに胸が痛む。


「私の裁量で判断するんですねタマさん」

「ええ、フルフロラお願い」

「わかりました、豚は許しませんが、後は面倒ですからタマさんに任せます」

「え?」

「悪いやつはフロラがなんとかするからミチュアの姉ちゃんは国をまとめろってことだろ」

「それが良さそうだな」私は同意する。


「ではそんな感じでいきましょう」フロラはランクス国を攻めるようだ。


「あとリシェスさん」

「ひゃい」噛んだ。

「仲良くしなきゃダメですよ」

「わかりました」リシェスは反省したように、九十度の礼をした。


「ルルさんもいいですか?」

「おう」

「では、この件は納めましょう」フロラは、私を見てにこやかに言った。

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