泥中の華【零陸参】、怨嗟渦巻き沈んでいく ②
華蓮と同じ苦しみを…。
涼宮は途切れ途切れの意識の中、無意識に十返の首に手をかけていた。呼吸困難に陥った十返は呼吸をしようと全力で足掻く。息を吸い込む為に空けた口に、涼宮の【咎】【華蓮】の水魔法が入り込んでいった。十返は溺れていく。【華蓮】は叫びとも嗚咽とも云える言葉にならない声を上げていった。
そして…。
言葉を発せられない十返は【咎】の制御が不可能になっていた。観音開きの扉は開かれた儘で、対象である涼宮の肉体を吸い込もうとしている。そして…。涼宮に囚えられている十返もまた吸い込まれていく形となっていた。
更に涼宮は十返に逃げられない様に、渾身の力で十返の首を絞める。
『華蓮と同じ苦しみを…。』
ソレだけが涼宮の全てだった。
涼宮と十返の肉体は空を舞う。そして…。二人は観音開きの扉に吸い込まれていく。十返の口からはゴボゴボと水が零れ、両の眼は鬱血していった。
十返から溢れ出す【生きたいと願う】生への執着が意識を失う事を拒絶していた。
その行為こそが死へと直結している事を知らずに。そうして二人は子宮へと沈んでいった。
十返宮子。
三十四歳。女性。
【希望】の咎を発症。
【グラッジ】
ステージⅡ。
合併症により…。
【信仰】の咎も発症。
【子宮に沈める】
ステージIV。
【グラッジ】
身体能力の向上(小)。
骸骨を召喚可能。精神汚染【生きる希望を失わせる。(極小)】 (ステージ0)
身体能力の向上(小)。
骸骨を召喚可能。精神汚染【生きる希望を失わせる。(小)】骸骨が持つ手鏡に対象相手の希望となるモノを映し出す。(ステージⅠ)
身体能力の向上(中)。
骸骨を召喚可能。精神汚染【生きる希望を失わせる。(中)】骸骨の持つ手鏡に対象相手の希望となるモノを映し出す。手鏡に映し出されたモノを思い通りに操る事が可能。(ステージⅡ)
【子宮に沈める。】
身体能力の向上(小)。任意の相手に重力をかける事が可能。(極小)約2G(ステージ0)
身体能力の向上(小)。任意の相手に重力をかける事が可能。(小)約4G(ステージⅠ)
身体能力の向上(中)。任意の相手に重力をかける事が可能。(中)約8G(ステージⅡ)
身体能力の向上(中)。任意の相手に重力をかける事が可能。(大)約16G(ステージⅢ)
身体能力の向上(中)。擬似的なブラックホールを創り出す事が可能。(ステージIV)
攻撃力 A
防御力 A
精神力《攻》SSS
精神力《防》SS
俊敏性 A
器用値 B
生命力 S
運命値 C




