元女王陛下?(仮)と異世界人(元) IN日本
今日は、昼御飯作るに面倒だから
ほっこほっこ亭で
ほっこほっこ弁当買って帰ろうかな。
「ウェティウス様、何にする?」
私はとなりの夫に聞いた。
ファモウラ軍国との戦争が終わったので
夫ウェティウス様が
五十嵐道場で修行をする事にしたので
一緒に日本に移住した。
律・グーレラーシャです。
ウェティウス様は今グーレラーシャ傭兵国の先代国王陛下なので
次の跡取り孫に武術を教える為と人材スカウトしてグーレラーシャ傭兵国に送る為
に日々五十嵐道場で修行してます。
日本に移住するときに
『律、ファモウラに修行の時はついてこなかったくせに。』
ウェティウス様と言われちゃいました。
聞こえてませーん。
「豚のしょうが焼き弁当がいいな。」
ウェティウス様が言った。
やっぱりお肉好きなんだよね。
「私も鳥のからあげ弁当にしよっと♪」
からあげ大好きだけど家ではあげたくないもん。
「珍しいな。」
ウェティウス様が言った。
まあ、魚中心な食事してるしね。
普段は。
「すいませーん、豚のしょうが焼き弁当、野菜増量、ご飯は山菜ご飯で1つと鳥のからあげ弁当も山菜ご飯で1つお願いします。」
私は注文した。
「はい、承りました。」
店員さんが言った。
ほっこほっこ亭はその場で手作り基本で
時空保存パックにいれて渡されるけど。
出来立てがくるんです。
野菜増量と白ご飯を混ぜご飯にかえるのは
値段は変わりません。
「律...。」
野菜嫌いなウェティウス様が
情けない顔をしました。
だって、山菜混ぜご飯、今限定だよ。
野菜は食事介助してあげるからさ。
沢山野菜食べて長生きしてよ。
ウェティウス様は歳をとっても中年になっても
相変わらず綺麗です。
長い金の三つ編みが相変わらず固いです。
何が入ってるのかな?
「お品物でございます。」
店員さんがお弁当をくれたので差し入れ小袋にいれて。
魔化マネーで払った。
安いよね、二つで一バンでおつりくるもん。
「カツ弁当も気になったのだが。」
ウェティウス様が言った。
うん、見てたもんね。
「次はそれにすればいいよ。」
私は言った。
「では、帰ろう。」
ウェティウス様が手を伸ばした。
抱き上げようとしてるみたいだから避けた。
「律~。」
グーレラーシャの大型ワンコは情けない声を出した。
「手をつないで帰ろう。」
私は言った。
日本で抱き上げられるのはきつい
ましておばちゃんは特に。
ウェティウス様はしぶしぶ手を出した。
「ありがとうございました。」
店員さんが言った。
「今日はどうだった?道場は?」
私は聞いた。
「まあ、変わらぬ。」
ウェティウス様が言った。
そんな事いってよく門下生をスカウトしてるんです。
「ふーん。」
私は言った。
道を歩いているだけだけど。
ウェティウス様と手をつないで歩いているとデートみたいだ。
「あ、律さん、ウェティウスさんこんにちは。」
若いカップルが道場のほうからきた。
空間管理師で宇水の妖怪の孫の宇水千陽さんと
竜騎士でドラゴン急便配達員のハロルド・セーライトさんだ。
最近婚約したって聞いたけど…手つながないの?
「こんにちは、千陽さん、ハロルドさん。」
私は言った。
「ハルコンビ、良いところであった、婚約したそうだな、おめでとう。」
ウェティウス様が微笑んだ。
ハルコンビって言うあだ名なんだ、二人一緒だと。
「ありがとうございます。」
千陽さんがどこか不本意そうに言った。
「ありがとう、ウェティウスさん…千陽、オレも手をつなぎたい。」
ハロルドさんが言った。
「ええ?いやだよ。」
千陽さんがハロルドさんから離れた。
「婚約したのなら抱きあげれば良いではないか。」
ウェティウス様がグーレラーシャの求愛行動感覚でアドバイスした。
「千陽…。」
ハロルドさんがじりっと千陽さんに近ずく…。
「嫌だよ。」
千陽さんが後ずさる光景がみえた。
ごめん、千陽さん、頑張って逃げてね。
「若いとは良いな。」
ウェティウス様が微笑んだ。
ウェティウス様のせいなんだからね。
帰り道大きなウサギの獣人がちっちゃな黒芝犬の獣人を抱えてるのを見た。
「大夢、楽しいね。」
黒芝犬が言った、酔ってるみたいだ。
「まったく、長会議ってなにやってるんだろう、昼間からこんなによって、あとでお仕置きだよ、五穂。」
ウサギさんが言った。
「…五穂さんのところは夫婦仲が良いな。」
ウェティウス様が呟いた。
道場仲間らしい。
家(栗楽花家)に帰ると
サルティーアス兄ちゃんが家の前で待っていた。
「ウェティウス様、お久しぶりでございます。」
サルティーアス兄ちゃんが言った。
誰かおんぶしてる。
あー…。
「ミチヨさん、ヒロシ君久しぶり。」
おんぶされてたのは
サルティーアス兄ちゃんの奥さんで
守護戦士の本家の若長ミチヨ・ファーリーさんとミチヨさんに
おぶわれた息子のヒロシ君(赤ちゃん)だった。
つまり親ガメの上に子ガメがのって子ガメの上に孫ガメおんぶバージョン!
「こんにちは。」
ミチヨさんははずかしそうに言った。
「ミチヨが抱っこは嫌だと言ったので。」
サルティーアス兄ちゃんが微笑んだ。
気の毒に…。
「律、おんぶは…。」
ウェティウス様が言いかけた。
「いやだよ、兄ちゃん達お茶いれるね。」
私は言った。
「さっき、五十嵐道場によったら、優黎さんがファモウラ軍国の総統と結婚の許しをこいに来てました。」
ミチヨさんがお茶を飲みながら言った。
当然のように兄ちゃんがヒロシ君を抱いてるミチヨさんを膝の上に乗せてる。
「ふみふみワンコにしびれた足ふまれて、ファモウラの総統が悶絶していました。」
サルティーアス兄ちゃんが言った。
ああ、ふみふみワンコ、強い人ほどよく踏みつけるもんね。
「あと、見慣れない、深緑の髪と銀の目の女性と紫の髪と目の女性に廊下あいました。」
ミチヨさんが言った。
「そうか、だれであろう。」
ウェティウス様が言った。
まあ、門下生全員しってるわけじゃないしね。
サルティーアス兄ちゃんたちはこれから
瑠璃葉流亭でビジネスランチと言う事で
またミチヨさんは背負われて出て行った。
気の毒に…さっきも思ったな。
「さて、弁当だべようか。」
私はそういって弁当を差し入れ小袋からだして準備した。
「うまそうだな。」
ウェティウス様が言った。
うん、美味しそうなんだけど…なんか気持ち悪い。
「律?大丈夫か?」
私を膝の上に抱きかかえようとしていたウェティウス様が言った。
もしかして…。
私、妊娠しました。
6人目です。
おかしいなぁ。
私、力が強いからあんまり
子供出来ないはずなのに…。
グーレラーシャ人恐るべし。
今の女王陛下のリエスティアの娘より年下の叔父か叔母になっちゃうよー。
深緑の髪の女性と紫の髪の女性(実は男)は紫世界の魔王様の主人公とその相手です。
ハルコンビは婚約者様は竜騎士の主人公カップルです。
ウサギと黒芝ワンコはやさぐれワンコは今日も一杯の主人公カップルです。
ミチヨさんたち夫妻は必読→戦場での資格活用法(言い過ぎ。)に出ています。
よろしくお願いいたします。