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死刑囚 片山 リョウ ②


 過度の愛は…。

 僕の心を壊していった…。


 彼女は風の吹く儘気の向く儘に、未だ視ぬ世界へと彼女は一人で漂っていった。交友関係が広がっていくと、善くも悪くも彼女は影響されていった。


 そんな彼女はと云うと、その詳細を僕に包み隠す事無く話してくるのだった。


 喫煙。飲酒。大人にだけ許されている行為は純粋だった彼女の瞳を濁らせてく。彼女は飲酒すると記憶を無くす事が多々あった。そんな事は止めろ。と彼女を諭してみても、彼女は止めもせずに、欲望の儘に酒を呷る。落胆にも、悲哀にも視える表情を浮かべた僕を視ては、満足そうな笑みを浮かべる様になっていった。


 その頃になると彼女は…。

 ある趣味に没頭した。


 【複数の人間による被加虐的な行為】


 そんな話ですら彼女は僕に嬉々として報せる。そして…彼女は僕の表情を視ては恍惚の表情を魅せた。傍から視ると歪だったとは思う。ソレでも僕はソレが彼女の愛情表現なのだと思い込んでいたのだ。


 彼女に逢う度に…。その話の内容は過激になっていった。そして…彼女の独り善がりの過度の愛は僕の心を壊していったのである。

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