表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/78

死刑囚 涼宮 凛音 ②


 貴方は私の総て…。


 華蓮が十三歳になる頃、私は二十七歳となっていた。再婚はしなかった。私自身が恋愛に時間を割く事に嫌悪感があったし、何より残りの人生は華蓮の幸福の為にあると考えていたからである。


 華蓮は名の通りに華やかで美しい女性へと成長していった。中学一年生とは思えない程に落ち着いていたし、教養もあった。華蓮が笑顔になれば私も笑顔になる。華蓮が幸せを感じていれば私も幸せを感じる事が出来る。


 貴方は私の総て…。

 …。

 …。

 …。

 だった…。


 そう。過去形だ。華蓮は或る日を境に家に帰らなくなった。勿論、警察に捜索願いを提出したし、私自身も行方を探した。華蓮が家に帰らなくなった理由は思い浮かばなかったし、華蓮の交友関係に話を聞いてみても誰一人として思い当たる節は無かったのだった。何の進展も無く時間だけが過ぎていった…。


 華蓮が行方不明となり四週間後…。変わり果てた姿で見つかった。近隣にある広大な敷地の公園の池に浮かんでいたのが発見されたのだ…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ