表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
88/96

泥中の華、怨嗟渦巻き沈んでいく ⑦


 汝、己を知れ


 《承認されました。》

 涼宮の娘の聲に似た聲。その聲は涼宮の肉体を優しく包む。


 次に異変に気付いたのは…。

 胎天地心教の教祖、四方堂しほうどう一葉かずはだった。四方堂は声を、言葉を零す。


 「【境地】に手を伸ばしたのかな?」


 その言葉を聞き…

 姫川は無邪気な笑顔で問う。


 「わたくし【境地】へと至ったかたを見た事が無いのですが…。涼宮様は【境地】へと至ったのですか?もし、そうだとしてもわたくしには涼宮様が【境地】に至る器を持っている様には見えませんけれども…。」


 「あぁ。【境地】に至るだけなら器は関係無いんだよ。」


 「関係無い?どういう事です?」


 「【境地】とは、その人間が本来持つ【咎】の能力を最大限に引き出す事。でもね。有り余る力は身を滅ぼすだけなんだよ…。器が無いのなら有り余る力が溢れ出し、器に収まらなかった【咎】の能力は原型を保てずに暴走するんだ。そして…咎人の生命を奪う。」


 姫川の肉体が歓喜で小刻みに震えた。


 「【汝、己を知れ】って事さ。己を知らぬモノに己の能力の本質は理解出来ないからね。だけど…ソレが何よりも難しい。僕も僕自身を探してるんだよ。ずっとね…。」


 四方堂はモニターから視軸をずらし窓の外を視た。太陽の光も届かぬ程に空を覆う光化学スモッグが其処にはあった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ