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行間 十返と涼宮


 何度でも…。何度でも…。


 控え室でモニターを観ていた十返とがえし宮子みやこは爪を噛みながらブツブツと何かを唱えている。


 「何で?死んだ筈の道島どうじまが生きてるの?三度・・も死んだのに?もしかして…まだ死んでないの?」


 如月が死んだ事によりとが【ジ・エンプティネス・マシン】の効力は切れ、道島は消滅していた。していたのにも関わらず、十返の瞳には亡霊が視えているかの様に、画面の一点を凝視していた。


 「地獄から這い上がってくるのかしら?あの虫螻むしけら…。いいわ…。何度でも…何度でも…。殺してあげる…。」


 とケラケラ嗤う。


 その一方。モニターを視ていた涼宮は震える身体を必死に押さえていた。然しソレは恐怖では無い、歓喜の震えだった。娘を殺した少年と瓜二つの姿をしたモノが消滅したから…。そして…。もう間も無く娘の無念を晴らす事が出来るからだった。


 『きっとコレは運命…。神様は私に復讐を果たす機会チャンスを与えて下さった…。華蓮かれん、もうすぐだから…。もう少し待っててね。十返宮子…。彼奴あいつを殺したら、ママも貴方の処に行くから…。」


 モニターへと顔を向ける。


 涼宮の瞳に映ったのは…。


 如月だった肉塊を貪る灰谷はいたに玲央れおの姿だった。

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