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ぞんびうぉーず  作者: みかづき
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プルミエ砦編9

 此方フルフロラ、ただいま進軍中であります。


 トカゲさんが襲い来るを、盾ぞんびさんが抑え、槍や、矢が襲い掛かります。


 時折、冷気魔法が放たれ、辺りの温度を下げ、グルたんさんが鼻をすすります。


 トカゲさんは、戦意旺盛で、盾ぞんびさんを押し退け、槍や矢に刺されながらも、向かってきます、陣形が崩れたと思ったら、二つに別れ、騎馬骨さんが接近する、大柄なトカゲさんに突撃を開始します、続いて小柄なぞんびさんが駆け、乱入するトカゲさんのアキレス腱に刃を叩きつけます。


 足を潰され、膝をつくトカゲさんには、小さな雷が落ち、プスプスと焦げ、美味しそうな匂いをさせます。


「す、すげぇや…」グルたんさんが怖がりながらも声を出します。


 リーンさんは、中に入りましたね、「どうしやすフルフロラさん」「制圧前進です、砦周辺を私達で抑えましょう」中は、周りが落ち着いてから、続きましょう、リーンさんが居ますし。


 数が多いからか押されてますね、二倍くらいですか、大きいトカゲさんがなかなか…「美味しそうですね」「え?」ミートクラッシャーは、あった、私のお気に入りの一つで、銘をミートクラッシャー(人肉ヲ砕ク無骨ナ鉈)、長さ千五百ミリの其を二本空間からキラリと抜きます、先端部に重心が架かる長方形、刃はギロチンを思わせます。


「フルフロラさん、まさか」「少し食材を集めてきますね」「俺も武器をなんか貰えたら」「そうですねぇ…」大振りな包丁を渡します、「料理に使うやつ?」「お肉捌いて下さいね」グルたんさんは何かしぶしぶ受け取ります。


 さぁて、大きいトカゲさんをいただきましょう、「お背中失礼します」盾ぞんびさんを踏み…ぞんびさんはやや姿勢を崩します、そんなに重く無いですよ私。


 ミートクラッシャー二本の重さですよね、そうですよね。


 なかなかタフそうなトカゲさんに、一閃、首がコロン、「血抜きお願いしますね」さて、美味しそうなトカゲさんは、あそこと、向こうですね。


「えい」ミートクラッシャーを投擲、「おしい」何体かに当たり狙いが逸れて左足に食い込みます。


「痛くしてごめんなさい」謝れば大丈夫ですよね、飛び込み様に頭から両断。


 ミートクラッシャーを回収完了、「これもお願いします」追い付いたぞんびさんに骨ごと両断したお肉を任せます。


「とん、とん、とん」最後の大きいトカゲさんにホップ、ステップと接近から、「よっと」首がコロコロと固まるトカゲさん達に向かうと、「プシュ」よく聞こえない声をあげて、逃げて行きます。


「すげぇっすねフルフロラさん」グルたんさんが追い付きました、「さて、リーンさんが出て来るまでに食事の用意をすましますか」「マジですかい」トカゲさんをズルズルしながら砦に向かいます、グルたんさんは、へいへいといった感じで付いてきます。


「砦の前方を制圧、逃げる人は放置でー」砦の片側の入り口近くに円陣をくんで、行動不能なぞんびさんとほねさんを回収、ああ忙しい、何人かに水汲みをお願いして、鍋と鉄板を準備して、「火をはどうすんです?」「あのもやもやしたほねさんが使えます」忙しいです。


「フルフロラさん、なんとか切り分けやしたが」「ご苦労様です」グルたんさん思ったより仕事が速いですね、「夜営の準備です」「あのフルフロラさんここは敵陣なんですが」「そうですよ」「矢とか飛んできたら」「そんな柔な人は…」居ました。


「やっぱり、リーンさんが戻るまで待機でーす」少しくらいお肉食べてもいいですよね、「じゃあお肉煮込んで、少し味見用に焼いて下さい」グルたんさんにやって貰いましょう。


「……へい」調味料を渡したら、グルたんさんはてきぱき調理を始めます。


 早くリーンさんと食べたいですねぇ…あ、皮がちゃんと剥いであります、財布とか鞄が人気らしいですね、「皮ですか?軍資金になるでしょう」「そうですね、ホントは生きたまま剥いだ生皮が高いんですが」「え?」「知らないんです?」「まあ、でも生きたままって」聞きたそうですね。


「手足を落として、顎をフックみたいなので吊るして、キレイにお腹側と背中側を剥がして」「あの、え?」「食べないんなら、回復魔法で皮を再生させて、ショック死しない様に二、三日あけてからまた手足を…」「勘弁して下さいよ」「あ、目玉は」「すいませんもう止めて下さい」「乾かして粉にしたら滋養にいいと一緒にくり貫きますね」「……」なんだか泣きそうな顔になりましたね、ゴメンナって謝ってますし、「伝統的な金策なんですが」「そんな伝統滅びねえんですかね」「まあ、私が滅びたら無くなるんじゃ」「あんたの伝統ですかい」ふふ、私にツッコミを入れるとは、さすがリーンさんの部下ですね。


「冗談ですよ、最近はやってませんから、五月蝿いんで」「そうすか」なんかしょんぼりしてますね、「リーンさんまだですかねぇ」「隊長助けて欲しいです」しかしみんな居なくなりましたねぇ




 肉が焼ける匂いが日の落ち始めた平原の風に混じる…

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