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死刑囚 轟 京也 ①


 何かが狂っている事に違いは無い…。


 幼い頃、ソレを視た。


 人に話せば幻覚だの、錯覚だの統合失調症だのと好き勝手に言われたのだけれど…。僕の中では真実である。けれど…。事実なのか?と聞かれれば、事実であるとは言い難い。僕が言っている事は主観的であり、客観的では無いからだ。僕だけがソレを視たのだから、事実である事を検証するには難しい。


 【事実】は客観的・・・で検証する事が可能な事柄を指す。つまり全てが同じ結果となるのに対し、【真実】は主観的・・・な解釈や信念を伴う。要は人に依って異なる可能性があると云う事。つまり【真実】とは、【事実】をどう解釈するかと云う主観的な側面を含む事になる。


 と云う事は…。ソレが事実でないとしたら僕は僕の心を疑わなければならない。


 僕の真実はソレを視たと云う事。もしソレが事実なのだとしたら…。この世界が狂っていると云う事になるし、もしソレが事実ではないとしたのなら僕自身が狂っていると云う事になる。


 何方どちらにせよ。

 何かが狂っている事に違いは無い…。


 では…。

 僕が視たソレが…。

 【真実】なのか…。

 【事実】なのか…。


 その判断は…。

 貴方達に任せたいと思う。

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