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ぞんびうぉーず  作者: みかづき
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大改築プルミエ砦編3

 高所から見上げる、我ながら間抜けだが、ポカンとした。


 鳥に乗っている、正確には鳥のスケルトンにフロラ達は乗っている。


 悠然と腰掛けるフロラとその腰にしがみつく純白の獣人、よく見るとフロラの背中にもなにやらしがみついている。


 フロラ達は地面に降りたつようなので、私はルルと物見矢倉から降りた。


「お帰りフロラ、キャッセ達はどうした?あとそいつらと彼女はなんだ?」フロラの背中にしがみつくのは蜘蛛の魔物だった、なんで背中に付けているんだ?


「リーンさんただいま」抱きついてくるフロラの髪を撫でるが、背中からの大量の視線が突き刺さる。


「視線が痛いくらいだな」蜘蛛が四匹、フロラと違い意思はわからないが、物言いたげな視線だ。


「森で拾いました、あとこちらはタマさんです」タマと呼ばれた純白の獣人がペコリと頭を下げる、ルルがなんだか触りたそうにウズウズしている気配がする。


「あれ?リーンさんその子?」


「お、森にいた姉ちゃんだ、食われなかったか、よかったな」


「知り合いだったのか?」二人は面識があったのか、だから任せろと…


「その子地面から出てくるんですよリーンさん」おや?


 そういえばグルダンがいきなり出てきたとかなんとか…


「まあ、隠れて移動してたからな、姉ちゃんは空飛んでたな」


「ふっふっふ、鳥ほねさんに乗せて貰いました」


「オレも乗りたい」


「いいですよ、私がお願いしときましょう」


「あの、フルフロラ様、自己紹介しても…」私も彼女は気になるな。


「ところでリーンさん、この子いつの間にアンデッドになったんです?」………無くなった心臓が締め付けられる様だ。




 此方フルフロラ、リーンさんが固まってます、「あの、その、」ってどうしました?


 隠し事ですかリーンさん、ふふふ、その気持ちわかります、可愛かったからお友達にしちゃったんですね、あんまりアンデッドにしてると神聖王国辺りから刺客が来ますよ、ほどほどにして下さい、まあ、リーンさんをアンデッドにした私が言うのは説得力無いですがね。




「怒らないのか?」フロラを見る、キョトンとした様子だ、蜘蛛達がワサワサと辺りを歩き回っているが、今は放っておこう。


「なんでです?」フロラは疑問符を浮かべた様な顔をする。


「勝手な事をしたから…」頭が真っ白になり、続きの言葉が出ない。


「大丈夫だって言っただろリーフムーン」ルルが親しげに私の手を取る。


「別にリーンさんが思う様にしたらいいですよ」フロラが反対の手を掴む、なんか強くないかな。


 負けじとルルが腰に抱きついてくる、フロラはルルの頭を押さえやや強引に引き剥がそうとする。


「二人ともどうした?」言葉とは裏腹に殺伐とした空気が流れる。


「いえ、ポジション取りをすこしだけですリーンさん」

「気にすんなリーフムーン」


 まあ、されるがままに、「フロラ、まあ、私がアンデッドにしてしまったルルだ」紹介をしておく。


「ルルさんですか、よろしくお願いしますフルフロラと申します」


「よろしくなフルフロラ、糞、力、強すぎだろ」そろそろ止めるしかないか。


「あぅ」


「子供相手に張り合わないでくれ、フロラ」ビシッとフロラにチョップを入れ、二人を引き剥がす。


「フロラ、彼女は何なんだ?、あと三人と国はどうした?」ポンポンとフロラの髪を撫でながらそろそろ話して貰う様に促す。


(ワタクシ)は…」タマが話し初めると。


「隊長ー」と、グルダンがいきなり出てくる。


「あ、フルフロラさんお帰りやす」相変わらずなタイミングだな、まったく。


 しかし、タマを見たグルダンはギョッとした表情をして。


「フルフロラさん、女王陛下拐うのはやり過ぎじゃ無いですかい?」女王?タマが、何があった?


「知ってる方がおられましたか…私はミチュア・タマ・ランクスと申します。」チラリとフロラを見る、相変わらずに表情からは読めない、モフモフが気持ち良かったと言われてもなあ。


「現在私は明日には処刑されるところをフルフロラ様に牢から助けていただきました」女王が処刑される?


「反乱でもあったのでしょうか?」女王と聞いて少し口調を改める。


「リーフムーン様いつもどおりお話下さい」見抜かれたか。


「私もわからないのですが、偽物を連れた新参の重臣が皆の前で私が偽物と…捕らえられ、断尾され、戯れに暴行されておりました所、フルフロラ様が隣に捕らえられてきまして、私がまた暴行される寸でで助けて下さいました」フロラが捕らえられた?


「リーフムーン、どうした、なんか怖いぞ」

「隊長?」




 此方フルフロラ、なんかリーンさんが怒てるみたいです?


「フロラ」はい、「最初から順番に聞いてもいいか?」わかりました。




「でもリーンさん、座って落ち着いて話しませんか?」それもそうか。


「そうだな、ミチュア陛下を立たせたままは心苦しい、移動しよう」私達は食堂に移動してグルダンにお茶と軽い食事等を用意してもらった。


 ミチュア陛下は空腹だったのか、悠然とした動作で軽食を口に運ぶ、ルルは横に座り楽しそうに眺めている、フロラは珍しくグルダンになにやら聞いている、いや、私はフロラに今回の話しを聞きたいんだが…


 まあ、少し落ち着けと言いたいのかもしれないな、フロラが捕らえられたと聞いて動揺したのは認めるが、仕方ないだろう、腹が立ったんだから。


「お待たせしましたリーンさん」フロラが席につき、話しが始まる。

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